2024年に遊んだゲームベスト10

Gayaline

 今年はこちらもほとんど更新できていませんが、ゲームはそれなりにやっているということで、前年に続いて、2024年に遊んだ20数本のNintendo Switchのゲームで面白かったものをランキング形式で紹介してみます。 例によってちょっと前のゲームをやっていたりもするので今年発売に限りませんが、細菌のゲームということで。


では以下に今年のベストゲームを紹介していこう。今年はものすごくハマる作品に結構行き当たったので全体の本数が少なめになってしまったが、上位のほうは間違いなくおすすめできる逸品である。

10位:Racine(根)

発売:Goblinz Studio 制作:Dark Root Gardeners

個人的一押しメーカーGoblinz Studioの、珍しく渋いシミュレーションではない作品。渋いことは渋いけど。
基本はSlay the Spireみたいな感じだが、戦闘がリアルタイムで攻撃は自動、こちらの行動はカードをドローして使い、能力アップや回復をしていくというちょっと変わったもの。素早い判断でカードを使っていき、好きに能力を伸ばしていくというシステムは面白かった。
ただちょっと小粒なのと、特にコンボがあったりするわけではなく、特定の育て方をすれば勝てるようになってしまうのが惜しいところ。

さまざまな効果があるカードを的確に使っていこう。
強くなればド派手(数字が)な連続攻撃で楽勝だ。

9位:Boyfriend Dungeon

発売・制作:Kitfox Games

今年のインパクトNo.1作品。人と武器に変身できる人間が集まる海辺の街で、武器たちと一緒にダンジョンに潜ってデートしよう!という正気を疑うような設定の怪作。
武器人間とはさまざまなイベントで仲良くなることができ、同性同士の恋愛も可能(猫もいる)だが、そのことにも特に驚かなくなるほど基本設定が強い。だって武器だよ。
ゲーム部分はHADESのようなローグライクアクションで、まあまあ堅実なつくりだが、着せ替えとか変身ムービーとかいろいろなところに凝っている。グラフィックがだいぶ洋風なので抵抗あるかもしれないけど、設定のぶっ飛び度合いは随一だ。

武器たちと仲良くなってダンジョンを進もう。
いったい何が起こっているのだ。
武器から人への変身ムービーもスタイリッシュ。

8位:One More Island

発売:Freedom Games 制作:Berg Games

スタンダードなリアルタイム街づくりシミュレーション。
建物を建てて食べ物や着るものを生産して、住民を増やしていくというのはよくあるシステムだが、生産物は逐一手で運ばなければならないので、物流の管理が大事。高級な品物を作ると住民がランクアップするが、材料が別の島でしか採れなかったり、欠けると容赦なく餓死したりで、生活水準を維持するのがかなりシビア。
それによりさらなる連鎖崩壊が起ることもある。昨年のLethisは住民が逃げるだけだったのでまだ優しかった。
さらにラスボスである植民地独立もノルマが厳しく、実にやりごたえがあった。

小麦からパンを焼いたり、リンゴからお酒を造ったり。
必要な品物の種類がものすごく多いので頭を使う。

7位:Dungeons of Aether

発売:Dan Fornace 制作:Aether Studios

ケモノキャラがダイスバトルを繰り広げるローグライク風味のRPG。
ダイスを振って、出た目を順番に取っていって各能力値に割り振って、攻撃力が相手の防御力を上回っていたらダメージというシステム。
決して運要素だけではなく、相手の手を読みながら少しでも上を行く解を模索していくという戦略性に富んでいる。
また何よりもドット絵がかわいいし、BGMもなかなか盛り上がるぞ。

サイコロをうまく割り振って敵の手を上回ろう。
キャラクターも多彩で、ドット絵が素晴らしい。

6位:タイムスピナー

発売:DANGEN Entertainment 制作:Lunar Ray Games

こちらも一押し企業のDANGENから発売の、古典的な探索型アクション。時間を移動できる機械を伝承する一族が中心の物語だ。
システムはDS時代の悪魔城シリーズを非常に丁寧に踏まえており、ドット絵も細密だし、プレイもなかなかに快適といい感じ。
逆にそれ以上にはならないところがあり、時間停止のギミックもそこまで活かしているとはいえないかも。
とはいえそのクオリティにまでたどり着いただけでも十二分に評価できる。

グラフィックもシステムも立派にメトロイドヴァニアしている。
敵の強力な攻撃は時間を止めて回避しよう。

5位:サグレス(Sagres)

発売:Kakehashi Games 制作:ooze

下の画面写真を見れば知っている人ならすぐにわかるはずだが、光栄の大航海時代、それも個人的にやり込んだ2をリスペクトした作品ということで即購入した一本。中身もまさにそちらを念頭に置いた上で現代風にマイルドに、遊びやすくした内容だった。
大航海時代のヨーロッパが舞台で、交易したり、探検したり、まさに世界を股にかけた冒険が堪能できる。
ストーリーもそれなりにしっかりしているものの、もう少し遊び方の幅があったらいいように思ったが、それでも世界中を自由に旅して、現実にも存在する遺跡を発見したり、異国の地を訪れたりできるのは十分に魅力。
現実の世界が舞台のため世界地図が攻略本になり、地理や歴史の勉強になるのもグッド。

ポルトガルの航海士として旅に出よう。
お宝を求めて内陸も探検できる。
なんだか見覚えのあるバトルや、ミニゲームの要素もあり 。

4位:Backpack Hero

発売:Pretty Soon 制作:Jaspel

ローグライクに荷物整理を組み合わせたRPG。ちょっとずつパワーアップしながら進んでいくいつものあれだが、本作ではバックパックがアイテム欄となっており、そこにアイテムを入るだけ詰め込んでいくことで強くなっていく。
一番上に置くと効果発動とか、横一列の武器を強化とか、アイテムには位置が影響する多彩な効果があり、配置に頭を悩ませながら進めていくのが独特で楽しい。
移植に難があり、翻訳も操作性もかなり悪いが、さまざまな追加ルールと仲間キャラでたっぷり遊べるのと、いかにもレトロRPGっぽい耳に残るBGMが良かったのでこの評価となった。

どこにどのアイテムを詰めるかじっくり悩もう。
ますますルールがややこしくなる別キャラプレイも豊富。

3位:Rogue Lords

発売:Nacon 制作:Cyanide

こちらも相当に頭を使うデッキ構築型RPG。
根本はStS的なシステムだが、マップ上の要素が多彩で、確率で能力アップを図れるイベントやスキル枠の増加、先のマップへのバフ付与など取れる選択肢がたくさんある。
キャラクターの強化もいろんな方面から行えるが、その分敵が手強く、計画性が重要になってくる。
HPは共通で、瀕死状態でダメージを受けると減るだけでなく、消費して戦闘を有利にできたり、イベントの成功率を上げられたりするので使いどころが肝心。
とにかく頭を悩ませる要素が多いが、それを楽しめる人にはおすすめだ。

ダークなヒーロー達を使って人間どもをやっつけよう。
敵の能力がややこしすぎるが、それもまた楽しい。

2位:ヴァガンテ (Vagante)

発売:eastasiasoft 制作:Nuke Nine

ここからはものすごくハマった枠2作である。1本目は久しぶりにプレイした、Spelunky系のローグライクアクション。
6種類のクラスから1人を選び、レベルアップと装備強化を行いながら上下方向に広がるマップを探索していく。
SpelunkyやCaveblazersに負けず劣らず難易度が高く、はじめのうちは最初のボスに勝てないこともしばしば。後半は一撃死も多いし、何より敵の行動パターンが練り込まれている。
それを知識と運と臨機応変な対応力で突破していくという、ローグライクアクションの醍醐味が存分に味わえた一本だった。
そうして得られた知識で攻略ページも作ったので、進めない人はぜひ見てみてほしい。

アイテムにはランダムで特殊効果がつくことも。
どのボスも攻撃が強烈で、厄介なやつばかりだ。
的確な戦略とアイテムで強敵を打ち倒そう。

1位:Gordian Quest

発売:Maximum Entertainment 制作:Mixed Realms

同じく独創性よりも基本システムへのプラスアルファで勝負している作品だが、そのプラス部分の多彩さが圧倒的だったので今年のベストゲームに選んだのが本作だ。
やはりStS的なシステムをベースに、パーティー戦闘の要素、自由自在な成長システムとDiablo的なランダムエンチャントアイテム(奇しくもVaganteと同じ)を加えたものとなっており、キャラは10人の中から好きに入れ替えられるので取れる戦法は千変万化する。
おまけに1キャラの中でも成長方針がいろいろあるし、他キャラとの相性もあったりするので、組み合わせを考えるのが実に楽しかった。
またRPGとして見てもとてもボリュームがあり、ストーリーモードもローグライクモードもあるので、とにかく盛りだくさんでやっていて飽きない内容である。
複雑なシステムではあるものの、順次覚えていけばいいのでそこまでとっつきづらいわけでもない、バランスのとれた一本だ。こちらも攻略ページがあるので見てみてほしい。

ストーリーモードでは広大なマップを探索していく。
手強い敵にはパーティーで立ち向かおう。
レアやユニークなど膨大な種類のアイテムも。
アニメ調のグラフィックもいい感じ。


というラインナップが2024年のベストゲームとなった。 今年の本数が控え目だったのはいろいろ余裕がなかったせいもあるが、それ以上に上位のゲームで時間を取られまくっていた、いい方に言うと何度プレイしても飽きなかったのが原因である。

内訳を見てみれば、このアイデアはすごい、みたいなものは今回少なく、典型的なシステムを堅実に発展させた作品が順当に面白かった。発売から7年が経ちあまり変化のないSwitchの風潮を反映しているかもしれない。
あとは、国産ゲームがゼロという悲しい結果になってしまった。昨年は3本あったのに。もちろんそれなりにやってはいたが、ランクインはおろかサイトにも載せないがっかり作品が何本かあったのでますますゲーム業界が心配になるところである。

前年に引き続きNintendo Switch 2024 ~今年の振り返り~があったので見てみると、総プレイ時間542時間のうち、Gordian Questが120時間、Vaganteが84時間。これでも前年のアイザックよりはずっと少ないのがびっくりだ。
これ以外にもFactorioとかSkulとかCupheadとかやってたけど、その辺は古めなので今回は入れていない。おすすめ作品がもっと知りたい人はソフト紹介のページを見てほしい。

来年も引き続きゲームを遊んで、誰にも知られていないような作品も発掘していきたいと思うので、たまにでいいので当サイトに見に来てくれたらうれしい。

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