ルドラ言霊講座 エキスパート編


前回で基本は終了ですが、強い要望により、言霊の最上級ランク、
「デスコペマ」や「フラムゲコベ」などの仕組みが謎な言霊や、
接尾語は存在するのか、と言う話や、完全な言霊システムの解析をやろうと思います。
わりと難易度は高い方だと思いますので、第1〜3回をじっくり読んでから挑戦してくださいね。

さて、今回の講座では教材を使用します。別に金のかかるもんじゃないです。
竹倉冬也さんのぺージ「SECRET-GANG」の「攻略探索の書」の「言霊一覧表」というところにある誤銃連邪さん作成の「全言霊一覧表」をダウンロードしてください。
ちょっと重いですし、excelなので見られない人は見られないです。ダメな人はちょっとデータが足りないけど、当サイトの「大義林」でもOKです。

更に用語解説。「ペディムヌ」の「ムヌ」や「バコベペアミ」の「アミ」など
言霊の一番後ろにあって効果を作っている言霊を「根底語」と呼ぶことにします。

ついにわかった! 〜威力測定法

さて、今まではめんどくさいから避けてきた威力の数値化ですが、その算出法を伝授します。
ここでは最もポピュラーで簡単な「回復変換法」を使います。
回復変換法とは、回復魔法の効果は一定なことを利用する方法で、そのやり方は、
  1. まず、「クアルレフ(クアルコレフでもよい)」を使って、そのキャラクターの「やさしさ」を調べます。
    回復値がそのままやさしさの値です。
  2. 調べたい言霊の頭に「ホマ」をつけます。
  3. ある程度HPを減らしておいた仲間に、その言霊をかけます。
  4. 回復した値から、やさしさの数値と38を引いた値がその言霊の威力です。

ちなみに38とはホマの接頭効果です。これで、「コ」が本当に10加算されていることや同じ接頭語をつけると効果が無効どころかマイナスされることも証明されたはずです。

接頭語の秘密 〜すべては接頭語

ここで早速教材を使います。では大義林の無属性の項か言霊一覧の無の項を開いてください。
そして、同義語を眺めていると、あることに気付くはずです。
ニヒ〜ニヒルス辺りに「ヘビー」「クコ」「ダム」「ビラ」「コント」などを発見するでしょう。
知ってのとおり、これらはゲーム内にもでてくる接頭語です。

さて、ここで発想の転換。接頭語が同義語としてここに入っているのならば、他の同義語も接頭語として使うことはできないか?と考えます。
答えは、その通りです。言霊一覧表を見ればわかりますが、「ダム」は「ホーマ」でも同効果ですし、「クイ」だって「トツガン」と言う同効果の言霊があります。
では、このように名前は違うけど接頭効果が同じ同義語を「同意語」と呼ぶことにします。意味は同義語と同じですが。
一覧表を見ればわかるように、同意語は「ラリ」と「メロディー」のように、同義語の範囲をも越えて存在します。

さて、もう1つ新しい発想をします。無属性の同義語の接頭効果があるのだから、他の属性でもできるのではないか?ということです。
当然この考えも正解です。一覧表にも書いてありますしね。しかし、無属性以外の同意語は、少し変わった性質を持っているのです。
性質その1。試しに「クイ」と同意語水属性の「アド」を使って、「クイスク」と「アドスク」を使ってみます。
すると、アドスクの方はグラフィックが変です。なぜかナテース級のものになっています。
ここで法則。「同意語を組み合わせた言霊は、根底語が無か、接頭語が無属性のみのとき以外はグラフィックの階級変化が起こる」ということです。
階級の変化に関する説明は、ランクというものを考慮しなくてはいけないようなので、ここでは省きます。
基本の考え方としては、「ラームル級の同義語に元がナ級の同意語をつけたので、グラフィックの階級がその中間のナテース級になった」みたいな考え方でいいです。
その証拠に「アドスピスク」にすると威力は上がるくせに更にグラフィックの階級は下がります。

性質その2。属性干渉について。これは簡単です。
根底語が同意語の属性と同じ場合は、威力の上昇はそのままですが、
別の属性だと上昇効果は削減され、相反する属性だと上昇どころか威力はマイナスされてしまう、ということ
です。
だからいくら「クラ」「カル」が強いからって無闇につけるのは逆効果ですよ、ってこと。

ではここで問題演習。
問1:言霊一覧を使い、クラウキジンの威力を算出しなさい。
答:クラ(56)+ウ(26)+キ(38)+ジン(110)=230

そして明かされる謎

さて、いよいよ「デスコペマ」の謎に迫るわけですが、この言霊は色々勘違いをなさっている方が多いようですので最初に言っておきますと、
「デスコペマ」は「デス」に接頭語を付けて派生させたものではないです。
じゃあ何なんだよ、と言いたくなるところでしょうが、それを理解するにはまず接尾語と言うものを知る必要があります。

接尾語は厳密に言えば存在しませんが、大義林「無」の項のこの色の同義語のような範囲固定効果のある接頭語を一般に接尾語と呼んでいます
接尾語は、言霊の後ろにつけて範囲を変えるときに使います。
例えば「ラリジン」を「ラリジンナ」にして複数にするとか。
しかし、騙されちゃいけません。「ラリジン」は「ジン」が根底語ですが、「ラリジンナ」は「ナ」が根底語になってしまっています。
つまり「ジン」が接頭語として使われているということで、両者の威力は
22+110=132 22+8+9=39
と大きな開きができてしまいます。これが接尾語は存在しないと言った理由です。

次に、補助魔法の効果固定について。これは、補助魔法の効果は、一般言霊の効果に優先されるということで、
例えば「イグオペアク」。これは間に「オペ」が入り回復の属性が決定しているため、
たとえ上にイグを乗せても効果は回復のままになってしまっています。

さあ、ここまで読めば、頭に何を乗せても変化を起こさない厄介な言霊「デス」をどう使えばいいのかわかるはずです。
・・・そう、接頭語として使えばいいのです。接頭語としての「デス」の効果は
消費MP+1、威力+8、即死属性付与、単体化
というものがあります。つまり、デスを接頭語として使えば+1のMPで即死効果がつくお得な接頭語になるのです。
例えば「デスイグ」。これで既にMPは2です。あとは、「デスコイグ」にすればMPは1になるでしょう。

ここで第1の疑問。なぜ「コデスイグ」ではMPが2のままなのか。
普通、言霊は接頭語の順序を入れ替えても足し算のように結果は同じになるはずです。ここが混乱するのですが、こう考えればよいのです。
言霊は後ろから読んでいくので、読む過程としては
デスコイグ→イグ:火属性の威力10。MP1。+コ:威力20、MP0。+デス:威力28、MP1、即死属性付与。
こうして消費MPが1で即死効果が起きるわけです。しかし、「コデスイグ」の場合、
コデスイグ→イグ:火属性の威力10。MP1。+デス:MP2、威力18、即死属性付与。
ここで既に即死属性になってしまうので、即死属性特有の接頭語無効能力 が発動して、次の
コ:威力+10、MP−1。
が無効になってしまう、というわけです。

もう1つの疑問は、「デス」は単体化効果なのにどうして複数になるのか。
これがこの言霊を開発した人のすごい所で、先ほど開発したあの使えない接尾語を上手く活用しているわけです。
つまり、「マ」の頑固な範囲固定パワーでデスの単体化効果を押さえ込んでいるのです。
その証拠に「デスムル」でも同じように複数になります。
これを考えた上で、「デスコペマ」を分解してみると、
デスコペマ→マ:無属性の威力9。MP2、複数固定。+ペ:威力19、MP1。
+コ:威力29、MP0。+デス:威力37、MP1、単体化があるが無効、即死属性付与。

まとめ

これで、すべての課程が修了しました。
もうあなたは言霊のことについては何でもできるようになっているはずです。
例えば、「ジンピト」にすれば消費MPが少ない状態でティウム級のグラフィックになる、など。応用はいくらでもできます。

最後に付録として無属性以外の強力な同意語を並べましたので参考にどうぞ。
ナニの同意語:カル(火)、クラ(風)
クイの同意語:アド(水)、エス(風)
ウ(風)の同意語:クラック(地)、バクハツ(火)、サタン(陰)、ポジ(雷)、ホイ(回)
スーの同意語:マイ(陰)、ブレイク(水)、プラス(陽)、スピル、
ティの同意語:イヤ(火)、チェ
ヴの同意語:フライ(風)、フユウ(風)、スパ(水)、ディ
ダムの同意語:バズーカ(火)、ネレイド(水)、パワー、フォース、
マクロの同意語:サンソ(風)、キュー(陽)、ハイリ(雷)、シー、ハイ、メガ、
ルクの同意語:コーデリア(風)、マックス
クリアー(MP+1、威+10)の同意語:イシ、ピパ、キン(陽)、シロ(陽)、ツチ(地)、アオ(水)、ブリザ(水)、ギン(陰)、フジ(陰)

これを組み合わせれば「アオキウネリ」、「サタンゲート」など素晴らしい言霊が作れるのです。

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