RPGにおけるボスといえば、でかくて強いのがどっしりと構えているというイメージを持っているのではないでしょうか。そんな固定観念を打ち砕いてくれるのが、
コンビモンスターの存在です。
これはボスのうち複数で現れて、仲間を回復したり強化したりと絶妙な連携で攻めてくるもののことで、RPGをやっていればどこかで出会ったことがあるでしょう。
以下では、ボス戦における面白い工夫や凝ったパターンに焦点を当てるために、そんなコンビモンスターをできる限り集めてみました。
この記事は先立って作成した「多部位モンスター大図鑑」とセットになっておりますので、工夫を凝らしたボスについてもっと知りたい人はそちらもご覧ください。
本ページで紹介している「コンビモンスター」とは、
「RPGに登場するボスモンスターのうち、複数で登場し、明確に意図された連携でもって攻撃してくるもの」という条件を満たすモンスターとします。
この定義は多部位モンスターと比べると曖昧ですが、単に「複数体ボス」とすると部下を引き連れたボスを含んでしまうので、あまりに多くなってしまいます。
意図された連携があるかないかという点にはっきりした線引きは難しいため、多少恣意的なのは承知の上で、大まかにこの基準に当てはまるボスをそう呼びたいと思います。
メーガス三姉妹 |
出典 | ファイナルファンタジー4 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ドグ | マグにリフレク (マグが倒されたら)各種状態異常魔法 ケアルラ |
マグ | 通常攻撃 (誰かが倒されたら)リレイズ |
ラグ | マグに攻撃魔法 (マグが倒されたら)各種攻撃魔法 |
連携のあるコンビモンスターの元祖として思い当たるのは、やはりこのメーガス三姉妹だろう。
ボスなのに複数いることに加え、そのはっきりと意図されたパターンは、ボスのデザインというものに少なからず影響を及ぼしたと思われる。
太めの長女ラグ、のっぽの次女ドグ、チビの三女マグからなるチームで、デルタアタックと蘇生という2つの戦術を持っている。
デルタアタックは後の石化攻撃とは違い、リフレクを貼った味方に攻撃魔法を使うことで、リフレク貫通の魔法を相手に浴びせるというものだ。
また、ラグ以外の2人を先に倒してもリレイズ(本作では蘇生の効果)されてしまうので、プレイヤーはここで「倒す順番が重要だ」ということを認識するのである。
おまけに、攻撃のたびにセリフが表示されることで「意図して連携している」感を高めている点も斬新。
これまで単なる力比べにすぎなかったボス戦に、頭脳プレイと戦術を持ち込んだ革命的ボスだといえるだろう。
カルコブリーナ |
出典 | ファイナルファンタジー4 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 合体系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
カルコ×3 | 通常攻撃 (ブリーナがすべて倒されたら)カルコブリーナに合体 |
ブリーナ×3 | 通常攻撃 (カルコがすべて倒されたら)カルコブリーナに合体 |
カルコブリーナ | ひとみ ホールド (3属性攻撃を受けると)ほのお・つなみ・かみなりで反撃 (HPが減ると)6体に戻る |
キャーホッホッー!と現れる怖くてかわいいお人形。続編ではなんとパーティーインしてしまった。
ここでは省略したマザーボムと似て分裂・合体するボスで、どちらか1グループを倒すとカルコブリーナになる。
その際は混乱攻撃などをしかけてくるが、それよりも体力減少で最初の状態に戻ってしまうことのほうが厄介。
ルゲイエ&バルナバ |
出典 | ファイナルファンタジー4 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 指令者系 | 戦術評価 | ★☆☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
はかせ | バルナバに指令 ちりょう (バルナバが倒されたら)がったいメカになる |
バルナバ | 通常攻撃 (はかせが倒されたら)じばく |
がったいメカ | 通常攻撃 (2回行動後に)じばく |
続いて投入されたルビカンテ部下の変なおじいさん。こちらはロボットとその操縦者という関係性だ。
バルナバの攻撃は強力だが、間違ってルゲイエを殴るという行動で制御しきれなさを演出している。
バルナバを倒すと、ルゲイエがバルナバを直接操縦し攻撃は正確になるものの、しばらくすると自爆ボタンを間違えて押してしまうと、戦闘中にストーリーを展開させている点が斬新。
ボスとしての戦闘は続くルゲイエボーグ(ゲーム中ではルゲイエ表記)が本番である。
ゴブおやぶん&ゴブこぶん |
出典 | ファイナルファンタジー4 The After Years | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ゴブおやぶん | 攻撃指令を出す (単体でない時に攻撃されると)サンダラ バイオ ファイガ (単体になると)プロテス・シェル・ヘイスト・ケアルガを同時に使用、以後通常攻撃 (HPが減ると)ケアルダ |
ゴブこぶん×3 | 通常攻撃、自爆 |
復活ゴルベーザ四天王は連携力ゼロなので放っておくとして、その続編から、リディア編チャレンジダンジョンに登場する、ゴブリンの分際でボスをやっているやつ。
最初は部下が殴ってくるだけだが、部下を倒すと「ユルサン!」と言って補助魔法をかけまくって攻撃してくる。かといって本体を狙おうとすると、「オノレ!」とゴブリンの分際で強烈な魔法で反撃してくる。
強化モード時は「コブンタチヨ…チカラヲ…」と言って補助魔法をかけ直すこともあり、まったく侮れない難敵。
ピュロボロス |
出典 | ファイナルファンタジー5 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 分身系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ピュロボロス×6 | クリティカル じばく (倒されると)全体にアレイズ |
隕石で突然襲ってくる、頭脳プレイが光るボムのグループ。6体で1セットである。
攻撃パターンは単純で、時たま自爆をしつつ、倒されたら仲間にアレイズするというだけだが、これは1体減ったら必ず他が復活するということなので、MPの限度があるにせよ適当にやっていたのではいつまで経っても倒せない。
自分が倒れる自爆とアレイズの相性も抜群で、ボム系の中ではもっとも厄介といえるだろう。
戦闘を終わらせるためには、サイレスで封じるか、すべてを同時に倒す必要がある。
ひりゅうそう&ひりゅうか |
出典 | ファイナルファンタジー5 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
ひりゅうそう | ひりゅうかを複数体呼び出す |
ひりゅうか×5 | 各種花粉 |
薬草の一種だが、何かの間違いで元気に育ちすぎてしまった。おかげで飛竜も全滅。多部位っぽくもあるが、別扱いとしてこちらに掲載。
最初は飛竜草のみだが、飛竜花をどんどん発生させ、花が多彩な状態異常を起こす花粉で攻撃してくる。
つまり攻撃部位を倒しても復活する自動再生型で、このタイプとしてはかなり初期のものといえる。
無限に再生というと手ごわそうだが、花のHPは低いので全体攻撃連発でも何とかなったりしてしまう。即死も効くし。
(封印を守る者) |
出典 | ファイナルファンタジー5 | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | 生体(融合生物)系・ラスボス | 戦術評価 | ★☆☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
(土) | クリティカル (HPが減ると)アースシェイカー |
(炎) | クリティカル (HPが減ると)ファイガ |
(風) | クリティカル (HPが減ると)エアロガ |
(水) | クリティカル (HPが減ると)アクアブレス |
ギルガメッシュはすっ飛ばして次にこいつ。クリスタルが飛竜草同様に魔物化した・・・わけではないらしい。
パターンは単純なものの攻撃は強烈というタイプで、4体とも弱ると強化モードとなり、恐ろしい全体攻撃をバンバン使ってくる。
複数体がこれになったら全滅一直線なので、中途半端にまとめて攻撃するのは非常に危険。意外と各個撃破のほうが安全だったりするのだ。
トライトン&ネレゲイド&フォーボス |
出典 | ファイナルファンタジー5 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 生体(身体部位)系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
トライトン | ファイガ かえんほうしゃ (倒されてしばらく後に)復活、デルタアタック |
ネレゲイド | ブレイズ ブリザガなど (倒されてしばらく後に)復活、デルタアタック |
フォーボス | バイオ にじいろのかぜ (倒されてしばらく後に)復活、デルタアタック |
ぶいぶい言っている体色が派手な3人組。ドラクエ5のガスダンゴにちょっと似ている。
メーガス三姉妹とは異なるコンビボスの新機軸で、なんと3体が3体とも、倒されても復活する能力を持っているのである。
ではどうすればいいのかというと、3体同時に倒せばいいわけだ。面倒なことに吸収属性が別々なので、倒すのに頭を使うボスである。
さらに、3体ともアンデッドのくせに「アンデッドは2体」というニセ情報を攻略本に流すというズル賢さも有している。
5はネクロフォビアもコンビモンスターだが、ここでは省く。
クレーン |
出典 | ファイナルファンタジー6 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | メカ系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
クレーン(右) | ファイア ファイラ てっきゅう (攻撃を3回受けると)左クレーンにサンダラ (火属性を3回受けると)ファイガ (一定時間ごとに)地震攻撃 (単体になると)まどうバリアー |
クレーン(左) | サンダー サンダラ てっきゅう (攻撃を3回受けると)右クレーンにファイラ (雷属性を3回受けると)サンダガ (一定時間ごとに)地震攻撃 (単体になると)まどうバリアー |
FFシリーズにおける最強作業機械の座をキャリーアーマーと争っているボス。
単なるクレーンのくせに攻撃パターンが多彩かつ強力で、2属性で攻めてくるだけではなく、仲間に魔法を使って回復もしてくる。
おまけに得意な属性の攻撃を受けると、帯電・熱源レベルが上昇し、3回溜まると最上級魔法を使ってくるという特性も。
残念ながらHPがかなり低いので、普通は適当に攻撃しているだけであっさり倒せてしまったりするが。
アレクソウル&ソウルセイバー |
出典 | ファイナルファンタジー6 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★★ |
チーム構成と行動 |
アレクソウル | ヒューリー (取り憑かれたキャラが戦闘不能・石化になると)出現 (リフレク状態の仲間に)サンダガ |
ソウルセイバー×2 | 各種攻撃魔法 マジックドレインなど (アレクソウルが出現すると)自分にリフレク (倒されると)復活 |
カイエンを夢の中に捕らえた張本人。前座の夢の三兄弟もコンビモンスターだが、あまりにインパクトが薄いのでこちらを採用。
ヒューリーでこちらのキャラクターに取り憑いてきて、取り憑かれたキャラが倒れるまでは決して姿を表さないというかなり特殊な防御法を用いてくる。
つまりパーティーアタックで味方を倒さないといけないわけだが、誰が取り憑かれたもわからないのでそれが無駄に終わることもある。
3人でのバトルということもあり、ようやく本体が出た時には手数が減って一苦労という巧妙なボスだが、デジョンでお供2体を消すとなぜか戦闘終了してしまうという攻略法がある。
この穴さえなければ、6有数の強ボスとして認識されていただろうが。
タークス |
出典 | ファイナルファンタジー7 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 生体(多頭竜)系 | 戦術評価 | ★☆☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
タークス:レノ | 電気ロッド タークス光線 |
タークス:ルード | 地走り (相手がティファのみなると)攻撃をやめる |
タークス:イリーナ | 手榴弾 誘惑 (攻撃されると)後列に下がり、一定時間後前列に戻る |
コンビモンスターは多いものの、がっかり実力が多い7である。ギ・ナタタクは劣化アレクソウルだし。
仕方なく掲載するのは最終盤ミッドガルでのタークス戦。このうちイリーナのみ初登場。
攻撃が多彩なのもイリーナで、残り2人はやる気がないのか、他で戦うときの方が技が多い。HPが豊富なのが唯一の強みだが、1体でも倒すと全員が逃げて戦闘終了である。
おまけに戦闘を回避することも可能と、強力なボスに仕立て上げる意図があまりないようだ。
コンビコラム 〜コンビモンスターの戦術の深さ〜
本ページで紹介しているモンスターの記述には「パワー評価」と「戦術評価」というものをつけており、このうち前者は単純な攻撃力の高さを表したものだが、そういう強さとは別なものとしての戦術評価の基準について解説しておこう。5段階の評価基準は以下の通りである。
★☆☆☆☆……お互いがただバラバラに攻撃してくるもの。
★★☆☆☆……最低限のサポート行動が見られるもの。
★★★☆☆……はっきりとしたサポート行動が見られるもの。
★★★★☆……効果的なサポート行動によって、かなり倒しづらくなっているもの。
★★★★★……ほとんど倒すのが不可能なほどのパターンが構築されているもの。
ここで言う「サポート行動」は、仲間の強化・回復・復活・ガードなど、味方を意識した行動のことを指す。また援軍がどんどん出てくるような場合も、仲間を復活させていると解釈した。
この基準に沿って判断すれば、どのコンビがいいコンビなのかもわかるはずである。具体的には、★5なのはアレクソウル、ハデス、ケルレンドゥ(1戦目)、エリート三人組である。この評価、納得がいくだろうか。
実のところ、当初はメーガス三姉妹レベルの連携をどのボスにも期待していたのだが、いざパターンを調べてみるとそこまでのサポート行動が見られるボスはむしろ珍しく、戦術評価は低めのものが多くなってしまった。
その点で本来の趣旨から外れている部分もあるが、それでもできるだけ個性的なパターンのボスをピックアップしているので、ある程度は目をつぶってほしい。
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ビッグス&ウェッジ(2戦目) |
出典 | ファイナルファンタジー8 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 上司&部下系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
ビッグス | ケアルラ スロウ サンダラなど |
ウェッジ | ファイア (HPが少なくなると)キレて能力アップ |
6以降やたらと出てくる2人組。スターウォーズが元ネタ。
8ではガルバディア兵をやっており2回戦うが、D地区収容所で出てくる後のほうを紹介しよう。「少佐から二等兵にされたんだぞ、おい」
ウェッジが攻撃、ビッグスが補助という最低限のコンビネーションはあり、ウェッジからリフレクをドローすると対策できるようになっている。
基本的に会話を楽しむための相手である。
風神&雷神(1戦目) |
出典 | ファイナルファンタジー8 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★☆☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
風神 | エアロ トルネドなど (パンデモニウムをドローされると)斬 砕 |
雷神 | 秘技「雷神飛竜昇」 |
サイファーの子分の風紀委員2人である。こちらはバラムで謎解きの後に戦う方。
風神はその名の通り風系の魔法を使ってくるが、それはGFパンデモニウムのおかげで、ドローすると物理技のみになる。雷神飛竜昇はなんだかすごそうだが、棒をぐるぐるさせて殴るだけである。
ルナティックパンドラで戦う方は両者とも技がいくつか追加されている。
アデル |
出典 | ファイナルファンタジー8 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 人質系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
アデル | 各種攻撃魔法 リノアにドレイン |
リノア | (倒されると)ゲームオーバー |
やたらムキムキの魔女。これまた珍しい構成のコンビモンスターなので記載しよう。
人質系という特殊な分類で、取り込まれているリノアを倒してしまうとゲームオーバーとなる。
リノアは何もしないが、アデルがHPを吸い取るというセコい行動をしてくる。
「倒してはいけない」ターゲットがあるという、意外な発想の複数ボスである。
ブラスカの究極召喚 |
出典 | ファイナルファンタジー10 | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | ボス&手下系・準ラスボス | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
ブラスカの究極召喚 | ジェクトビーム ジェクトフィンガー 真・ジェクトシュート |
ジュ=パゴダ×2 | パワーウェーブ アスピラ カージュ (倒されると)しばらく後に復活 |
実質的なラスボスがチームモンスターという珍しいケース。せっかく名前がネタバレを避けているのに、技名がダオスみたいなせいでバレバレに。
訓練場で異常な強化をしていないパーティーにとっては相当な強敵で、本体が状態異常つきの攻撃をバリバリしてきて、お供のぐるぐるする石がサポートしつつこれまた状態異常をまいてくる。
お供は倒されても復活する上、倒された際にオーバーしたHPが上乗せされるという厄介な仕様付き。その後の戦闘でも出ずっぱりなので、こいつが真の黒幕なんじゃないのか。
ビッグ&スモック |
出典 | ドラゴンクエスト6 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 上司&部下系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
ビッグ | 武器を振り回す ちからため おたけび |
スモック | みがわり やくそう |
ドラクエは本作のみコンビモンスターが非常に多い。ラスボスが多部位なのとも関係しているように思われる。
その先鋒がこいつらで、下のトルッカで町長の娘をさらった連中である。単なるごろつきだが、普通の人間が敵として出てくるのもそもそも珍しい。
実力も戦術もあまりないが、身代金に目がくらんだ勇者が早々に挑みに来ることも多いため、それなりに苦戦するかも。
ムドー(下の世界・第1形態) |
出典 | ドラゴンクエスト6 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
ムドー | ルカナン かえんのいき しもべを呼ぶ 大声でしもべを呼ぶ |
きりさきピエロ×2 | しんくうぎり |
デビルアーマー | ホイミスライムを呼ぶ |
仲間を呼ぶボスはミルドラースが先だが、より手ごわいこちらを優先した。
ムドーの城で戦う魔王である。ただし本作に魔王はわりとたくさんいるが。
きりさきピエロ2体を伴って現れるので、まずザコを倒すべきと思いたくなるが、それは罠である。倒しても再度呼ばれてしまうのだ。
しもべを呼ぶときりさきピエロが、大声で呼ぶとデビルアーマーが現れる。なのでここはムドーを集中攻撃するのが正解。
倒してもさらに強い第2形態があるので、なるべく消耗せずに戦う必要があるだろう。
スコット&ホリディ |
出典 | ドラゴンクエスト6 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
スコット | ルカナン バイキルト ベホマラー すてみ |
ホリディ | みがわり しっぷうづき ぼうぎょ |
ムドーより強いと話題のアークボルトの兵士部隊の2戦目。
連携プレイのお手本のような存在で、スコットが嫌らしい補助呪文を使い、ホリディがかばってくる。攻撃手段は兵士らしく物理のみだが、たとえスクルトされてもルカナンとバイキルトがあるという盤石の構え。
どうもスコットは賢者を経ているようだ。だったらベギラゴンも使えばよかったのに。
キラーマジンガ&ランドアーマー |
出典 | ドラゴンクエスト6 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
キラーマジンガ | 激しく斬りつける ドラゴンぎり |
ランドアーマー | だいぼうぎょ マホカンタ みがわり |
ザコとしても出てくるが、ヘルクラウド城のボス連戦の相手でもあるので紹介。デュランのしもべ第1戦である。
次に出てくるやつより明らかに強く、特にマジンガの超攻撃力での2回攻撃が恐ろしい。さらにランドアーマーはやたらと守りが堅く、仲間をかばったりもする。スクルト対策はないので、防御を上げていけばなんとかなるだろう。
キラーマジンガに関しては海底宝物庫に2体出てくるものの方がはるかにヤバいが、あちらは戦術もへったくれもなくただ撲殺するのみである。
ゾゾゲル&ドグマ |
出典 | ドラゴンクエスト6 | パワー評価 | ★★★★★ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
ゾゾゲル | まわしげり さみだれけん ドラゴンぎりなど |
ドグマ | メダパニ ザラキーマ ベホマラー ムラサキのひとみ |
牢獄の町の兵士長ゾゾゲルと変なうひょひょ野郎ドグマのコンビ。
見ての通りゾゾゲルが物理タイプ、ドグマが魔法タイプなのはいいのだが、問題は「ムラサキのひとみ」という技で、これを食らうと確実にマヒしてしまう。つまり必敗戦闘。ここで頑張ってドグマを倒した人もいるとか。
その後再戦する際は、ゾゾゲルのみが相手なのでザコである。
この後にもズイカク&ショウカクが出てくるが、大したことないのでカット。
山賊四人衆 |
出典 | ドラゴンクエスト7 | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
さんぞく兵 | ムーンサルト ちからため まぶしい光など |
さんぞくマージ | ぬすっと斬り ラリホー ベギラマなど |
さんぞく | いしつぶて どくがのこな |
エテポンゲ | どくの息 マホトラおどり いしつぶて マッスルダンスなど |
路上に倒れていて、寄ってくる人に因縁をつけてお金を奪ったあげく埋める山賊団。うち1名は腐っている。
攻撃手段が多彩で、なんと4人が4人とも全体攻撃を持っているというのだから厄介である。
またラリホーやどくがのこなによる混乱など、行動封じもいくつか持っている。
転職してきっちり特技を覚えてから行かないと全滅必至だろう。
ドロクイつかい&ドロクイL&R |
出典 | クロノ・トリガー | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ドロクイつかい | 石蹴り(ドロクイへ) 石蹴り(相手へ) ドロクイ体当たり 全体回復など (LRがいる時に攻撃されると)X体当たり 地震 |
ドロクイL | (石蹴りを受けると)体当たり |
ドロクイR | (石蹴りを受けると)体当たり |
大量の多部位モンスターが出てくる本作には、コンビモンスターもそこそこいる。
アザーラ&ブラックティラノに続くコンビは、なげきの山入口のこいつら。ドロクイつかいの見た目は最弱ザコと同じ。
その割には意外と強敵で、指令を出しているドロクイつかいを倒せば戦闘終了とはいえ、こいつは物理防御が非常に高く、強力なカウンターもある。
他方でドロクイを狙っていると、今度はHPが多いので時間がかかってしまう。
基本はドロクイから撃破だが、ドロクイを止めてつかいを集中攻撃するという選択肢もあり。
魔王三大将軍 |
出典 | クロノ・トリガー | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
グレートビネガー | (攻撃されると)ミックスデルタ |
スーパーソイソー | かまいたち (マヨネーがいる時に攻撃されると)ファイアソード |
スーパーマヨネー | ハートファイアなど (ソイソーがいる時に攻撃されると)悪インパルス (ソイソーが倒されると)逃走 |
ビネガーの館で出てくる、必殺アイテムを身に着け強くなった魔王の部下たち。外法剣士ソイソー、空魔士マヨネー、あと単なるビネガーの3人である。
3人とも攻撃されると連携技で反撃するという、プレイヤー側のシステムを模倣してくる面白いタイプ。
全体攻撃を当てると反撃が3連続で来るのは厄介だが、1体でも倒されるとほとんど何もできなくなるという弱点も。
O・ディオ&クレイジー・バンチ軍団 |
出典 | ライブ・ア・ライブ | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
ディオ | いかく射撃 ガトリング射撃 突撃ラッパ 火炎ビン |
パイク兄弟×6 | ウインチェスター 投げナワなど |
ダットン兄弟×6 | リボルバー射撃 火炎ビンなど |
デュオ・デ・チコ×2 | 馬で引き回し 後ろ足げりなど |
西部編のラストで戦うことになる相手。賞金首のディオ率いるならず者集団だ。
総勢15人が相手だが、これはあくまで最大数で、事前にトラップをしかけることによって数を減らすことができる。全員と戦うのはやりこみの時くらいだろう。
システムの関係上敵の数と手数は直結しないとはいえ、こちらは2人でレベル上げもできないため、数が多いだけで単純に厄介。
首尾よく手下をやっつけたとしても、強力なガトリング射撃を放ってくるディオを倒すのも一筋縄ではいかない。
コンビコラム 〜コンビモンスターとストーリーとの関係性〜
コンビモンスターと多部位モンスターは戦闘中の機能的には同一だが、両者には違いもある。それは、コンビモンスターは多部位モンスターと異なり、ストーリーとの関連性を持たざるを得ないということである。考えてみよう。ラスボスが多部位になろうがなるまいがシナリオには何の影響もないが、ラスボスが複数人になってしまったらシナリオも変えなければならないだろう。つまり、多部位モンスターは戦闘中だけ複数だが、コンビモンスターは戦闘の外でも複数いるということである。
他方で、すべてのコンビモンスターがストーリーと強く結びついているわけではない。メーガス三姉妹のように突然登場してそこで退場するグループの場合、それが1人だろうと3人だろうとストーリーへの影響は少ないからだ。
ここで、ストーリーに関わっているコンビモンスターと、ポッと出のそれとを比較すると、面白い傾向が見つかる。それはどちらかと言うとストーリーとは関係ないコンビモンスターの方が連携がうまく、しっかりした戦術のあるものが多いという傾向だ。
前者の例として、FF7のタークス、8の風神雷神、クロノトリガーのビネガー他を、後者の例としてメーガス三姉妹や大海溝の3兄弟、ドラクエ6のスコット&ホリディを比較してみよう。それぞれの戦術評価に如実に現れているが、後者の方が仲間を意識した行動が多く、コンビネーションが緊密なのである。
これはおそらく、ストーリー側の要請によって複数になったのか、バトル側の要請によって複数になったのかの違いが表れているように思われる。前者も工夫できないことはないのだが、後者は複数でバトルに出す必然性があるだけに、行動がよく練り込まれているということなのだろう。
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老人&ガードアイ |
出典 | ブレスオブファイア2 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 人質系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
ろうじん | 無行動 |
ガードアイ×3 | レイギル(左上) リフラル(右上) パダーマ(下) |
アデルよりも先に登場していた人質系ボス。同作のチロル&カペタンむらびともこのタイプである。
エバ教大教会の奥で捕らえられ、邪神にエネルギーを送っている老人と、その防衛装置が相手。
老人は倒すべきではないが、倒してしまってもゲームオーバーにはならず、その後の展開が変わってくる。
倒してしまうと後々に不利になるだけではなく、ストーリー的にも非常にマズイ。
人質系とストーリー分岐を組み合わせて、戦闘内容によってストーリーが変わるという、斬新なアイデアを見せているボスだ。
ハデス&オートス&エピアルテス |
出典 | ヘラクレスの栄光3 | パワー評価 | ★★★★★ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★★ |
チーム構成と行動 |
ハデス | じっとみつめる バンガルム イルモア(オートスへ)など |
オートス | イルモア(エピアルテスへ) かばう |
エピアルテス | タクストン かばう |
驚愕の展開と名高い本作のストーリーが盛り上がっている時に戦う相手。厳密には敵ではないのだが、なんかイライラしていて襲ってくる。
こいつは本作でも最大の難敵だが、その理由の一つは戦闘前に仲間が離脱して、1体3になってしまうから。
もう一つは、相手のパターンのインチキくささ。なにせ、ザオリク相当のイルモアを2体が使ってくるのだ。ある意味デスタムーアの先駆けともいえる。
ハデスはアスピル相当の見つめるばかりやってくるが、主人公のMPが切れると強力な攻撃魔法を使いだす。
幸いハデスは蘇生されないが、ハデスを狙っても2体がかばってきてそちらを倒してしまい、また復活するという流れ。実にいい連携だ。さらにプレイヤーが使っても何の役にも立たないタクストン(仲間にステータスを分け与え、自分は弱体化)を使いこなしてくるのも厄介。
ちなみに直後のボスもある種コンビモンスターだが、とんでもないネタバレなので書くわけにはいかない。
ピチピチブラザーズ |
出典 | メタルマックス2 | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ステピチ | 攻撃指示 ビンタ 手榴弾 |
オトピチ | 肩を揉む ナパーム弾 まんたんドリンクなど |
賞金首なのに賞金が安すぎると言って各地でしょぼい悪事を働いていた変な2人組。最終的にちょっと上がった。
ステピチは「〜はミーにまかせるザンス!」と指示したり、ビンタをくらわせてオトピチの攻撃力を上げてくる。
オトピチの方も肩を揉んでステピチを回復させ、単体になると全体に手榴弾を連射してくるほか、禁断のまんたんドリンクすらもある。
ステータスも相応に高いので、まったくもって一筋縄ではいかない相手だ。
アメーバブラザーズ |
出典 | メタルマックス3 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
ジャック・アメーバ | 濃硫酸 まんたんドリンク |
トニー・アメーバ | まひガス まんたんドリンク |
ビル・アメーバ | 怪音波 まんたんドリンク |
3なのでブラザーズも3体。見た目はザコの殺人アメーバと同じだが、名前までついて賞金首に。
攻撃はシンプルだが、全員が2回行動してくるので手数は多い。
HPがかなり多く、さらにアメーバの分際でまんたんドリンクまで使ってくるので、持久戦になるのは間違いない。
ばっかんき&さとりわっぱ |
出典 | 新桃太郎伝説 | パワー評価 | ★★☆☆☆ |
分類 | 上司&部下系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
ばっかんき | 通常攻撃 |
さとりわっぱ | ばいりき |
ばっかんきは花咲かの村を支配(しようと)している鬼で、バッバッバッ!が口癖。むしろ本人より恐ろしい水牢を抜けた後で、さとりわっぱとともに戦闘になる。
さとりわっぱはばいりきの術を使い攻撃力をガンガン上げるので、さっさと倒すべきなのがわかるだろう。
序盤なので大したことはないが、最低限の戦術が見て取れる。そしてカルラに最初に始末される鬼でもある。
色違いのザコ敵「無無&多苦(多苦を倒さないと無無は不死身)」が印象に残っている人も多いだろう。
怪鬼&魅鬼&魃鬼 |
出典 | 新桃太郎伝説 | パワー評価 | ★☆☆☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
怪鬼(けき) | 大波 |
魅鬼(みき) | まんきんたん |
魃鬼(ばっき) | 通常攻撃 |
浦島の村で戦う3兄弟。やる気満々だが、相手はおじいさんと化している状態なので弱い者いじめである。
ある種のイベント戦闘で、戦闘中に浦島が現れて弱体化を回復してくれる。その後銀次も来る。
兄弟だけあって物理に回復に全体攻撃にと役割分担は万全だが、全体的に体力が低いので鹿角であっさり沈んでしまうことも。
獏 |
出典 | 新桃太郎伝説 | パワー評価 | ★☆☆☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
獏 | 鬼道ゆめみを使い、同時に餓鬼、ばっかんき&さとりわっぱ、竜燈鬼、天賊鬼のどれかを呼ぶ |
餓鬼 | 相手の道具を盗んで食べる |
ばっかんき | 通常攻撃 |
さとりわっぱ | ばいりき |
竜燈鬼 | 鬼道吸い取り 毎ターン竜が追加攻撃 |
天賊鬼 | 唱える術を小波・ばいりき・ふにゃらから選択させる |
固定敵ではないので本来の基準には当てはまらないが、ボスさえも利用する戦術があまりに特異なので例外的に掲載。
月に出現する敵で、最初は単体だが、鬼道ゆめみを使って全員を眠らせた後に、これまでに戦ったボスを呼び出してくる。「かつての悪夢」ということである。
再生怪人のようなものなのでさすがに以前よりは楽だが、過去のボスが蘇ってくるという発想は感服ものである。
獏自体の体力は低く、ボス召喚もたまにしかやってこないので、見れたらむしろラッキーかも。
風神&雷神(2戦目) |
出典 | 新桃太郎伝説 | パワー評価 | ★★★★★ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★☆☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
雷神 | 雷撃 雷電 火炎 火走 |
風神 | 竜巻 |
FF8と同じコンビだが、こちらはそのまんまの風神雷神。
雷神の洞窟でも戦うが、より手ごわいこちらを紹介。RPG史上最悪級のトラウマイベントを越えたサルカニの村での決戦である。
これまでのコンビとは大違いで、屈指の強ボスになっている。雷神は前回より使う術が1ランク上がっており、メラゾーマ相当の雷電とイオナズン相当の火走が危険すぎる。
風神は竜巻以外は殴るだけだが攻撃力は高く、竜巻は毎ターン25前後のダメージを与えてきて、しかも解除不能。
なおもってヤバいのは、状況次第では回復役の浦島がいない可能性があることだ。そうなると詰みかねないが、その場合はあしゅらのまどろみに頼ろう。
けんね翁&奪衣婆 |
出典 | 新桃太郎伝説 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
けんね翁 | 武器を奪う |
奪衣婆 | 防具を奪う |
さらなるコンビモンスターは三途の川の番人2名。今度は別の史上最悪級のトラウマイベントの直前である。
見た目はおじいさんとおばあさんだが、奪衣婆は元ネタ(言い伝え)通り衣服というか防具を奪い取ってくる。
けんね翁(懸衣翁)の方は、そんな言い伝えはないにもかかわらず武器を奪ってくる。
他の行動はちょっと強い物理攻撃ぐらいだが、徐々に不利になるので早めに押しきれるかがポイント。
サテュロス&メナーディ |
出典 | 黄金の太陽 開かれし封印 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 対等チーム系・準ラスボス | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
サテュロス | ブラストヴァルカン スプラッシュ キュアベストなど |
メナーディ | デスサイズ デンジャフュジョン ハイレジストなど |
ジン召喚システムが面白い黄金の太陽シリーズ第1作からはこの2人。首謀者であり前編のラスボスだが、デコボココンビみたいな感じも。
2人とも顔色悪いが、別に悪魔とかではなくそういう村の出身なだけである。戦闘中もぴったりと寄り添っている。
サテュロスは最上級魔法ブラストヴァルカンに加え、いてつくはどう的なスプラッシュを使ってくる。メナーディは即死追加効果つきのデスサイズが怖く、全体魔法に能力上昇もある。
本作の戦闘全般に言えることだが、能力低下を伴うジン解放をいかにタイミングよく使うかがカギ。
カースト&アガティオ |
出典 | 黄金の太陽 失われし時代 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
カースト | デスサイズ スプラッシュ ジンカーニバルなど |
アガティオ | メテオストライク イラプトヴァルカン ハイウィークなど |
その後編からは、第2のデコボココンビが登場。なんともなし崩し感のある戦闘である。
デスサイズにスプラッシュと、前作のデコボココンビと同じように見えるが、違うのはジンカーニバルを使うところである。
これは各キャラのジン1体を強制リカバリー状態にするもので、食らうと解放や召喚ができなくなるだけではなく、能力も下がってしまうという、本作ならではの特技だ。
この後使ってくるボスはたくさんいるが、ここが初お目見えである。
スターマジシャン |
出典 | 黄金の太陽 失われし時代 | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
スターマジシャン | ミスティックコール スパークプラズマ バイオレントクールなど |
サンダーボール | シャインプラズマ レイストームなど |
リフレッシュボール | アーネストプライ アテンションなど |
アングリーボール | アングリーマイン |
ガーディアンボール | バリアアンシル |
ボーナスダンジョン的な大イースト海北の宝島にいるボス。どうやら宝の番人のようだ。
魔法のサンダー、回復のリフレッシュ、自爆のアングリー、防御のガーディアンとわかりやすい役割分担がなされているが、どれかを倒しても、スターマジシャンがミスティックコールでまた呼び出してしまう。
ここでポイントなのは、呼び出されるボールの種類がランダムな点。倒されたものが来るわけではないので、対処法としては、相手しやすいボールは倒さず残しておくということになる。
敵のパターンを自分で調節するという、斬新なアイデアが光る戦闘となっている。
コンビコラム 〜コンビモンスターの起源?〜
アイデアの起源というのは同定がとても難しいと多部位の方でも書いたが、ことにコンビモンスターについては、定義があいまいにならざるを得ないだけにその起源についてはさらに言いづらい。
単純な話、この定義ではどうしても「ただ部下を連れているボス」との区別がつかないので、明確な起源を考えることは不可能と言うしかないだろう。実際、複数ボスというのはかなり幅広く存在する。早いものでは、ウィザードリィ#1のワードナがすでに手下を連れている。FF2の皇帝(1戦目)や、ドラクエの3のカンダタも同様で、FCの天地を喰らうなどは軍団戦という設定上、ボスのほとんどが複数だったりもする。
こうした理由で起源を問うことは意味がないのであるが、仮に「仲間を復活させるボス」ということで限定してみると、多部位のベイガンの他には、やはりメーガス三姉妹(91年)と、ヘラクレスの栄光3(92年)のハデスが相当早いのではないかと思われる。
また、倒してはいけない相手がいるという人質系は、FF8よりブレスオブファイア2(94年)が先である。このように、ボス戦におけるさまざまなアイデアを抽出できる点が、多部位やコンビモンスターに注目する意義でもある。
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ダブハスネル(1戦目) |
出典 | マジカルバケーション | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
ダブハスネル | かみつき ヘルダイス |
ダミーゴースト×2 | すいとり コールニルヴァ ミジョテー |
ガルシューム×2 | 斬る |
精霊召喚による一発逆転が特徴の本作は、そのシステムを最大限に活かすためか複数ボスがとても多い。ラスボスといえども例外ではないのだ。
ではどういう戦闘になるのか、例として序盤のレーミッツ宮殿で戦うこいつを取り上げよう。
敵の属性は闇で統一されており、ダミーゴーストがコールニルヴァで闇の精霊を呼び出してくる。そして闇の精霊がいればいるだけ、ヘルダイスとミジョテーの攻撃力が上がってしまうというわけだ。
おまけに闇属性は光・愛以外の全属性に強いというインチキ仕様なので、こちらの精霊は相殺されてしまう。つまり、コールニルヴァが防御も攻撃も兼ねているという厄介な相手なのである。
ケルレンドゥ(1戦目) |
出典 | マジカルバケーション | パワー評価 | ★★★★★ |
分類 | 生体(身体部位)系・人質系 | 戦術評価 | ★★★★★ |
チーム構成と行動 |
ケルレンドゥ | 暗黒ガス 暗黒レーザー |
ガナッシュ | コールニルヴァ クリアスピリット アビスなど |
スラッシュハンド | 左爪 エクルヴィス |
テスラハンド | 右爪 サンダースパーク |
ウィッシュハンド | 左爪 天使のほほえみ |
ブーハンド | 右爪 グルヌイユ |
それでもって本作のラスボスはというと、これがまたすさまじい難敵となっている。
第1戦からして6対6なだけではなく、ガナッシュを倒してもいけないという人質要素付きだ。
本体の部位である4つのパーツそれぞれが別の属性を持っており、ウィッシュハンド以外は最上級魔法を撃ちまくってくる。弱点を突くのも一苦労である。
なおかつガナッシュが精霊召喚と精霊除去を担当しているので、これまた厄介。魔法の効果範囲をよく考えて戦おう。
なお、こいつは多部位モンスターでもあるが、人質の要素を優先してこちらのページに載せることにする。
ケルレンドゥ(2戦目) |
出典 | マジカルバケーション | パワー評価 | ★★★★★ |
分類 | ボス&手下系・ラスボス | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ケルレンドゥ | 暗黒の光 暗黒の太陽 クリアスピリットなど |
メディエータ | 斬る |
ヘルドラゴイル×2 | コールニルヴァ クリアスピリット 闇のブレスなど |
カボチおばば×2 | コールニルヴァ クリアスピリット アビス |
続く2戦目は、世にも珍しいコンビモンスターのラスボスである。
ガナッシュがいない分気は楽だが、引き連れているザコの活躍っぷりが半端ではない。
なにせ精霊召喚・除去役が4匹もいるのだ。ブレスや魔法、暗黒の太陽を2倍で食らったら無事ではすまない。
幸い敵のHPは低いが、それでも適当に攻撃していたのでは確実に押し負ける。行動順を考慮したプランをきっちりと立て、各個撃破でいくしかないだろう。
ベロ〜ム(2戦目) |
出典 | スーパーマリオRPG | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
ベロ〜ム | 食べる オーロラのかがやき スイートソングなど |
にせマリオ | 通常攻撃 |
にせマロ | エレキテル ほうでんげんしょうなど |
にせジーノ | フレイムストーン |
にせクッパ | トゲ飛ばし |
にせピーチ | かいふく だいかいふく |
ボスに多部位もコンビも多い本作からは、まずこいつを収録。ベローム神殿で戦う方だ。
単独で出現し、第1戦は相手を食べるだけだったが、今回は食べた相手のコピーを召喚してくる。味の感想つきで。
つまり、メンバー編成によって相手の援軍の種類も変わるということだ。最大数は2体なので、対処しやすいマリオやクッパを残すといい。
なお、相手の思考もコピーできるようだが、そこでもマリオは常に無心である。
オノレンジャー |
出典 | スーパーマリオRPG | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
レッド | 通常攻撃 (仲間がやられると)きはくアップ |
ブラック | ばくだんゴロゴロ |
イエロー | タックル |
グリーン | キラリりゅうせいぐん カチカッチンなど |
ピンク | だいかいふく さくらふぶきなど |
オノフォース | ジャスティスブレイカ |
複数人で袋叩きといえば戦隊シリーズだが、それをゲームに反映した例がこちら。半熟英雄の完熟戦隊ハードマンは単体だし。
この世の悪を守るため〜の口上も決まっている5人組である。ただし内心は各々がチームワークの乱れを感じ取っていたり。
人数が多いだけではなく素早いため、かなり手数が多い。ピンクとグリーンが厄介なので、先に倒すべきだろう。
全滅させると秘密兵器のオノフォース始動。驚異的な威力のジャスティスブレイカに苦労した人も多いはず。
ドルトリンク&メーテルリンク |
出典 | スーパーマリオRPG | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
ドルトリンク | 岩飛ばし (もう一方が倒されると)アースリンクと合体 (合体後)ナイフ投げ |
メーテルリンク | さぶざむ ライトニングボールなど (もう一方が倒されると)メルクリンクと合体 (合体後)ダイヤモンドカッター にじいろシャボンなど |
アースリンク | かみつき どく |
メルクリンク | すいじょうきばくはつ がんせきガラガラ |
本作には他にもクラウンブロス、ジョナサン・ジョーンズ、カメザードなど複数ボスは多いが、その中でもパターンの複雑なこいつを紹介しよう。
最初はドルトリンクとメーテルリンクの2体が登場する。どちらかを倒すと、残った側がヘビのようなボスと合体し、後半戦となる。この時、ドルトリンクが合体するか、メーテルリンクが合体するかで、ヘビの方も名称が変わり、行動パターンにも違いが出てくる。ドルトを残すとヘビはアースリンク、メーテルを残すとメルクリンクになるというわけだ。
物理攻撃コンビと魔法攻撃コンビに分かれるわけだが、すいじょうきばくはつを有するメルクリンクの方がどう見ても怖いので、先にメーテルリンクから倒そう。
クリスタラー |
出典 | スーパーマリオRPG | パワー評価 | ★★★★★ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★☆☆☆☆ |
チーム構成と行動 |
クリスタラー | (1ターン目に)4つのクリスタルを呼び出す ダークスター ひっぺがし |
ひのクリスタル | コロナ ライトサーベルなど |
みずのクリスタル | カチカッチン アイスロックなど |
つちのクリスタル | ストーム すなあらしなど |
かぜのクリスタル | さくらふぶき にじいろシャボンなど |
隠しボスにして、作品の枠を大胆に越えてしまったケース。まったく別のゲームの音楽がそのまま使われるのは実に珍しい。
平面世界からやって来たというが、元シリーズの方は早々に立体になってしまった。いかにもありがちな構成だが、意外とこの形でのボスはFFにはいない。上記の封印を守る者が近いか。
4属性の攻撃+本体というパターンはシンプルだが、シンプルゆえに対処がしづらく、個々のクリスタルもそれなりに固い。
ひまんパタこうらをつけて耐えていれば技のパワーが尽きて無力化されるので、これで倒した人も多いだろう。
マザーパックン |
出典 | マリオ&ルイージRPG | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
マザーパックン | 光球落下 触手なぎ払いなど (手下が倒されると)補充 (手下がいると)ターン終了時に回復 |
パックンフラワー(赤) | 火球 (マザーが攻撃されると)火球 |
パックンフラワー(青) | 電撃 (マザーが攻撃されると)電撃 |
個性的な多部位モンスターが豊富な本作は、同じくコンビモンスターも充実している。
パーニョ&新人クッパもコンビだが、より厄介なのがこの繁殖力旺盛なパックンの親玉だ。多部位なのかコンビなのか分類に困るが。
パックン赤を2体引き連れて現れ、倒してもすぐ新しいのを補充してしまう。最初は青パックンを補充し、青パックン2匹になると本体も青くなり、電撃吸収の性質になる。
本体を攻撃すると残りのパックンが同時にカウンターをしてくる他、回復もある多芸なパックンである。
ゲナちゃん |
出典 | マリオ&ルイージRPG2×2 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ゲナちゃん | 毒霧 飲み物を飲む (怒り状態で攻撃されると)連続衝撃波 (弱体化状態で攻撃されると)怒り状態に |
ゲドンコドクター×2 | 光線銃 キノコか毒キノコを持つ (キノコ所持時に攻撃されると)キノコが飲み物に入る (倒されると)再補充 |
飲み物 | 攻撃対象にならず、定期的に再補充される (ゲナちゃんが緑を飲むと)ゲドンコUFOを呼び出し攻撃 (ゲナちゃんが紫を飲むと)弱体化状態になる (ゲナちゃんが赤を飲むと)体力回復 |
明らかにヤバい顔つきになったハナチャン。
バイオベースエネルギー工場でキノピオから吸い取ったエネルギーをUFOに供給している。
戦闘ではゲドンコドクター2体が常に現れるほか、緑の飲み物が自動的に補充される。ゲドンコドクターが毒キノコを持っている時に攻撃されると、毒キノコが飲み物に入り紫色になる。それをゲナちゃんが飲むと弱体化し、攻撃がまともに通用するようになるというわけ。
逆に通常キノコを入れると、体力回復の効果のある赤い飲み物になってしまう。
手下との複雑な連携を有する、個性的なボスだ。
ゲドンコリーダー |
出典 | マリオ&ルイージRPG2×2 | パワー評価 | ★★★☆☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★★☆ |
チーム構成と行動 |
ゲドンコボム | (爆発すると)再補充 |
ゲドンコサポーター | ゲドンコボム投げ 体当たり (単体になると)ゲドンコボムがどれかの方向に転がる 右に転がるとゲドンコリーダー登場 (全滅すると)再登場 |
ゲドンコリーダー | 光線銃 ゲドンコ軍団呼び出し (登場してしばらくすると)再度隠れ、ボムとサポーターを補充 |
スターの丘で出現する、ツアー添乗員のようなゲドンコ。倒すのにかなり手間が必要なボス。
最初はリーダーは画面外に隠れており、ボムとサポーターだけがいる。ボムは無限に補充されるのでサポーターを倒して、残り1体になると支えきれなくなってボムが転がる。
この時、残ったサポーターがどの位置かによって転がる方向が変わり、左に転がるとこちらのダメージ、右に転がるとリーダーがあぶり出される。
再度引っ込む前にできるだけダメージを与え、引っ込んだらまた最初の手順からやり直すことになる。
クッパメモリーM&L |
出典 | マリオ&ルイージRPG3!!! | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
クッパメモリーM | スターダッシュ ブロック攻撃 |
クッパメモリーL | スリップハンマー テレサ攻撃 キノコ 1UPキノコ (ダメージを受けると)後退し、画面端まで行くと逃走 (逃走した2ターン後に)再登場 |
相変わらず凝ったボスが登場する3作目。なんとクッパの頭の中にあるマリオとルイージの記憶が相手だ。
クッパも2人のコンビネーションが印象に残っていたのか、しっかりと役割分担がなされている。
Mは攻撃専門で、Lは回復もこなせるタイプ。おまけにギルバートのごとく画面外に隠れ、Mが倒された頃に帰ってきて復活させるなんてことも。
スターダッシュではMがコインの出た方向につられて移動するなど、それぞれの攻撃も面白い。
ガラクタモンスター |
出典 | マリオ&ルイージRPG3!!! | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | ボス&手下系 | 戦術評価 | ★★★☆☆ |
チーム構成と行動 |
ガラクタモンスター | ガラクタコブン呼び出し ゴミ投げ体当たり 目隠しプレス ルイージ放り込みなど |
ガラクタコブン | 体当たり (倒されると)ゴミカウンター (ルイージが入っていて2体以上いると)シャッフル |
続いて、ポンコツそうなわりには結構手ごわいこいつを紹介しよう。
最初はガラクタモンスターのみ登場するが、コブンをどんどん呼び出してくる。
本体はコブンを使った攻撃を仕掛けてくるが、特にルイージを吸ってコブンの中に放り込んでしまう攻撃が厄介。こうなるとルイージの入ったコブンを倒さないといけない。
コブンの方は攻撃は大したことないが、位置をシャッフルしてルイージを取り戻しづらくしてくる。
エリート三人組 |
出典 | マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー | パワー評価 | ★★★★☆ |
分類 | 対等チーム系 | 戦術評価 | ★★★★★ |
チーム構成と行動 |
パタボン | コウラはねっかえり キノコで回復 |
ヘイファー | いっぱいヘイファー おっかけ巨大ボム 巨大キラー発射 キノコで回復 |
クリッキー | タワークリボー キノコで回復 |
したっぱクリボー | (倒されると)再補充 |
ヘイファー砲 | 装填時以外は攻撃対象にならない (攻撃されると)巨大キラー強制発射 |
21世紀のメーガス三姉妹といえるほどの連携力を持つ、パタボン・ヘイファー・クリッキーからなるエリート三人組。前作のあの有様から大出世している。
こいつらがとんでもないのは、仲間を復活させる特技を3人全員が持っていること。つまり3体同時に倒さなければならない。
攻撃も豪華で、パタボンは回復重視、ヘイファーは大技を担当し、クリッキーは20体超のクリボーを引き連れているだけではなく、画面奥にもクリボーがごまんといる。
攻撃対象になるものとしては、ゲーム史上最多数のボスかもしれない。
倒してもお互いをどんどん復活させるが、巨大キラーが装填された際にヘイファー砲を攻撃すると暴発して全体にダメージなので、一応これで倒せるようになっている。