【マリオRPG特集】開発中のゲーム画面

Gayaline

マリオRPGのリメイク記念に当時の情報を掲載するコーナー第二弾。
前回は、制作スタッフと制作過程について見ていきましたが、今回はゲーム雑誌の醍醐味である、貴重な制作中の画面写真をいろいろ紹介してみましょう。
 製品版との間違い探しが楽しめるかも?


 前回の調査で、マリオRPGの情報がファミマガ誌上に公開されたのは1995年8月(発売は翌年6月)とわかったが、これほど制作途中から情報が公開されているゲームというのは、初期に公開した内容と製品版で実装されたものとで結構違いが見られることがある。
 それはつまり、ゲームとして十分遊べるようになってからも念入りに調整を重ねたということでもあり、細かな違いが存在するのは名作の指標のようにも思える。
 そこで今回は、そうしたマリオRPGの開発中の画面写真をいろいろ見ていきたい。

グラフィックの変化

 まずは基本的なところから行ってみよう。次の画像で、製品版と違っているところはどこだろうか。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.17付録 p.6
正解はマリオの顔である。製品版と比べると目が小さく帽子のMマークもなく、わりと違和感のある見た目となっている。こういった基本的なところも、結構な変遷を経ているのだ。
 初期マリオのグラフィックはこちらでも見られる。こちらはクッパも違っているのがわかる。
ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.18 p.12

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.25 p.31
次のはもっとわかりやすい。マシュマロ王国の宮殿入り口だが、製品版とはずいぶん違っている。製品版は入り口に段差がないし、卵のようなオブジェが左右に配置されている。さらにここのマリオも旧バージョンである。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.17付録 p.5

これはすごく難易度が高いがわかるだろうか。まず、左右の燭台の位置が製品版と異なり、窓が足りない。採光不足だった点が改善されている。そして大臣のグラフィックが違う。こちらはローズタウンのプランターの色違いだが、その後大臣の固有グラフィックが描かれたということである。さらに、本来のピーチ救出後の会話シーンではピーチが中央、大臣が向かって左奥と、立ち位置が微妙に違う。これだと大臣が偉そうである。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.19付録 p.11
これまたハイレベルな間違い探しだがどうだろうか。正解は・・・右手前のテーブルが1マス左に寄っている、である。テーブルとしてはこちらの方が配置は正しいように思えるが、このテーブルはキノピオに状況を説明するイベントで使うので、見栄えを考慮して移動したのだろうか。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.17付録 p.8

 一方、間違いを探すまでもないものもある。こちらブッキータワーの内部だが、どう見てもそこにはいないはずのキャラが多数配置されている。こちらは開発中はこうだったというよりは、キャラクターの紹介のために自由に置いていったものなのだろう。

要素の変化

 後から何が追加されたのかがわかる写真もある。たとえばこちら。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.19付録 p.5
 このヨースター島には、一見してわかるようにレースのコースがない。なのでOとLの間もない。この段階では、ヨッシーがレースをするというシナリオは存在しなかったようだ。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.19付録 p.5
 続いてこちら。「ひるねは ちゃんとベッドでね」というセリフは製品版にはない。そもそも勝手に休めるようなベッドはあまりないし。あと、こちらは「(キノコ大臣)」になっているが正式には「<キノコ大臣>」と表記される。こちらの方が見やすいというので変更されたのだろう。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.25 p.30
 小さくて見づらいが下の写真に注目。「まだみつけていないカエルコインはのこり100まい」と書いてあるが、これは没要素である。この時点ではカエルコインは隠し宝箱のように固定の枚数しか取れなかったようだ。より小さなメダルに近かったといえる。
 写真にはモザイクがかけられているが、このラインナップはリップルタウンの方の交換所だろう。2つ目は「あのころにもどりたい」で15枚なので合っている。

根本から違うケース

 初期の情報の中には、製品版では没になった設定や、大きく変更されたキャラクターなども見受けられる。最後に、そうした初期の設定がわかる貴重な資料を披露しよう。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.18 p.13
クロコもなんかドンキーコングにいそうな見た目になっているが、マルガリータに注目。「ピーチ姫にあこがれ、鳥の国の王女になりたい女性」とある。どうも国の設定が違ったようだ。ピーチ姫に憧れているというのは没設定だろう。実際会っても何の反応もないし。とはいえ下の画像にはマシュマロ王国の住民がいて、鳥っぽい人はいないので、本当に鳥の国があったのかは謎。そして下の画像にルイージがいるのもすごく貴重である。初期は出番があったのだろうか。
ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.18 p.12
左の写真は単にキャラクターを適当に配置しただけかもしれない。右のクッパ城もずいぶん違う。

ファミリーコンピュータMagazine 1995年 No.18 p.12
まったく本編にないシーンがこれ。見たことのないキャラクターが2種類もいるが、敵だとすると武器っぽくない。初期案の敵は違ったのだろうか。キャプションが目ざとく見つけているが、このマップがあればドソキーユングが鎖をつけている理由もわかったのかもしれない。


 という感じで、今回はマリオRPGの開発中の画面写真を紹介してみた。このように、初期の設定はこうだったんじゃないかとか、開発の過程をうかがうことができるのも、当時の雑誌の醍醐味である。
 もう少し見せてない雑誌情報はあるので、続きも乞うご期待。 

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