ゲーム情報専門・火の鳥ブログ

2018年6月24日

ファミマガのミスティッククエスト記事

とある理由でミスクエについて調べる必要が出てきたので、ファミマガの記事を探してみた。

ミスクエというのはご存知FFUSA ミスティッククエスト(SFC)のことで、開発はいわゆるスクウェア大阪。つまりサガ3とルドラの中間にある作品。

このソフトの最大の特徴はその「USA」の部分だが、その意味するものはよく誤解されがちで、ミスクエは「海外向けのFF」であり「海外産のFF」というわけではない。つまり米国市場に合わせて開発されたのが日本語にも訳されたということ。実際、北米では92年10月に発売されており、日本版はその約1年後。

ではそのファミマガの第一報を見てみよう。

ミスクエ1

ミスクエ2

ファミリーコンピュータMagazine 1993年7月9日 No.14 p.10-11

7月9日号なので発売は6月25日であり、すでに決定している発売日の3ヶ月前であることを考えると、情報が出るのは少々遅め。

画面写真も製品版と同じなので、開発がほぼ終了してから情報が出されたことがわかる。この辺はルドラと同じ。

内容を見てみると、アメリカで発売されていたもののローカライズ版であることが正しく伝えられているほか、「初めてRPGをプレイする人も迷わずにゲームを進めることができる」と、システム上の親切さが特にウリとして書かれている。

記事は6ページで、これ以降は主にゲームシステムの解説をしているわけだが、そこでも「RPG初心者もOK!」などとわかりやすさの面が大いに強調されている。つまりマップ上のポイント移動や動かないシンボルエンカウントにバトルポイント、あと書いてないけど全滅時のリトライシステムなどがそうだというわけ。

以前インタビューした際にストーリー担当の藤岡氏は海外で受け入れられやすいようにシンプルなものにしたとおっしゃっていたが、それは結果的にFF4イージータイプから続く「RPGの高難度化の風潮に対して、初心者にプレイしやすいゲーム」を生むことになったのではないかと思う。

実際、筆者が当時ミスクエをプレイした時は小学校低学年だったが、最後まで行けなかったFF5と違いこちらは見事クリアできたことからも、初心者の入門用RPGという役割は果たせていたことがわかる。(まあその1年前にドラクエ5はクリアしてたけど)


さて、もう一つ豆知識としてタイトルに関しての話。前年に発売された北米版は、この記事にある通り「Final Fantasy Mystic Quest」。そして日本語版は「ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト」。

では、ここに先日たまたま入手した海外版ミスクエのカセットがあるので載せてみよう。

ミスクエ3

見ての通り、「Mystic Quest Legend」とあってFFの名前がない。左にSNESのPALバージョンと書いてあるが、これはDVDのリージョンなんかと同じでヨーロッパの映像方式のことで、「ヨーロッパ版スーファミ」ということ。

その辺少し解説すると、海外のスーファミはSNESと言うが、北米とヨーロッパでハードが違って、北米は平べったいソフトでハードの形も違い、NTSCのSNES、ヨーロッパでは見た感じ日本のものと同じだけど映像方式がPALで違うSNESが販売されていた。ソフトも一方にしかないものもあるとか。

ミスクエは無事両方の地域で発売されたわけだが、その際にタイトルからファイナルファンタジーが取り除かれたようだ。この際の事情は詳しく知らないが(ヨーロッパでは長いことFF本編が発売されていなかったことが関係あるかも)、ともかく海外版ソフトも1種類とは限らないということ。

となるとユーザーの受容の仕方もそれぞれ違うわけで、ヨーロッパではFFもない頃に出たミスクエのインパクトは、さらに大きかったのかもしれない。

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ゲーム資料紹介   2018/06/24   へほくん

サテラビュー通信入手

サテラビューの実施状況を知るためにとんでもなく重要な資料である「サテラビュー通信」をいくつか入手したので報告。

スベアキ氏のご協力のおかげで、この貴重な雑誌を入手することができた。内訳は通巻1、2、3、4、5、7、11号となっている。

こんな感じ。

サテラビュー通信

これは他のどの雑誌よりもサテラビューの情報が載っていると思われるものの、国会図書館に入っていないためまるっきり入手する手段がなかった。

なので以前行ったサテラビュー調査はこの雑誌なしでやらざるを得なかったわけだが、今回いくつか手に入ったことで、研究の大きな進展が見込まれる。

一番気になるサウンドリンクやオリジナルゲームについてももっと詳しい情報が得られることだろう。

成果はサイトの方に載せるので、お楽しみに。

残るサテラビュー通信は増刊号、6、8~10号。残りおよそ半分だが果たして手に入るのか。


内容についてもちょっと見てみよう。

サテラビュー通信2

増刊号の次となる創刊号がこれ。当然載っているべき番組表に加え、配信ゲーム紹介、番組の案内、配信マガジン紹介などに加え、ファミ通っぽい新作CDなんかの情報や、ラジオのファンコミュニティっぽいパーソナリティのコメントなんかがある。

つまりゲームに関しての情報はそこそこなのだが、画面写真なんかは盛りだくさんなのでその点は資料になるだろう。

どこまで詳しく扱うか迷っているが、一度聴いたらそれきりの番組の資料としても非常に貴重。それはつまり、爆笑問題や伊集院光の活動記録みたいなのがわかるわけだが、果たしてどこまで知りたい人がいるやら。

ともかくそれも含めて一時期のゲーム業界の情報なので、なるべく発掘して保存できたらと考えている。

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ゲーム資料紹介   2018/06/24   へほくん