人気のゲームの多くはファンタジー的な世界観を有しており、そのような世界観の中では、世界の神話の登場人物やモンスター、アイテムが取り入れられていることはよく知られていますが、果たしてどんな神話が、どれくらいの頻度で用いられているのでしょうか。
そうした「ゲームに対する神話の影響」を調べるために、ここでは100のファンタジーRPG作品に、世界の神話の要素がどのくらい登場するのかを調べ、一覧にしてみました。この一覧を使えば、ゲームに取り入られる神話の傾向を理解することができます。
リストをどのように見たらいいかについては、最初に下の解説を見ていただきたいと思いますが、基本的には記号がたくさん書いてあるほど、その神話の要素が強い作品となります。
以下のデータの分析結果として、ゲームは一般にどのような世界観をもっているのかを知りたい人は「
ゲームのファンタジー世界観とはどんなものか」をご覧ください。
解説
神話の分類について
最上段の神話の分類は、それぞれ次のような内容を指しています。
- 「妖精」・・・幅広いヨーロッパ伝承(アーサー王伝説含む)。詳しい解説はこちら
- 「ギリシャ」・・・ギリシャ神話
- 「聖書・天使」・・・旧約・新約聖書およびそれより派生したユダヤ・キリスト教の神や天使。詳しい解説はこちら
- 「悪魔」・・・ユダヤ・キリスト教における悪魔。詳しい解説はこちら
- 「北欧」・・・北欧神話
- 「ケルト」・・・ケルト神話
- 「中東」・・・バビロニアなどオリエントの神話やイスラム教、アラビア伝承
- 「エジプト」・・・エジプト神話
- 「インド」・・・ヒンドゥー神話
- 「中国」・・・中国神話
- 「日本」・・・日本神話(鬼や妖怪も含む)
- 「仏教」・・・仏教
- 「中南米」・・・マヤ・アステカ・インカ神話
- 「クトゥルフ」・・・クトゥルフ神話
要素を示す記号について
各セルに記された記号は、次の要素がそのゲーム内に登場することを意味しています。
- 「M」・・・モンスター。その神話から10体以上登場している場合は多数という意味でMxとなる
- 「C」・・・キャラクター。味方キャラクターやストーリーに関わる存在、敵対する相手のうち少なくとも会話があり、ただのモンスターでないもの。10人以上登場している場合はCxとなる
- 「I」・・・武器や防具などのアイテム
- 「L」・・・地名や地形および、神話に限らずその地域がモチーフになっていることが明らかな要素(エジプトであればピラミッド、日本であれば忍者などの和風要素)
あいまいなケースについて
あいまいなケースはたびたび発生しますが、文化・世界観ごとに切り分けるために、例外的な分類を行っているものもあります。
- ドラゴン、ゴーレム、ゾンビ、マミーといったモンスターは非常に幅広く登場するので、何らかの神話には数え入れない
- 「聖書・天使」のうち、ベヒーモスとリバイアサンは悪魔に含まれる
- エルフ族・ドワーフ族が登場する場合、「妖精」のCにカウントされ、ドワーフの村などの場合はLにカウントされる
- 怪物としてのスフィンクスはギリシャに含まれる
- 「北欧」のうち、エルフやトロールは妖精に含まれる
- 「日本」のIには神話的アイテムに限らず、正宗など特殊な刀も含まれる
凡例
ここでは判定の仕方について、ファイナルファンタジー3を例に解説します。
以前行ったモンスター由来調査については
こちらを参照。
- 「妖精」はゴブリン、バグベアー、レプラホーンなど10体以上登場するからMx、ドワーフ族とその町がが登場するのでCL、エクスカリバーが登場するのでI
- 「ギリシャ」はネメシス、カリュブディスなど10体以上登場するのでMx、イージスのたてが登場するのでI
- 「聖書・天使」はハニエルが登場するのでM、ノアがキャラクターとして登場するのでC
- 「悪魔」はグラシャラボラスが登場するのでM、リバイアサンがストーリーに関わる形で登場するのでC
- 「北欧」はスレイプニルが登場するのでM、オーディーンがストーリーに関わる形で登場するのでC、ラグナロクが武器として登場するのでI
- 「中東」はフンババが登場するのでM、ジンがストーリーに関わる形で登場するのでC
- 「インド」はガルーダがストーリーに関わる敵として登場するのでMC
- 「日本」はよいちのゆみが登場するのでI、忍者が登場するのでL