【マリオRPG特集】開発中のゲーム画面

マリオRPGのリメイク記念に当時の情報を掲載するコーナー第二弾。
前回は、制作スタッフと制作過程について見ていきましたが、今回はゲーム雑誌の醍醐味である、貴重な制作中の画面写真をいろいろ紹介してみましょう。
製品版との間違い探しが楽しめるかも?
前回の調査で、マリオRPGの情報がファミマガ誌上に公開されたのは1995年8月(発売は翌年6月)とわかったが、これほど制作途中から情報が公開されているゲームというのは、初期に公開した内容と製品版で実装されたものとで結構違いが見られることがある。
それはつまり、ゲームとして十分遊べるようになってからも念入りに調整を重ねたということでもあり、細かな違いが存在するのは名作の指標のようにも思える。
そこで今回は、そうしたマリオRPGの開発中の画面写真をいろいろ見ていきたい。
グラフィックの変化
まずは基本的なところから行ってみよう。次の画像で、製品版と違っているところはどこだろうか。
初期マリオのグラフィックはこちらでも見られる。こちらはクッパも違っているのがわかる。

これはすごく難易度が高いがわかるだろうか。まず、左右の燭台の位置が製品版と異なり、窓が足りない。採光不足だった点が改善されている。そして大臣のグラフィックが違う。こちらはローズタウンのプランターの色違いだが、その後大臣の固有グラフィックが描かれたということである。さらに、本来のピーチ救出後の会話シーンではピーチが中央、大臣が向かって左奥と、立ち位置が微妙に違う。これだと大臣が偉そうである。

一方、間違いを探すまでもないものもある。こちらブッキータワーの内部だが、どう見てもそこにはいないはずのキャラが多数配置されている。こちらは開発中はこうだったというよりは、キャラクターの紹介のために自由に置いていったものなのだろう。
要素の変化
後から何が追加されたのかがわかる写真もある。たとえばこちら。
写真にはモザイクがかけられているが、このラインナップはリップルタウンの方の交換所だろう。2つ目は「あのころにもどりたい」で15枚なので合っている。
根本から違うケース
初期の情報の中には、製品版では没になった設定や、大きく変更されたキャラクターなども見受けられる。最後に、そうした初期の設定がわかる貴重な資料を披露しよう。
という感じで、今回はマリオRPGの開発中の画面写真を紹介してみた。このように、初期の設定はこうだったんじゃないかとか、開発の過程をうかがうことができるのも、当時の雑誌の醍醐味である。
もう少し見せてない雑誌情報はあるので、続きも乞うご期待。