FFシリーズ
へんなモンスター大図鑑



ゲームにおけるモンスターといえば、プレイヤーに経験値やお金、何よりも倒した時の達成感を与えてくれるなくてはならない存在である。
そんなモンスター達もFFシリーズともなれば、さぞかしかっこ良くシリアスな連中ばかりだという先入観に捉われてはいないだろうか。
真実はその逆であり、その世界はむしろヘンなやつらに満ちているのである。
今回われわれはFFシリーズのへんなモンスター調査隊を結成し、彼らの知れざる実態を探ることにした。
以下がその調査の結果である。

FF1

1にいるモンスターは、TRPGっぽく英語の一般種がほとんどで、あまりヘンなのはいない傾向にあるようだ。
その中で目立つものを三体ピックアップしてみた。

ギガースウォーム

6のクロウラ系と同じ元絵な気がするも、今作のそれはくちびるオバケにしか見えない。小さい人の顔部分が全部口になって、にょろにょろ毛が生えたようなキモい外見をしている。ヨッシーストーリーのボスにこんなのがいたような。


キティタイガー

タイガーはわかるけどキティは・・・?英語で「猫ちゃん」という意味にせよヘン。ビホルダーの名前を修正するくらいならこっちを変えるべきだったのでは。


ミノタウロゾンビ

なんでこれをゾンビに?シリーズその1。ミノタウロス本人も、牛とくっつけられた上にゾンビにされたんじゃたまったものじゃないような。



FF2

2では、だんだんと伝統的なモンスターの制約が外れ、変わったものやオリジナルのものも増えてきているようだ。
以下はそれらの筆頭である。

さつじんノコギリ

おそらくFFモンスターの中で最もドラクエっぽい名前を持っているやつ。ジェイドに生息。「ありじごく」の色違いで、見た感じはアントリオンのようなモンスター。


しょうにゅうせき

こんなものに襲われる機会は実に貴重かもしれない、人型をした石のようなもの。後の作品の「ちけい」などで出てくる鍾乳石も実はこいつなのかも。


ゾンビ2ヘッド

なんでこれをゾンビに?系その2。あの2ヘッドドラゴンを差し置いて、シリーズで最初に名前に数字が入ったモンスター。あえてこんなののゾンビを作った人のマメさには脱帽。


ゾンビボーゲン

同じくその3。あのしょぼかったボーゲンが地獄の力を得て劇的パワーアップ!しかし皇帝とは違って、変なナポレオンみたいな見た目はそのままだったり。


チェンジャー

脳にキバと口が生えて目がついた実にグロい外見のモンスター。上位種にブレインがいる。脳といえばボスの本体的な役割が多いが、ザコで出てくるのは珍しいような。おまけにPSP版にはマザーブレインというラスボス感満載な変種まで登場している。



FF3

モンスターがグロい方向にどんどんシフトしていった3。
名前だけでも「カフジェル」「オヒシュキ」「ケンコス」と怪しい響きだらけだが、見た目はもっと奇抜である。
なお、後の調査でいくつかの名称の謎が改名されたので、由来が知りたい人はこちらを参照。

アガリアレプト

見た目が異様な今作のモンスターの中でも特級品がこいつ。亀の甲羅のようなものにキバの生えた口がついて、左右から伸びる触手の先に目がついているモンスター。ドラクエのドロルに近いかもしれない。フィギュアとか作ったら逆にうけるかもしれない。


カリュブディス

元ネタとしてはギリシャの渦潮の魔物だが、こちらはサンゴが生えている石にキバと口がついたモンスター。サンゴのモンスターではなく、サンゴはたまたま生えているだけのようである。


さつじんやどかり

前作にもこんな名前のモンスターはいたような。カタカナばかりの本作の面々の中では余計浮いている。見た目としては、カタツムリの殻から角の生えた人の上半身が出てきている感じ。下半身がどうなっているのかを想像すると眠れない。


しょうにゅうせき

先ほど貴重な機会と書いておいてあれだがこっちにもいた。しかも今作では目がついていて、もはや鍾乳石でもなんでもない。この時期のFFはどうしてこんなに鍾乳石マニアなのか、疑問は尽きない。


バラー

元ネタはケルトの邪眼の持ち主バロールかもしれないが、肝心の顔がなく、人間の胸部分にキバと口がついたモンスター。デザイナーは何にでもキバを生やせばいいと思っているんじゃないかと心配になってくる。


プティ

これは攻略本を見ないとわからないが、そこに書いてある「キツネリスの一種」ってどう考えてもナウ○カである。見た目もシマシマのしっぽがかなり怪しい。大事なマスコットキャラがこんなところでモンスターをやっているとは、ジ○リの人たちも予想だにしなかったに違いない。


ラルウァイ

渦巻きの中に目があるモンスター。アンデッドらしいが、見た目がドラ○もんのフ○子にしか見えない。またかと言いたくなるが、こちらは多分偶然の一致だろうからよしとしよう。


FF4 イージータイプ

前作の方向性を反省したのか、モンスターは見た目も名前もわかりやすいものばかりになった。
名前がヘンなのはむしろ四天王くらいであって、ザコは少ない。
なので今回は別方向におかしくなったイージータイプのモンスターを紹介する。
この他にも山ほど確認されているが、詳しくは実際にプレイして確かめてみてほしい。

あかおに

オーガが「あおおに」でバーサオーガがこれ。こんなにほんわかとした日本昔ばなし風なのに、エブラーナ城の宝箱に入っているこいつは恐怖以外の何物でもない。舌切りすずめのオマージュだろうか。しかもこのあかおに、名前に反してちっとも赤くない。思想的に赤いのかとか、われわれ調査隊はネーミングの理由をいろいろ考えたが、結局よくわからなかった。


あだしび

「あだしび」とは・・・?イージーな年齢層じゃなくても聞いたことのない単語である。どうやら「化し火」と書くようだが、元の名前のスピリットの方がずっとわかりやすかったような気がする、逆イージーモンスターがこれ。


あまのじゃく

またもや昔ばなし風だが、こいつは納得のいくネーミングだ。ぷかぷか浮かんで自分にライブラをかけるという奇行を繰り返すリルマーダーのイージー版なのである。自分の弱点をさらし、そこを突いたら反撃するという行動は、まさに天の邪鬼。見た目がゴブリンなのもぴったりだ。


いしのよろい

ちょっと聞くとどんな魔法生物かと思うが、その正体はアルマジロっぽい敵アームドママルである。なんだかあだ名みたいになっている。ちなみに上位のアイアンドレスは「てつのよろい」。これだと単なるアイテムにしか。


きょだいばいきん

シーボッツから変更された、イージータイプの看板的存在。何しろ死ぬほど見た目通りなネーミングとなっている。細菌ならともかく、「ばいきん」というところから醸し出される脱力感はピカ一である。ちなみに上位のモルズは「ふゆうかび」であって、脱力系としてはどっちもどっちかもしれない。


ガンガーゴイル

イージーの方向性がわからないモンスターの一匹。元はベルフェゴールで、ガーゴイルの上位種である。「ガン」とはなんなのか。何がパワーアップしたのか。岩度か。さらに、ベルフェゴールはダメでガーゴイルはそのままというのも妙である。上にならって「いしのあくま」とかにすべきでは。


さいしゅうへいき

ラストアームがこうなってしまった。確かに直訳だし、実際にヤバいことはしてくるので正しい変更ではある。それにしたって、日本語にするとオメガ級のものを想像してしまうような。


ツノねずみ

ガトリンガ系の最上位、ヘルニードルのイージー版。問題なのは、下二匹の「はりねずみ」「トゲねずみ」と比べると全然区別がつかないことである。何が強くなったんだろう。あと背中に生えるものはツノとは呼ばない気がする。


ハマグリあくま

看板モンスターその2で、元はファングシェル。言いたいことはわかるが、ハマグリという日常的な存在と、悪魔とのミスマッチがたまらない。


プロカリョーテ

一番わかりにくいんじゃないかと思われるこれとユカリョーテはそのまんまである。ちなみにそれぞれ「原核生物」「真核生物」という意味。色くらいしか両者の見た目に違いはないし、あまりに大ざっぱなネーミングな気がするが、月面だし仕方ないだろう。


レディプラム・レディピーチ・レディチェリー

女性型モンスターであるレーシイ、らいせい、マリードが独自の方向へ進化を遂げたケース。果物の名前で統一されているが、なぜなのかはわからない。設定資料編によるとレーシイは女性の屍体に悪霊がとりついたものらしいので、レディピーチは某キノコ王国の姫のなれの果てだろうか。

FF5

本作辺りから、オリジナルとしか思えない妙なネーミングのモンスターが確認されるようになる。
さらに、見た目が理解不能なまでにヘンなやつらも多いので、その魅力をじっくり味わってほしい。

イグゼクレーター

コナミのシューティングみたいな名前だが、その実態はレベル系魔法を使いこなすローブの魔道士。Excutor(執行人)という翻訳があるも、レはどこから来たんだと言いたい。


オワゾーラール

ガルキマセラが赤くなったやつで、こちらに背を向けた小悪魔。名前はフランス語で「珍しい鳥」だが、どこが鳥なのか。むしろこいつが「あかおに」の方が見た目的にマッチしているような。


ガジェラガジェリ

とにかく名前がヘン。英語だとGalacjellyらしいが、なおのこと意味不明。虹色のエネルギー体のような姿で、同じくらいよくわからない「にじいろのかぜ」を使ってくる。常人の理解を超越した存在。


グラビード

落ち着いて見ているとヘンなモンスター。帯のついた着物のようなものを来た、エイリアンのような丸い頭の何かが腰を曲げて手を四本出している。頭部が口を開けた貝にも見えるので、「ハマグリあくま」とはもしやこいつのことか・・・?


サイコヘッズ

頭蓋骨から皮膚の前面が千切れて前方に飛び、両者を長い舌が貫通しているという、仰天ものの風貌をしたモンスター。この数秒後にはどうなるのかとても気になる。上位には「ポルターガイスト」がいるが、この見た目は全くもってポルターガイストではない。


しょうたいふめい各種

大海溝に生息する気味の悪い一団で、四種類いる。見てもなんだかわからないのは納得だが、だったら逆に他のモンスターがちゃんとわかるのが謎である。虹色のフワフワを見てすぐガジェラガジェリだ!とわかるバッツたちの知識と洞察力は相当なものなのだろう。


バルダンデルス

せんぷうまじんの上位種。相変わらず形容しがたい外見をしていて、網の張られた輪っかに顔がついたものというか、中央に卵のあるハープというか、まるで芸術作品のようである。名前は某星人を想起させるが、これはドイツ語でBald Andersつまり「いずれ他のものに」という意味で、ボルヘスの『幻獣辞典』にも載っている由緒正しいモンスターだ。その記述によると、バルダンデルスは石の像の姿をしているが、人間や樫の木やソーセージや畑に姿を変えるという。正直わけがわからないし、せんぷうまじんとの繋がりもわからない。


ファルファレッロ

ピエロっぽい魔道士で、実に舌を噛みそうな名前。例のガジェガジェと同じ系列に見えるが、これはダンテの『神曲』に出てくる悪魔で、前作のカイナッツォらと同郷なのである。そのため、四天王に入ることもできず、次回作でしがないザコをやっている彼にむしろ同情すべきかもしれない。


リディクル

本作のだまし絵モンスターの代表格。最初は変な一つ目怪物に見えるが、次第に逆立ちしたライオンに見えてくる。さらによく観察すると、上半身のみピンク色の服を着た小悪魔風の何かであることがわかる。説明文にも「華麗な衣装を身につけた魔獣」とあるのでおそらくこれで正解だが、こんなにも何に見えるかがころころ変わるモンスターが他にいるだろうか。


64ページ

悪魔というか青鬼っぽい何かの顔の上半分が本から出ている姿。本の魔物ということなのだろうが、見せ方が中途半端すぎである。ギャグマンガ日和にこういうのがいた気がする。同じく256ページも毛の生えたラグビーボールが二本足で立っているような姿で、ヘン。


FFモンスターコラム
~全裸モンスターを探せ~

ここでは女性型モンスターなのに服を着ていないという、某のばら氏でなくともゴクッとさせてしまう危ないモンスター達を特集する。

  • ラミアクィーン(FF2)
     ・・・のばら氏にふりかかったスキャンダルの元凶にして全裸モンスターの祖。蛇の体に隠れているが、上半身は何も着ていないっぽい。以後の作品のラミア系も基本的に同じ。
  • ウネ(FF3)
     ・・・セクシーなお尻をこちらに向けているが、怪物化している上に元はおばあちゃんである。まったくありがたくない。
  • エキドナ(FF3)
     ・・・なぜか天井からぶらさがっている系全裸。舌が長すぎるのがいただけない。
  • くらやみのくも(FF3)
     ・・・最後に立ちふさがるモンスターがこのありさまである。顔色が悪いというか全身色が悪い。元のイラストでは多少は着ているのになぜこうなった。
  • レーシイ(FF4)
     ・・・上に挙げた通り、下半身が霊体になっている系全裸。上司のバルバリシアはちゃんと水着?を着ているのに。
  • ゼファーゾーン(FF5)
     ・・・この辺から普通の人間っぽさが増してくる。上半身と靴下のみ着けているという、全裸よりレベルが高い状態。ここに来ていよいよ極まってきた感がある。
  • メリュジーヌ(FF5)
     ・・・蛇で裸を隠しているという芸術性を披露。この姿がレナだと思ってドキドキした人がいるらしい。
  • カロフィステリ(FF5)
     ・・・水晶玉と手足で隠れているが、装飾品しか身に着けていなそう。その姿は全裸にバランスボールと呼ばれている。
  • チャダルヌーク(FF6)
     ・・・霧のようなもので全身を隠しているが明らかに何も着ていない。変態表現のレベルもいよいよここまできたかという感じ。
  • チャーミーライド(FF6)
     ・・・上半身のみ服を身に着けた女性が不思議な動物にまたがっているという、究極の変態モンスター。その危なさは海外版でグラフィックを修正されるほど。というかここに挙げた6の3体はみんな修正されている。
  • めがみ(FF6)
     ・・・ギリギリの布で隠しているタイプ。風が吹いたらどうなるのかなどと考えないこと。
  • はだか(FF6)
     ・・・残念ながら女性モンスターではない。そうだったらまずい。見ての通りだが、あんまりなネーミングである。
このように、ハードがスーファミになりドットが高精細になるにつれて、全裸モンスターの危なさもどんどんアップしている。その様子は「EX大衆」の特集でもピックアップされるほどである。
これ以後はキャラが3Dになるにあたっていろんな角度から見れるようになったためか、全裸モンスターはなりをひそめるようになる。がっかりしないように。

なお、男性の全裸モンスターは前述のはだか以外ではFF5のフォルツァがそれっぽいくらいで少ないが、
ルビカンテに全裸マント疑惑が持ち上がっており、そうであればかなりのレベルの高さだといえる。


FF6

ヘンなモンスターの黄金期である。今度は見た目はまともなのに、名前がブレイク状態。
どれもインパクトに満ちており、われわれとしても実にエキサイティングな調査ができた。

アンテサンサン

黄色の花びらを持った花のモンスター。妙な繰り返しが耳に残る。サンサンと聞くと太陽かとも思うが、こいつはアンデッドである。そもそも植物のアンデッドというのも理解に苦しむが。光合成はどうするのだろうか。なお、名前が印象深いためか以降の作品でもFF10やGBA版FF5で再登場を果たしている。同じ植物仲間のロフレシュメドウはこの様子をさぞやうらやんでいることだろう。


エヌオー

エヌオーといえば前作の「無」の力を支配し、伝説の12武器で倒された恐るべき暗黒魔道士であるが、次回作では単なる灰色のヌメヌメに成り果ててしまった。その攻撃も、複数いる時は「ぬるぬる」を使うだけと、前作の威厳は微塵もない。攻略本にも「滅びゆく軟体生物」とか書かれる始末。しかもよりにもよって、FF史上最も不可解な存在であるドゥドゥフェドゥの色違いというのがさらに泣けてくる。


グラシャラボラス

名前のインパクトが抜群である。グシャグシャにしてきそうだが、実はこいつはソロモン72柱の悪魔の一人、「グラシャ=ラボラス」が由来である。そこで切るのか。このラボラス、グリフォンの翼の生えた犬の姿で現れるそうだが、本作では肌がやたら黄色いヒルギガースである。語感で選んでないか。


コジャ

笑顔の中国風のオッサンの生首である。なんだそりゃ。辮髪にも見えるが、よく見ると帽子をかぶっていることがわかる。ここで「わけわからん」で済ますのは簡単だが、じっくりと世界観的に考察をしてみる。魔大陸に出ることから、魔大戦で戦った中国風のオッサン魔導士・・・いやダメだ。ならば三闘神が造り出したオッサン型幻獣・・・でもダメだ。シリアスなFFモンスターの中で絶望的に浮いている(物理的にも浮いている)オッサンの生首、それがコジャである。


デボアハーン

羊っぽい角が生えた四本足のケモノ。バハムートラグーンにも登場しているが、あっちはなるドラゴンによって姿がまちまちだ。名前に「アハーン」があるのはなんか変な気分になる。だんだんFF6のモンスターネーミングの癖がわかってきたので言うと、おそらく「デボア・ハーン」で、何らかの英語をもじった名前である。


デミウルオク

序盤に登場するカブトムシの幼虫的なモンスター。やはり名前が謎であって、「デミウルゴス」ならばグノーシス神話の創造神なのだが、二文字違いでこちらはカブトムシである。


ドゥドゥフェドゥ

本作が生み出した最大の謎。シャドウの過去なんかよりもずっと深い謎に満ちたモンスター。見た目としてはピンクのヌルヌルであって、混乱攻撃をしてくる。それ以外のヒントは何もない。FF大全集のモンスターの項目には載ってもいない。英語版はCruller(ねじったドーナッツ)であり、なおさらわけがわからない。
・・その後、『FF大全集』にて新事実が発覚した。なんと「魔界より現れた、不気味な姿のモンスター」と書いてあるではないか!まあ正直、こいつが魔界から来ようがインドから来ようがその謎が解けるわけではちっともないのだが。


ナラカミーチェ

絵から出現するモンスター。カバのようなカエルのような顔に緑のくちびるがあって、そこから煙が出ており、胸のあたりがペロッとめくれている。いわば第二のくちびるオバケ。ナラカミーチェといえばイタリアのシャツブランドだが、いかに奇抜なファッションリーダーでもこいつをイメージキャラクターに使うのは嫌がるだろう。


プレゼンター

ダリルの墓に一体だけ出るモンスター。ユミールのパーツ違いでいわゆるミミック系だが、頭部分が宝箱をくわえているので擬態しているというわけでもなさそう。見た目のインパクトも大きいが、こいつは何といっても究極形態がすごい。殻にバニシュ→カッパーとかけてみよう。たたずむカッパのとなりにプレゼンターの首という異様な絵面になるぞ。ちなみにバハラグにもこっそり登場している。


マーハディーバ

エボシ岩の洞窟に出現するマイナーなモンスター。デスペナルティーの色違いで、人間とサイの骨が合体して羽根が生えたような妙な外見。右手はムチ。「マハーディーヴァ」であればヒンディー語で「偉大な神」の意味であろうが、その神が「ろっこつ」で攻撃してくるのは斬新すぎる。


ムードスード

やっぱり独特の響きがあるモンスターで、フンババの色違い。うろこの生えた牛頭のデブ人間のような姿。見た目からはいいムードは感じられないので、ドスドス歩いているところから付けられた名前なのだろうか。


リトワールビッヘ

本作でも抜群の奇妙さを持ったモンスター。ニワトリの頭に蛇の身体で足が六本。組み合わせ的にはコカトリスと同じだが、そちらと違って合体に失敗したような見た目である。どうやら逆から読むと謎が解けるらしいが・・・


ルガヴィ

エヌオーとは逆の、重要キャラの先取りモンスター。とはいえFFTの方は「ルカヴィ」。メガロドルクの色違いで、キバの生えたクマのような容貌。特技が「だきつく」しかないためにヴォルマルフ達に呼んでもらえなかったという悲しい過去があるのかもしれない。単なるクマではボスどころか、サウンドテスト行きが関の山だろう。


ロフレシュメドウ

ナラカミーチェのお友達の、ピンク色の花である。どこで切っていいのかわからない名前で、fresh meadowつまり「新鮮な草地」だとしてもロはどこから来たんだとなる。また生態も特異で、ラスボスさえも混乱させる「ゆうわく」の使い手。ラミアやサキュバスなど誘惑してきそうなモンスターの中で頂点に立つのは花という、意外すぎる事実が明らかになってしまった。



FF7

黄金期はまだまだ続く。モンスターはポリゴンになり妙な動きをするようになったと同時に、
そのネーミングのセンスは考えた人が魔晄を浴びているんじゃないかと思うくらい爆裂している。
惜しむらくは、ゲームシステム的に敵の名前を確認しづらいところである。
普段は無視されやすいこいつらの、もはや人間の言葉じゃないレベルのネーミングを楽しんでほしい。

イン&ヤン

陰陽を模したと言われている、実にヤバい外見をした人型モンスター。一つの下半身から二つの上半身が生えており、向かって右がインで左がヤン。ゾンビのようにくねくね動いて攻撃してくるが、詳しい来歴は謎。片方をフライパンで叩いたら目を覚ますかもしれない。


キキキアチョ

強化に失敗したルドラ言霊のような名前だが、れっきとしたモンスター。イワトビペンギンにそっくりで、胸には大きく「怒」のイレズミ?が。こいつの「怒髪天ボンバー」は印象に残ることだろう。なお、ウータイ五強の塔で出る「速」のシェイクもこいつの姿に変身する。よっぽどのペンギン好きなのだろうか。


キャッパワイヤ

ハンバーガーに目と足がついて、上部から二本のツルが生えたような何か。ツルはトゲトゲしている。植物にしては動きがアグレッシブすぎるし、嫌な微笑みを浮かべているところがまた恐ろしい。この顔のインパクトに魅せられた人物がいたのか、こいつはFF零式に再登場するという快挙を成し遂げた。気味の悪い顔は健在で、動きがさらにアグレッシブになっている。


キュビュルデュヌス

明らかに読む人が舌を噛むのを狙っていると思われるモンスター。むしろ舌を噛んだ結果がこれなのかもしれない。四本足のバッタのような生物で、口部分が鋭く尖っている。その口で突き刺してくるようなことはせず、「へばりつき」でダメージを与えてくる嫌なやつ。


キュルビヌュ

ついに来た。発音できないが。実はきわめてレアなモンスター。竜巻の迷宮のボス直前に出る・・・らしい。ヌュというのはどう読むのか、ニュと何が違うのか。姿はそれぞれ別の模様が描かれたサイコロのようである。こいつの詳しい生態を知っている方はぜひ報告を。


グランガラン

名前もそうだが、何より奇妙な行動で有名な巨大ドングリ。中央からかぱっと開き、中からコグランガランが、さらにコグランガランからマゴグランガランが三匹出てくる。グランガランが何なのかはわからないが、一画面に大小あわせて五グランガランもいる様は壮観。


ジェジュジェミ

フォールランダとガルーダという東洋風の敵が出るダチャオ像で一人浮いているやつ。虹色のイモムシである。何というか舌足らずな感じだが、「ゼズゼミ」にしたところで理解できるわけでもない。セミの幼虫?


ジャンピング

見た目は普通のウサギだが、なぜか常に垂直に跳ねている。そして世にも恐ろしい「ぼくさつにんじんソード」で攻撃してくる。単なるウサギまでもが襲ってくるんだからこの世界、のんきに散歩もしていられないだろう。


ゼネネ

ある意味、本作に漂う狂気を代表するモンスター。というのもこいつの出現する神羅ビル前半まではミサイルランチャーとかレーザーキャノンとか理解できる敵ばかりなのだが、こいつを境に急に怪しいモンスター乱舞になるのである。見た目はロン毛でブタ鼻のレッドⅩⅢの前足が口になったような姿。意味がわからない。さらに特技の「ゲヘナガナー」がいっそう謎である。ゲヘナは新約聖書の地獄のことだが、ゲヘナがなーと言われても何のことやら。


バグナドラナ

ムードスードのような「二回繰り返してみた」系ネーミングの亀。同系列にはネロスフェロスや前述のグランガランがいるし、次回作のベルヘルメルヘルもそんな感じだ。これらを並べるとなんだかお祭りみたいである。見た目的には普通かと思いきや、密かに足が六本あったりする。キュビュルデュヌスに二本わけてあげたらよかったんじゃないか。


ババヴェラウミュ

本記事の最後になって真打ち登場。もはや魔晄を浴びたどころではなく、魔晄ジュースを飲んで思いついたような名前となっている。口にツノと足が生えたようなクリーチャーで、聖剣伝説のメガゾーンのような感じ。何しろこんなに言いにくい名前ったらなく、それぞれの部分が別の発音テクニックを要求してくる。しかも三種類の「軟骨剣」の使い手であって、特に「魔吸軟骨剣」はやたらすごそうである。



クライシスコア
FF7

魔晄ネーミングで人気のFF7のモンスターがリアルになって帰ってきた!
造る手間の問題か今作は色違いモンスターがやたら多く、
前作からの続投モンスターは限られているが、それでもバウンドファットやフォールランダなどはしっかり出ている。
クリアに関係ないミッションも多いためこれらのモンスターはかなりマイナーだが、
ますますおかしくなったFF7の世界を堪能してほしい。

海の漢

もちろん「うみのおとこ」と読むのだろうが、なんとベヒーモスの一種である。ザックスのバカンスがことごとく邪魔されるミッションで唐突に現れる。こいつの上陸は、住民いわく「コスタ・デル・ソル最大のピンチ」らしいが、なぜこいつが海の漢なのかはまったくの謎である。


グランマガラン

みんな大好きグランガランに亜種が登場!中から出てくるのはママガランオレガランだ。一瞬で二体出てくる上に、いくらでも呼び出すことができる。単なるマトリョーシカじゃなかったのか。今度は家族っぽいが・・・オレと言われても。誰なんだお前は。


コウテイサハギン

半魚人でおなじみサハギン族の最上位種。これまでFF本編にはサハギンプリンス、サハギンチーフなどはいたが、本作ではついに帝位にまで登りつめてしまった。サハギン帝国があるのだろうか。ただ、このペンギンじみたネーミングから判断するに、単に比喩としてつけているだけかもしれない。


万能あさつき

本編にも登場した足斬草系の最上級モンスター。「あさつき」というのはネギの亜種で、つまりはそういうことである。しかしネギの分際でその実力はすさまじく、セフィロスよりもはるかに強い。何なんだこの世界は。


ベリーハングリー

本編で異彩を放っていたハングリーに、ついに上位種が登場。カブというかお化けというかの真ん中がぱかっと空いて、相手を飲み込むモンスターだ。ハングリー→モストハングリー→ベリーハングリーとレベルアップしていくのもよくわからない。モストが最後では?



以上が今回の調査で発見されたへんなモンスターの面々である。
FFシリーズの世界観を支えているのは彼らによるところが大きいのであって、単なるやられ役と考えては失礼である。
諸君も、冒険の際にはもっとモンスターに注目して、彼らの生態をじっくり観察することをおすすめする。


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にげるんだ!にげるんだ!!