名作シリーズ紹介
悪魔城ドラキュラ


素晴らしい作品を次々送り出しているシリーズを、まとめて紹介してしまおうというのがこのコーナー。
第一回は、コナミの「悪魔城ドラキュラ」シリーズを取り扱います。
このシリーズは20年以上にわたって続いているものでファンも多いわけですが、 これを書いている人は月輪から本格的にハマったクチなので、決して古参ファンではありません。 そのため完璧な紹介には程遠いものの、一本一本しっかりプレイして書きました。 抜けている作品もありますが、プレイでき次第随時追加します。

一連の紹介は、単に並べて懐かしむのではなく、「今プレイする」をコンセプトにしています。 なのでなるべく入手しやすいよう、バーチャルコンソール等の配信状況も網羅。
コナミが大切にしているおかげか、悪魔城シリーズは現在もほとんどがVCなどで手軽に入手可能なので、 これを参考に、ぜひともその手で触れてみてください。


手ごわい難易度としっかりした世界観 これが初代悪魔城

悪魔城ドラキュラ

発売:[FCDISC][FC][GBA]
配信:[Wii][3DS][PS4][Switch][PC]

すべての始まりであるシリーズ一作目。
ブラム・ストーカーの小説でおなじみドラキュラ伯爵がトランシルバニアの古城に復活したので、シモン・ベルモンドがムチを手に滅ぼしに行くというのがストーリーだ。
この作品が長く続くシリーズの起点となったのにも、しかるべき理由がある。黒を基調としたビビッドなグラフィック、一曲一曲が名曲ぞろいのサウンドなどはしばしば語られるが、ここではそのアクションゲームとしての出来栄えに注目したい。
射程の長いムチを武器に据えることで、素手のように敵に近づきすぎる必要もなく、銃のように遠くで撃っていればすむものでもない、絶妙な間合い感覚が必要とされる。
敵の耐久力は低めなので次々となぎ倒せるし、破壊できるロウソクも多数配置され、バシバシ壊す爽快感がある。ライフ制なので多少のミスがあっても先に進めるし、サブウェポンで上下の敵にも対応できる。
こうした「動かしていて楽しい」操作性で最初はどんどん進めるが、それに対し難易度も徐々に上昇。受けるダメージは増え、ジャンプのタイミングはシビアでないものの、敵に当たると図ったように穴に落ちる。
敵も次第にいやらしくなっていくので、先に進むにつれてテクニックを磨く必要がでてくるのだ。このようなゲーム性を、秀逸なグラフィックやサウンドが彩るのが悪魔城ドラキュラといえる。
また怪奇ホラーものという世界観も独特で、単なるファンタジーではなく、歴史の中の物語である点も、後のシリーズ作品の広がりをもたらす要因となっている。アクションが好きな人は、ぜひプレイして悪魔城の世界に飛び込んでみよう。
なお、本作だけの特徴としてエンディングにあるお遊びが施されている。首尾よくクリアできたら、スタッフロールをよく読んでみよう。
2019年発売の「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」には本作をはじめ多数の悪魔城作品が収録されている。対応ハードも多く手軽にプレイできるので、ぜひこれを機に悪魔城シリーズを体験してみよう。

アイテム探してパワーアップ 迷路型マップを探索

悪魔城ドラキュラ(MSX)

発売:[MSX2]
配信:[WiiU]

初代の直後にMSX2用に発売された悪魔城。ありがたいことにこの度WiiUで配信された(プロジェクトEGGにもある)。
ストーリーは初代とほぼ同一ながら、ハードの性能上画面スクロールができないため、大幅なアレンジがなされている。ステージは一画面が上下左右につながっており、もちろん戻ることも可能。
マップ内には敵の他に、鍵で開ける宝箱やアイテム、岩の中に潜んでいてムチでしばくとアイテムを売ってくれる老婆(何だそりゃと思うかもしれないが、そういうシステムだから仕方ない)が配置されている。
ステージを区切るおなじみの扉も、どこかで鍵を発見しないと開かないようになっている。ステージを三つ越えるとボスが現れ、倒すとハート以外のアイテムはリセットされる。
ボス戦は装備があればわりと楽だが、アイテム不足だったり体力が減っていたりするとかなりシビアになるので、道中いかにアイテムを集め、ボス戦に備えるかがポイントだろう。
その際にはきっちりマッピングして、アイテムの位置を把握することが攻略の鍵となるはずだ。
本作には手ごわいザコ戦の応酬という側面はあまりないものの、見ようによってはステージごとの探索型ともいえるシステムを導入し、新しいゲーム性を生み出した点には感服させられる。


レベルアップに情報収集 RPG的要素をふんだんに取り入れた

ドラキュラII 呪いの封印

発売:[FCDISC]
配信:[Wii][WiiU][3DS][PS4][Switch][PC]

ドラキュラは倒したものの、なんか呪われたということでシモンが再出動する二作目。二作目にしてRPG要素を多く導入し、今でいう探索型にチャレンジしている。
経験値によるレベルアップや買い物、パワーアップアイテムなど、後に見られる要素がすでに登場している。時間経過で昼から夜になり、敵が強化されるというシステムも面白い。
一方アクション面はシンプルで、敵の種類も少ないためじっくり進めばあまり難しくない。
謎解きが理不尽ともよく言われるが、そもそも解くべき謎がそんなにないのでそこまで困らないはず。
ちなみに、月下には本作から引き継いだ要素がちらほら見られる。
アニバーサリーコレクションに収録されているのは英語版で、情報がなおのこと集めづらいのでその点に注意。

迫力のグラフィックとサウンド でもちょっと遊びづらい

悪魔城ドラキュラ(AC)

発売:[AC][PS2][PS4][Switch][PC]

順番としてはかなり初期のうちに制作されたアーケード版ドラキュラは、これまでとは比較にならないような素晴らしいグラフィックで、BGMも迫力満点。
ストーリーはというと、冒頭で結婚しそこなう彼はどうやらシモンさんらしい。何やってんの。というかドラキュラ何やってんの。初代の話の派生形だが、内容はまったくのオリジナルとなっている。
迫力のデカキャラな分シモンの動きは鈍く、敵も派手ではないものの嫌らしいコンビネーションで攻めてくる。きっちり覚えてパターンを作らないと進むのは難しいだろう。一方で時計が強すぎるという側面も。
PS2の「俺たちゲーセン族」シリーズで移植されたほか、アーケードアーカイブスや「アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション」でもプレイできるようになった。
ちなみに本作の音楽は後にいろんな作品でアレンジされているので、聴き比べてみるのもいいだろう。


忍耐とテクニックが大事 初の携帯機ドラキュラ

ドラキュラ伝説

発売:[GB]
配信:[3DS][PS4][Switch][PC]

発売順からいけば初のシモン以外の主人公。
そんな期待を背負って登場したクリストファー・ベルモンドの特徴は・・・固い、強くない、遅い。
動きは鈍く、ムチは攻撃を受けると弱体化、サブウェポンはなし・・・と(ハードの制約もあるにせよ)歴代最弱なんじゃないかというほど。
その上ステージはシビアなジャンプアクションを要求されるので、一回のジャンプごとにこれほどヒヤヒヤする作品はない。ステージ3で、下からトゲが迫ってくる地帯が終わったかと思ったらすぐさま横から迫ってきた時は泣きそうになった。
とはいえ、自機より素早い敵を先読みと射程の長さでなんとかする、というコンセプトは初代を正しく受け継いでいるのかもしれないし、クリストファーが妙に固いこともあって、慎重にプレイすればクリアは不可能ではない。
ムチのパワーダウンも、ゴリ押しをやりづらくしていると考えれば納得がいくというもの。


キャラチェンジに豊富なステージ ファミコンの限界を超えた

悪魔城伝説

発売:[FC]
配信:[Wii][WiiU][PS4][Switch][PC]

ファミコンの名作と名高い本作は、初代のシステムをそのままパワーアップさせたような内容となっている。
基本的な部分は同じだが、グラフィックはファミコンの限界を超えたかのようなレベルに。
時計塔の動きすぎるオブジェクトや沼地の質感、室内の背景の精密さは圧巻だ。
音楽は拡張チップを搭載して、実際にファミコンの限界を超えてしまった。こちらもぜひ聴いてもらいたい。
システムの目玉はプレイヤーキャラを交代できる点で、ラルフをはじめ、素早く壁にも張りつけて移動が格段に楽なグラント、魔法の威力が圧倒的なサイファ、攻撃力は微妙なものの飛んで危険な場所をスルーできるアルカードが仲間になる。
ステージ分岐によって加わる仲間が変わるのも特徴だ。交代は随時可能なので、道中は防御力の高いラルフでボスはサイファなどということもできる。
仲間は高性能なものの、どうやっても後半はキツく難易度はかなり高め。
じっくり何度もプレイして進んでいくのが正当な遊び方ってものだろう。


前作の厳しさを軽減 ステージ選択が特徴

ドラキュラ伝説2

発売:[GB]

配信:[PS4][Switch][PC]

ドラキュラ伝説の続編で、やっとのことでドラキュラを倒したクリストファーだが、しばらくして息子のソレイユがグレたのでしばきに行くというストーリー。
前作にいくつかの調整を加え、だいぶ遊びやすくなっている。挙動面もムチの強化も、今作なら問題ない。
ステージは4つから選択可能で、全部クリアしたらドラキュラ城、という新システムはなおさらロックマンっぽいかもしれない。
全体的に良好なバランスでどんどん進めるものの、決して簡単ではない。特にラスボスはかなりの実力で、適当にやっているとまず勝てない。安置を覚えることと、クロスを持っていくことが攻略の秘訣。


地味ながら新しいアイデアがたっぷりの初代リメイク

悪魔城ドラキュラ(SFC)

発売:[SFC]
配信:[Wii][WiiU][N3DS][PS4][Switch][PC]

シモンが四たびドラキュラ退治に駆り出された!とはいっても話自体は初代と同じ。つまりリメイク作品だが、内容は全く別物になっている。
新ハードということで特訓したのか、シモンの身体能力も大幅アップ。
全方位ムチ攻撃可能!振り回し可能!ジャンプ中制御可能!階段飛び乗り可能!さらにはサムスのようなグラップリング・ムチができたり、おまけに後ろ向きで階段を登るという変態的な動きもできる。
このようにアクションが多彩なので、では簡単かというと、決してそうではない。
落下死も多いし、回転する部屋や落ちる床、予想もつかない敵の奇襲など危険な仕掛けが盛りだくさん。
とりわけラストの崩れる階段+下からノコギリの通称「ハラハラのこぎり」と、その後のベリガン→ギャイボン→デス→ドラキュラの連戦は語り草。
ドラキュラも、落雷で蘇ったという適当な復活方法のわりにはすごく強いぞ。
タイトル共々地味なので忘れられがちだが、多彩な仕掛けと手ごわい敵の登場する、悪魔城シリーズの中でも特に傑作といっていい作品。


超絶ハードな難易度 果たして乗り越えられるか

悪魔城ドラキュラ(X68000)
(悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ)

発売:[X68000][PS]
配信:[PS3][PSP][PSPVita]

高級ゲームパソコンの性能を活かして制作された本作は、スーファミ版同様初代のリメイクだ。
とはいえ、1面を除けば初代ともスーファミ版とも大幅に異なるオリジナルな内容になっている。
目玉はなんといっても非常に細かく描き込まれたグラフィックと、迫力のサウンドだろう。
Vampire Killerのアレンジを聴くだけでも圧倒されるはずだ。
そして面クリア型では一番じゃないかという激烈な難易度。
基本はスーファミ版ベースのようだが、こうもりが、骨が、メディウサヘッドが猛攻をしかけてくる上に、こちらの耐久力はどんどん少なくなっていく。
移植版であるPSの「悪魔城年代記」には難易度を抑えたモードが収録されているが、それでもクリアは並大抵のことではない。アクションの限界に挑みたい人にはおすすめだ。
実は、「ようこそ」のプロセルピナ(にそっくりな敵)はこの作品が初出だったりする。
元のパソコン版はもちろん、それを移植した悪魔城年代記もかなりレアとなっているが、
幸いゲームアーカイブスで配信されているので手軽にプレイ可能。


豊富な仕掛けとドラマチックな演出 傑作の誉れも高い

悪魔城ドラキュラX 血の輪廻

発売:[PCESCD]
配信:[Wii]

やぁ!やぁ!やぁ!新たなベルモンド一族、リヒタ―がやってきた!
絵も大きく方向転換し、それに伴いアニメムービーを搭載したことが大きな話題を呼んだようだ。
こうした絵柄の是非はともかく、基本的にキャラがしゃべっているだけの悪魔城のストーリーでは動きも少なく、あまり活かせていないかもしれない。
その点オープニング映像は作品の雰囲気を存分に伝えていて印象的だ(以降の作品でも似た形式でアニメが用いられている)。
ゲーム内容はというと、本作はステージクリア型悪魔城の一つの到達点として、高く評価されている。
ステージのほとんどには分岐点が存在し、ボスも二種類いる。そして裏のボスを倒すと、次のステージが別のものになるという仕組みだ。途中からのプレイもできるので、全ステージをじっくり楽しめる。
ステージ構成も悪魔城伝説からさらにバリエーションが増え、敵の追跡から逃げる場面や川下りなど、ドラマ性も加わっている。
リヒタ―のアクションはスタンダードだが、階段に飛び乗れたり、ムチをちょっと伸ばしたりが可能で、アイテムクラッシュもこの作品から。
しかし、それを差し置いて本作のインパクトを高めているのは、第二のプレイヤーキャラ、マリアの存在だろう。武器は硬直なし2連射、2段ジャンプ可能、スライディングもできて強力な秘密兵器もありと、とにかく扱いやすい。
グラフィックも素晴らしい。ボスの登場や撃破時の演出など、細かい部分も念入りに作られており、本作の敵キャラの多くが月下以降そのまま使い回されていることからもこれはわかる。
CD音源によるサウンドも同様で、シリーズの代表曲が勢ぞろいしている上に、もちろん新曲もいろいろ。


ダブル主人公で多彩なアクション 超技術が光る

バンパイアキラー

発売:[MD]
配信:[PS4][Switch][PC]

メガドライブで発売された外伝的な作品。舞台はこの段階ではもっとも新しい第一次世界大戦のさなか。ドラキュラ復活を企むエリザベート・バートリーが暗躍する中、2人の主人公がヨーロッパ中をかけめぐる。
主人公の一人は初のベルモンド家以外の人物でアメリカ生まれのジョニー・モリス。もう一方はアルカードスピアの使い手エリック・リカード。
どちらかを選択することなるが、ジョニーが比較的スタンダードなムチアクションの使い手なのに対し、エリックの槍は大ジャンプもできて使いやすい。
注目すべきはその技術で、多関節キャラ、揺れる塔、回転する足場など容易にはできないことをやってのけている。おまけにいつもの城内ではなく各国をめぐる舞台となっているので、ステージはいつも以上に個性豊かだ。
多彩なアクションが使えるおかげで難易度は控えめで遊びやすい。
シリーズの中でも独特の雰囲気があり、驚きの仕掛けも満載、相変わらず迫力のサウンドも健在と、ステージクリア型の極致ともいえる作品だ。
長らくプレミアソフトとなっていたが、この度ついにアニバーサリーコレクションに収録され遊びやすくなった。


今回はリヒタ―のみ?血の輪廻を先鋭化させた

悪魔城ドラキュラXX

発売:[SFC]
配信:[WiiU][N3DS]

名作である血の輪廻の移植にもかかわらず、むしろ残念になったんじゃないかと言われているのがこのXXである。
その理由としては、ステージが少ない、セーブやお金がない、そして何よりもマリアが使えないというのが挙げられる。加えて、演出面がもの足りなかったり、曲の中で肝心の「Slash」が抜けていたり、いちいち惜しい部分が頻出している。
とはいえ血の輪廻を意識さえしなければ、ステージもボスも多くがオリジナルだし、立派なアクションである。
マリアで楽をするのが許されていないため、難易度も実に歯ごたえのあるものになっている。
狼男やデスも相当パワーアップしているし、ドラキュラのウザさもある意味伝説級だ。
また、キャラの救出には鍵を持ち運んだままステージをクリアしなければならず、その結果によってボスやエンディングが変化するのも面白い。
音楽も負けてはおらず、冒頭の「乾坤の血族」から早速カッコいいギターを聴かせてくれる。
なおシャフトはアネットに吸収された模様。


探索型悪魔城第一作 楽しみ方は自由自在

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲

発売:[PS][SS]
配信:[PS3][PSP][PSPVita][XBOX360]

探索型アクションというジャンルを確立した偉大な作品。
ストーリーは血の輪廻と繋がっているが、リヒタ―が行方不明になったということで主人公はまさかのドラキュラの息子、アルカードだ。前作で大暴れしたマリアも大きくなって登場。SS版やXクロニクルならプレイヤーキャラとしても使える。
後には定着するものの、ベルモンド家以外を主人公にしてムチを一切使わなくとも悪魔城シリーズとしたのは英断であり、革新でもある。
そして、以後たびたび作られる探索型のシステムもこの段階でほぼ完成している。広大な悪魔城を巡ってボスを倒したり隠し部屋を探したりして、特定のアイテムを手に入れると今まで行けなかった場所に到達できるようになる、というのがこのシステムの基本。
本作では攻略順も比較的自由であり、プレイのたびにルートを考える楽しみもある。工夫すればウルフを取って即ミスト、そしてバットという大幅ショートカットもできたりするぞ。
また、もう一本の柱であるRPG的要素も盛りだくさんで、豊富な武器はただ数値が違うだけではなく、射程や特殊効果にも個性がある。それらがマップ上に散りばめられているほか、敵が低確率でドロップするものもあり、実に収集しがいがある。
無敵回避ができたり回復ができたりとアルカードが強すぎて難易度は低めだが、タイムアタックや制限プレイなど楽しみ方はいろいろだ。
ただでさえ名作ぞろいの悪魔城シリーズの中で、飛び抜けて魅力だらけなのがこの月下である。
ゲームアーカイブスや下に紹介するXクロニクルでもプレイできるが、PS初期版(ケースが大きいもの)には歴代の悪魔城曲を集めたお得なサントラが入っているので、こちらがおすすめ。


KCE名古屋のなんともいえない一作

悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲

発売:[GB]

ポケモンによってゲームボーイが蘇ってしばらく後に発売された作品。
主人公のソニアは初の女性主人公だが・・・とにかく何かが足りない。それはドッキリするような仕掛けかもしれず、変化に富んだステージや細かく描き込まれたグラフィックかもしれない。
おまけに特徴であるバーニングモードは1ステージ1回きりで、その分発動すれば容赦なく無敵。つまりゴリ押し可能。ラスボス辺りは若干盛り上がるものの、総じて欠けているものが多すぎる一作。
ストーリーではアルカードの壮大なスキャンダルが発覚するが・・・ちょっと無茶だったため、公式年表からすっぱり抜かれてしまった(下のネイサン君もだけど)。
ただし、音楽は結構いい。ラストのVKアレンジなんか使いどころと相まって、なかなか盛り上がる。


きつくて怖い3D悪魔城 でもやりがいは十分

悪魔城ドラキュラ黙示録/黙示録外伝

発売:[64]

悪魔城シリーズ初の3Dアクション。今回の主役は正統なるベルモンド家の血を受け継ぐラインハルト・シュナイダー・・・ってどなた?とリングで華麗に戦うキャリー・ヴェルナンデス。どちらかを選択して進むことになる。
ステージは探索要素はそこそこだが、厄介な仕掛けが盛りだくさん。回復アイテムなどはあるが敵も相当に手ごわいので、難易度はかなりのもの。
ストーリーは例によってドラキュラ退治だが、怪しすぎる商人レノンや自称最強のバンパイアキラー・ヴィンセントなど個性的なキャラが登場し、今までありそうでなかった「吸血鬼化」が物語の随所で登場する硬派でホラー成分の強い雰囲気となっている。「怖さ」で言ったらシリーズ随一かもしれない。
直後に発売された黙示録外伝は、人狼のコーネルに加え本編の2人、さらには真の一般人であるヘンリーでプレイできる。
全体的にステージの構成が見直され、プレイしやすくなったディレクターズカット版といえる。
どちらも現在まで配信がなく、64というハードゆえに非常にマイナーだが、シビアな難易度と魅力的なキャラクターをぜひ一度味わってみてほしい。キャリーもかわいいし。


シビアな難易度と豊富な戦略性でイチオシ

悪魔城ドラキュラ サークルオブザムーン

発売:[GBA]
配信:[WiiU]

数ある悪魔城作品の中でも、筆者が最もおすすめしたいのがこの月輪だ。
主人公のネイサン君は、ベルモンド家でもモリス家でもなく、使うムチも「ハンターの鞭」とかいう怪しげなもの。
そんなどこの馬の骨とも知れないネイサン君だが骨は骨なりに頑張って、お友達のヒューとともに捕われた師匠のオッサンを救いに行くという渋いストーリーだ。
ネイサン君のウリは、鞭バリアーやダッシュ、壁キックなど多彩なテクニックが使えることと、
DSSという、カードを組み合わせて特殊な効果を発動できること。その効果の中にはムチ強化や属性バリア、毒霧に召喚魔法にスケルトン変化と何でもあり。
肝心のDSSに必要なカードがレアな敵のレアドロップだったりして手に入りにくいのが難点だが、後述のマジシャンモードや、そうでなくてもある裏技を使えばいつでも好きなものを発動できる。
探索型としての特徴はお金がなく、回復アイテムや装備のほとんどをドロップに頼らなければいけない点。おかげで実に歯ごたえのある難易度となっている。
クリア後にはキャラは増えないものの、能力が異なりゲーム性が変化するモードが4つも用意されている。
マジシャンモードでのDSS使い放題や、シーフモードでの大量ドロップが楽しい。
音楽はネイサン君のテーマといえる「Awake」以外はほとんどが既存曲のアレンジだが、よくある曲はVampire Killerのみで、あとはSFC版ドラキュラやバンパイアキラーなど意外な選曲だ。
ハードがアドバンスのため矩形波主体のシンプルアレンジとなっているものの、「Clockwork」や「幻想的舞曲」などずいぶん雰囲気が変わっていてカッコいい。


大幅に強化されたグラフィック!熱いアクション!

キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲

発売:[GBA]
配信:[WiiU]

アドバンス二作目。今回はちゃんとしたベルモンドであるジュストが主人公。
救いに行く対象も、今回はちゃんとした美女でオッサンではない。よかった。
月下を目指そうということなのか、前作よりもグラフィック面の細かさが格段にアップ(開発チームが違うという理由もある)。
敵も多関節から巨大な人型まで、ドットアニメが実に多彩になっており、それに伴いボスも大幅増量。特に意味のない場所にも無暗やたらといる。
ボスラッシュモードも本作から搭載なので、熱いバトルが楽しめるぞ。
加えて、舞台となる悪魔城もただ敵がいるだけではなく、各所に仕掛けが配置されていて、探索しがいもアップ。
中盤にこの城自体の仕掛けが明らかになるところではちょっとした驚きがあるだろう。そのおかげでボリュームも十分。
プレイヤーキャラであるジュストの性能としては、左右へのダッシュと攻撃力のあるスライディングがとにかく便利。
一方攻撃面の特徴のスペルフュージョンは、サブウェポン+魔導書の組み合わせて効果が変わるというものだが、ほとんどが攻撃技であり、サブウェポンのほうは自由に切り替えできないので、前作ほど戦略性があるわけではない。
なので、あくまでムチでビシバシやるスタンダード探索型という趣きが強いだろう。
また、クリア後に使えるマクシームとかいう変な忍者は一部で大人気。
マクシームで壁を抜けたり、ボスを瞬殺したい人のために、こちらでテクニックを解説してます。


あらゆる敵が特技をドロップ ソウル集めが楽しすぎる

キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲

発売:[GBA]
配信:[WiiU]

アドバンス三作目の主人公は、意外なことに普通の高校生である蒼真君。現時点で最も未来の話だ。
脇を固めるキャラクターも悪魔城伝説に似て豪華。謎の人物有角の正体はいったい何カードなのか!?
ストーリーは今までにないタイプで、非常に新鮮味がある。
システムには基本的な探索型のものに加え、タクティカルソウルという要素が新登場。これは早い話が、あらゆる敵から低確率で固有の特技を覚えることができるというもの。
覚えられる特技はその敵の使う技だったりするので、敵を倒すのが実に楽しみになる。
もちろん数も膨大なので収集もやりがいがあり、状況に応じて切り替えれば戦術に幅が出る。
グラフィックは白夜の延長という感じだが、サウンドはぐっと厚みが出た。それでいて操作感も悪くない。
総合的に、非常に高い完成度を誇っているといえるだろう。
あと、敵を殴った時のビシィ!弱点をついた時のデュグシィ!という音がやたらと気合が入っていてグッド。


3Dでムチアクション テクニックが試される

キャッスルヴァニア

発売:[PS2]

サブタイトルがなくてまぎらわしいが、れっきとした新作。
本作で語られるのは、ベルモンド家とドラキュラの因縁の始まりの物語・・・
という流れはこれまでにも何回かあった気がするが、深く考えないことにしよう。
ともかく時代も一番古く、これまで特にヴァンパイアと縁のなかったレオン・ベルモンドが親切なオッサンに助けられてヴァンパイアをしばきに行く話である。
一方のゲーム内容はというと。黙示録に比べてガードや回避など3Dアクションに欠かせない行動が加わり、ムチでスタイリッシュにビシバシできるようになった。
ステージは自由に選択可能で、ボスを倒すと別のボスに有利な装備が手に入ったりするロックマン風要素も。
一方レベルアップがなく、永続強化手段も少ないため、だいぶアクション寄りの内容といえる。
ムチ以外ではサブウェポンとオーブの組み合わせという白夜のようなシステム。アイテムはあるが、全体として純粋にアクションが楽しみたい人向けだろう。
あと、ボス部屋の扉の威圧感がいいよねという。


ソウルシステムは健在 バトルの楽しさも最上級

悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架

発売:[DS]

ニンテンドーDS三部作の一本目は、暁月の直接の続編だ。
普通の高校生に戻っていた蒼真君がまたもや事件に巻き込まれたので、せっかくだから敵地に乗り込んでみたというお話。
キャラは同じなものの絵が突然セル画調になったが、IGA氏によるとこれは低年齢層へのアピールらしい。
(しかし結局効果がなかったため、三作目では元に戻したとも言っている)。
評判のタクティカルソウルは健在で、今回はソウルを複数集めることにより、性能のアップするものがある。
加えて武器合成にもソウルが使えるので、ただでさえ入手確率の低いソウルが山ほど欲しくなるという大変なシステムだ。
それ以外の追加要素はタッチペンを使った魔封陣。これは必須かつ失敗するとボスが復活するため評判が悪いが、ストーリー上そうそう何度もやらされるものではないので、ボス戦の緊張感を高める要素だと考えればいいだろう。
そのボスはというと、ゲーゴス、パラノイア、アバドンなど今作は印象的なものが非常に多い。
やたらデカかったり、画面を覆い尽くす攻撃をしてきたりでスリル満点だ。おかげでボスラッシュモードも実にやりごたえがあるものに仕上がっている。
なお、DS悪魔城三作は出荷数の問題かやたらと価格が跳ね上がっているので、発見し次第躊躇せずゲットすることをおすすめする。なにせハズレは一本もないのだから。


使い魔育成で仕掛けを突破 独自システムが魅力的

悪魔城ドラキュラ 闇の呪印

発売:[PS2]

3D悪魔城の3(厳密には4)作目。
今回は悪魔城伝説の直後のストーリーで、もちろんラルフも登場するぞ。
主人公のヘクターは悪魔製錬士とかいうポジションで、その名の通り悪魔(イノセントデビル)を育てて戦わせることができる。
悪魔はこちらの行動に沿って分岐進化し、そうして覚えた技を使って今まで行けなかったところに行けたりする。つまり今までの魔導器などの入手の代わりに、自由な育成によって行動範囲が広げられるようになったわけだ。
こうしたシステムとともに、本作を語る上で外せないものが「スティール」だろう。これはその名の通り敵からアイテムを盗むというもので、面白いのは特定の状況下でしかスティールが成功しないところ。
攻撃をガードするとか、大技の直前とか、敵によって個別に設定されている隙を見破るのが楽しい。
もちろんボスからも盗めるが、長いバトルでほんの一瞬しかチャンスがなかったりして、もはや命がけ。そういう時に限って強力な武器になるアイテムが盗めたりするので、やる気にもなるってものだ。
探索要素と悪魔製錬とスティール、これだけでも3Dアクションとして十分個性を放っているといえる。
加えて、サンジェルマンの面白すぎる戦い方も非常にインパクトがあった。時間ってのはこうやって操るものだとアルティミシアか誰かに言いたい。


二人同時操作がウリ 遊びつくせないほどのボリューム

悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス

発売:[DS]

今作のテーマはたぶん「二人いっしょ」。プレイヤーキャラはジョナサンとシャーロットのコンビで、ライバルも二人組だ。
ストーリーとしてはバンパイアキラーから繋がっており、関連する人物も登場する。
それに加えて、タイトル通り「絵画」も重要な要素で、城内の絵から別世界に入ることができるので、マップも格段に広くなっている。
今回の目玉となるのは、二人のキャラを交代できるだけではなく、一度に使えもする点。
当然操作は煩雑になるが、二人使用を強制させられる場面はほぼなく、慣れた人が攻撃力をプラスするために使う感じなので心配無用。
両者がそれぞれのスキルを使えるので行動の選択肢は広がるし、補助魔法でサポートさせることや一方を囮にすることも可能。ボスも、キャラの切り替えや同時使用を適切に行うことで対策が立てられるようになっている。
本作が特筆すべきなのはそのボリュームで、マップが広いだけではなく、クリア後の別キャラプレイもなんと3種類もある。
もちろんボスラッシュやハードモードもあり、はたまた蒼月からのゲストボスの登場も。ハードの難易度も強烈で、うっかりするとすぐやられる上に、選べるハード度合いはこれまた3通りも。
これだけでも、すでにやりごたえが爆発しそうなほどだが、なおかつ音楽も素晴らしい。作曲にはあの古代祐三氏が参加しており、氏の曲もそうでないものも印象深く、過去作からのアレンジもある。
一方で、血の輪廻などからの敵の流用が多いとか、進めるルートが限られているとかの若干の不満点もあるが、
上記のあり余る魅力を考えれば、すべてにおいて秀逸な究極のアクションRPGだと言いたくもなる作品だ。


血の輪廻と月下とリメイクで三度おいしい

悪魔城ドラキュラ Xクロニクル

発売:[PSP]

血の輪廻を3Dでリメイクしたうえ、おまけにオリジナルのPCエンジン版と月下の夜想曲もつけてしまったお得なソフト。
グラフィックは敵から背景から大幅に変化しているが、敵の挙動やマップなど基本的な部分は同じ。サウンドの収集要素があるほか、ボスが二体と、ラスボスの最終形態が追加。同時にエンディングも分岐するようになっている。
3Dなので当たり判定がわかりづらい部分もあるが、その辺の違いも含めて楽しめるはず。
また、月下にはセガサターン版の追加要素が入っており、そちらをプレイしていない人にとっては新鮮だ。
ただでさえ面白い二作が一堂に会しており、さらにリメイク版も遊べるというのだから、逃す手はないだろう。


アクション性重視でかつての雰囲気に回帰

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印

発売:[DS]

DS悪魔城も三作目ということでさすがにいつもの探索型には飽きたのか、今回は若干趣向が異なっている。
装備やアイテムなどのシステムは基本的にそのままだが、ステージがマップからの選択制になり、ステージクリア型に近づいた。
結果一本道の場面が多くなったが、練り込まれた敵配置と隠し要素の豊富さは健在で、面白さはそのまま。それどころか最後にはおなじみの探索型も帰ってくるから大満足。
ストーリーもシンプルで、久しぶりの単独女性主人公シャノア(目つきが悪い)と、兄弟子アルバス(目つきがとても悪い)と、師匠のバーロウ(口が悪い)の話がほとんどといったところ。
一方ゲームとしては、難易度がこれまでと一段階違うんじゃないかというくらいシビアで、ボスも曲者ぞろい。ノーマルでさえそれなのだからハードはというと、前作を超える地獄である。
冒頭から3発でアウトだったり、敵の攻撃パターンが強化されたり、場違いなレベルのザコ(の無限湧き)が追加されたりと、全力で殺りにかかってくる。
音楽も特筆すべき仕上がりで、どの場面の曲も耳に残るものばかりだ。某鉄拳ジジイとのバトル曲なんかは、イントロだけでも宿命の対決という感じで猛烈に盛り上がることうけあい。
余分な要素を削ぎ落として、アクションの面白さを追求した結果が見事形となったのが本作だといえる。


ステージクリア型が帰ってきた!シンプルながらやりごたえアリ

ドラキュラ伝説 ReBirth

配信:[Wii][WiiU]

魂斗羅、グラディウスとともにWiiウェアで発売された、かつてのコナミ作品の復刻をコンセプトにした一作。
主人公は同じクリストファーだが、GB版とは例によって別物。敵などは一部共通するが、大幅なアレンジが加わっている。
内容はスタンダードなステージクリア型で、サブウェポンに加え、クリストファーのウリであるムチから火の玉も使える。ステージはよくある構成ながら使い回しはなく、相変わらずいやらしい敵配置や奇抜な仕掛けで楽しませてくれる。
また鍵を手に入れて扉を開けることで、別ルートに入ったりアイテムをゲットしたりできる。頑張って鍵を持ち運んで開けても女の子が出てきたりはせず、単なる5000点だったりするのはご愛嬌。
探索型でおなじみの敵の再登場もあり、システムが違うと対処法も変えざるを得ないのが面白い。
難易度はそこまで激ムズではないが、ラスボスの歯ごたえは相当なもので、集中力が試される。
並木学氏によるサウンドも目玉で、歴代作品の音楽を実に渋いチョイスでアレンジしている。
ボリュームは控えめなものの、ほぼ新作といっていい中身でステージクリア型が帰ってきた!という点だけでも大いにプレイする価値はあるだろう。



関連作品
ここでは悪魔城シリーズには入らないものの、派生作だったり、シリーズのキャラがゲスト出演しているものを紹介する。

実は探索型第1号?シビアながら盛りだくさんの名作

コナミ ワイワイワールド

発売:[FC]

過去作のキャラがオールスター出演というコンセプトを、ファミコン時代にすでにやってしまった作品。若干よそに版権があるキャラもいるが気にしない。
悪魔城、ゴエモン、月風魔伝といった作品をモチーフにしたステージの中から一つを選択し、
広大なマップを進んで仲間やアイテムを見つけながら進んでいくという流れであり、MSX版やIIと並んで探索型の先駆けといえる。
本作は序盤の難易度がやたらと高く、特に敵の挙動がウザすぎる。
またステージが選択できるとはいえ、キャラの能力の関係上進めるルートは限られている。
しかし、キャラの能力に個性があって、それを活用すると今まで行けなかった場所や取れなかったアイテムが取れるという要素や、
そのルート構築の楽しさ、また原作そのままの音楽などよい点も多数あり、非常にやりごたえのあるゲームとなっている。
シモンは当然悪魔城ステージで仲間になるが、射程が長いことに加え、
本家と違ってジャンプ中の空中制御が可能だったり、ムチの硬直がなかったりするのでかなり使いやすい。
一方ドラキュラはザコになり下がり、ボス曲を変な目玉お化けに取られてしまった。
なお、本作で主人公を務めたものの、その後どっか行ってしまったキャラであるコナミマンは、
悪魔城シリーズのある作品に再登場している。

コミカルになったドラキュラくんが主人公の意外と手強いアクション

悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん

発売:[FC]
配信:[PS4][Switch][PC]

ドラキュラの息子だけどアルカードではない、どらぼっちゃんでもないドラキュラくんが主人公の作品。
雰囲気ががらっと変わったコミカルタッチで、寝ている間に支配者の座についていた大魔王ガラモス(月下で再登場)を打倒するのが目的。
武器は連射のきく妖気弾で、チャージでパワーアップできるほか、ステージボスを倒すとホーミングや冷凍弾などさらなる技を覚えられ、アルカードと同様コウモリ変化も可能に。
ステージは現代風で遊園地あり宇宙ありとコミカルで、ステージ間にはミニゲームも挟まれるが、シビアなトゲがあったり足場が不安定だったりと難易度はそれなり。
ドラキュラくんはパロディウスに出るなどマスコット的存在だったが、その後は・・・

今回は単なるアクションに・・・しかし再現度は高い

ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城

発売:[FC]
配信:[WiiU]

今作ではウパと魂斗羅のビルが加わり、映画原作のキャラは出てこなくなった。
システムも大幅チェンジをし、普通の横スクロールアクションに。しかもコナミキャラは主人公が一時的に変身するという登場方法になった。
おかげで前作ほどの手ごわさや、攻略の楽しみは薄れているものの、今度は原作再現のほうに相当手が込んでいる。
月風魔伝ステージは左スクロールだし、ツインビーとグラディウスの面はパワーアップシステムまでそれぞれの作品を再現しているという細かさだ。
悪魔城ステージも例外ではなく、初代のスタートからラストまでの雰囲気が味わえる。
曲もVampire KillerとStalkerのミックスのほかに、Black NightにBloody Tearsまで使われている。
それぞれのキャラのステージはコミカルにアレンジされて登場し、キャラクターも盛りだくさんとお祭りゲームとしては実にいい出来栄え。

どこかで見たことのあるレースゲームに、ドラキュラ様参上

コナミワイワイレーシング アドバンス

発売:[GBA]
配信:[WiiU]

過去2作が忘れられたころにひっそりと出た新たなワイワイシリーズは、コナミキャラによる、オーソドックスなレースゲームだ。
というよりアイテムやステージの構造まで、ほとんど某カートそのままである。
本作を作ったのは悪魔城では渋い作風で知られるKCE神戸だというのに。
とはいえ、さすがにコナミの看板キャラが一堂に会しているだけあって、雰囲気はとてもいい。
そして悪魔城シリーズからは、なんとドラキュラ様自らが参戦している。
ホームのステージはクッパ城マグマキャッスルで、音楽はBeginningとなっている。
また、キャラ固有のアイテムを使うと死神が憑くという、
普通パワーアップじゃないだろうという方法で速くなるのもドラキュラ様ならでは。



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ここから先には行かせぬぅ〜