ルドラの秘宝RTA動画のまとめと感想

Gayaline

 前回ついに完結したルドラの秘宝補助なしRTA動画。ここではこれまで20回にわたってその解説と検証を行ってきましたが、最後にまとめとして、このRTAについての感想を述べてみます。要するにとても面白かったし刺激的だったという話です。


 9月の頭から昨年末まで、一気に駆け抜けたこちらのaloma氏のRTA動画。

ルドラの秘宝 補助なしRTA シオンの章 2:36:34 Part1 - ニコニコ動画

ルドラの秘宝 補助なしRTA シオンの章 2:36:34 Part1 [ゲーム] RTA並びに動画作成初体験です。編集・音響バランスなどつたない点が多々あるのはご了承ください。縛...

 これまでそのプレイ内容の検証とストーリーなどの補足を行ってきましたが、とうとう完結ということで、これまで見ていての感想などを述べてみたいと思います。

レギュレーションについて

 まず素晴らしいのがこのレギュレーションです。これまでになかったもののため、リームやアプソロウは使えるのかなど、少々基準が不明瞭なところはありましたが、結果的にこれが絶妙な設定ということがわかりました。

 というのも本作は、何も縛らないと最適解が非常につまらないものになってしまうからです。とにかくプロテスとかの防御アップ強の言霊の効果が強すぎて、それだけ使っていれば特にやられる心配はないし、ウラルドラがありだったらポレックと最強言霊をぶっぱするだけになってしまいます。

 それに対してこの2つを縛ると、限られたMPで最速を目指すという考慮しどころが生まれ、チャートを検討していて楽しい上に、実際のプレイでも低レベルのためやられるかもというハラハラ感がありました。というかまあ何回か全滅してましたが。

 特にいろいろ制限がある分、残された手段をフル活用しなければならないのが頭のひねりどころでした。結果自動回復アプソロウ維持狂戦士瞬間タメなどいろいろな要素を使う改善チャートになったのは面白かったです。

チャートについて

 他方でこれまで検証してきたように、チャートには大いに改善の余地があります。主に改善点は戦闘面で、元のチャートは省エネ言霊を使いすぎている側面があったのと、あるいは結構ラッキーに頼っている箇所(主に上で触れた一撃全滅の箇所など)なんかもあったので、その点は改善案を出して補いました。

 それでも、全体的な計画性の面では素晴らしいチャートだったと思います。装備の使い方がきわめて重要な本作においては、後でこれが必要になるから今のうちに買っておくみたいなことが非常にややこしいのですが、検証の結果買い物の点ではほぼ完璧だということがわかりました。特にサーレントの章の遺跡都市への寄り道は、どう検討してもカットできなかったです。あとはラスボス戦の防具の組み立ても見事。

プレイングについて

 また、これは同じことをやろうとしてみて初めてわかることですが、走っている最中の操作面に関してもほぼパーフェクトだと思います。実際やってみると、つい目の前にあるからと言霊宝箱を開けてしまったり、トール火山とかレムの森みたいにややこしいマップで道を間違えたりということはわりとあります。それがこの動画ではほぼありませんでした。何せルドラは攻略本にもマップがろくにないので、道を間違えず開けるべき宝箱だけを開けるというのもすごいことです。

 戦闘中はなおのこと大変で、ちょっとでもコマンドをミスったら全滅みたいな場面も多いのに、そういう致命的なミスはありませんでした。キリュウを敵に使ったりとかはあったものの、ガバが目立つのはその他が完璧だからといえます。

新発見について

 あるゲームについてどれほど知っているかということは、どのくらいプレイしたかというのとほぼ同義です。どんなに偉い学者がやったからといって、初見で最適解がわかるはずはありません。

 これはつまり、たくさんプレイすればするほど、新発見の事実が出てくるということです。そしてちゃんとしたRTAを走るには綿密なプレイが必要で、その分新たな発見の余地も生まれます。

 なのでこの動画も、今まで知られていなかったことの宝庫でした。一番大きかったのは、アビリジャ戦でのターゲットの偏りの発見でしょう。オーガリベンジなどが前列に集中することが明らかとなったため、前列で防御して攻撃を誘導するという新戦術も生まれ、その後早速応用できました。この、一部の技が特定のターゲットに集中するというのは今まではっきりとはわかっていなかったことなので、今度ちゃんと調べたいと思います。

 その他にも、エアーウィングの剣属性反属性の武器の1.5倍ダメージの再発見など、動画からわかることはいろいろありました。RTAが走られれば走られるほど、対象のゲームの研究は進むので、ルドラについて詳しく知りたい筆者からすると、どれほどありがたいことか。

まとめ

 これらに加えて、もちろん動画編集の部分でも実に楽しめました。ニコニコの文化がオールスターで登場している感があったし、編集の手間も並大抵のものではないでしょう。あれだけのものを詰め込みつつ高頻度で投稿されたのは見事でしたし、お疲れ様と言いたいところです。

 総じて、aloma氏のルドラRTA動画はRTAとしても優れていたし、ルドラのいいところをアピールするのにも成功しているだろうし、何より面白かったです。いちルドラファンとして、動画の完結には惜しみない感謝の拍手を送りたいと思います。

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