Nintendo Switchのローグライクアクション ベスト10(前編)

Gayaline

今回は、Nintendo Switchのローグライクアクションを片っ端からプレイした筆者が、それぞれの評価を行いつつ、ベスト10を決めてみようというものです。 すでにゲーム紹介のページでそうしたソフトは扱っていますが、ランキング形式で比較してみることでそれぞれの面白さもはっきりわかるかと思います。


というわけで、ここではSwitchのローグライクアクションのベスト10を紹介していきたい。
ローグライクアクションとは何かについては別の機会に詳しく扱うつもりだが、差し当たり(1)マップや入手できるアイテムが毎回ランダムに変化する(2)やられるとほとんどの成長要素がリセットされるというシステムを有するゲームのうち、アクション要素が中心的なものとする。 それぞれの作品の特徴がはっきりするよう、いくつかの要素に分けて5段階評価を行ってみることにした。それぞれの評価の基準は以下の通り。

  • ランダム性・・・プレイするたびに、どれだけ違う内容が楽しめるか。プレイヤーの手の及ばない要素があるか。
  • ボリューム・・・キャラクターやアイテムなどにどれだけバリエーションがあり、長い間楽しめるか。
  • 戦略性・・・探索のコツなどの知識が、攻略にいかに影響するか。工夫することでうまく進めるようになるか。
  • アクション性・・・クリアするために、どれだけ繊細で激しい操作が必要となるか。
  • 難易度(一周)・・・当面の最終ボスを倒すまでの相対的な難易度。
  • 難易度(完遂)・・・隠しボスや、最難関モードをクリアするための難易度。限界突破あり。

第10位 Spelunky

ランダム性★★★★☆
ボリューム★★☆☆☆
戦略性★★★☆☆
アクション性★★★☆☆
難易度(一周)★★★★☆
難易度(完遂)★★★★★★★

ローグライクアクションの先駆けとなった画期的なゲーム。
システムはシンプルで、ムチと爆弾、ロープを手に洞窟を潜っていく。能力強化などの要素はほぼなく、死んだら完全にリセットである。
洞窟の中はトラップなどがかなりデンジャラスであり、油断すると数秒でやられることもしばしば。
ツボを使ってトラップを作動させる、敵をうまく利用するなど覚えることは結構多く、その辺りが戦略性を生んでいる。
難易度は、ショートカットもあって通常エンディングを迎えるくらいなら繰り返しやっていればいつかはクリアできるはずである。
だが隠しボス攻略には多数のアイテムを集めねばならず、途中でいつ死んでもおかしくないのに一切のミスなしで進行しなければいけないとあって、かなりの難易度となる。実際クリアするまでに400回以上のプレイが必要だったが、リトライが爆速なのでストレスがなく、それが本作の長所といえる。

ランダムに生成されるダンジョンには危険がいっぱい。
有用なアイテムの早期入手が完全クリアの鍵。

第9位 Neon Abyss

ランダム性★★★☆☆
ボリューム★★★☆☆
戦略性★★★☆☆
アクション性★★☆☆☆
難易度(一周)★★☆☆☆
難易度(完遂)★★★☆☆

中国産の標準的なローグライクアクション。
ガンジョン的な銃システムに、Dead Cellsの横画面を組み合わせた感じで、多数の能力アップアイテムによって武器の性能が七色に変化するのが特徴。
すべてが二番煎じではなく、マップ内で工夫すると追加アイテムが取れたり、ミニゲームルームがあったりといったアイデアも光っている。
アンロック要素はかなり多く、プレイするたびにじわじわと変化するダンジョンを楽しめる。
難易度的には特に難しくもなくという感じで、強化を丁寧に行っていけばクリアはできるだろう。追加要素もアレスと戦う方法がややこしかったが、一度把握してしまえばなんとかなると思う。

仕掛けが豊富なマップを進んでいこう。
ショットは組み合わせ次第で面白い軌道に。

第8位 クリプト・オブ・ネクロダンサー

ランダム性★★★☆☆
ボリューム★★★☆☆
戦略性★★☆☆☆
アクション性★★★★★
難易度(一周)★★☆☆☆
難易度(完遂)★★★★★★★

人気の名作でもまだこの順位である。それだけこのランキングには優れた作品が集まっているということだ。
リズムローグライクという新ジャンルを開拓した作品で、ビートに合わせて敵味方が動き、リズムに乗り損ねると一方的に攻撃される、という唯一無二のゲーム性が楽しい。
ダメージを受けずに進むには敵のパターンを把握し、瞬時に判断して行動する必要があり、ものすごく脳のトレーニングになる感じだ。
主人公でクリアする分には多少ビートを失敗してもいいので特に難しくはないが、ビート失敗即死亡のアリアモードとなると一切の思考停止が許されない別世界に。
敵パターンを覚え、アイテムを厳選し、いい引きを得て、なおかつ完璧な操作が要求される。
コンシューマ版は音楽やキャラの差し替えができないので、PCに比べるとちょっと劣るかもしれない。

敵も味方もビートに合わせて動く。
3世代を繋ぐストーリーは完結を迎えられるか?

第7位 HADES

ランダム性★★☆☆☆
ボリューム★★★★★
戦略性★★☆☆☆
アクション性★★★★☆
難易度(一周)★★★☆☆
難易度(完遂)★★★★★

こちらもかなりの大作。というかインディー感の強いこのジャンルでは異例のビッグタイトルといえ、全体的なクオリティも高い。
ウリは世界観とキャラクターで、ギリシャ神話の神々が多数登場し、会話を重ねて仲良くなっていくのが楽しい。
会話の種類やアンロック要素は非常に豊富で、何度プレイしても飽きることがない。
アクション部分はスタンダードな感じだが、慣れてくると武器と魔弾の組み合わせでスタイリッシュに戦えるようになるだろう。
アイテムによって性能が劇的に変化するということはないため、ランダム性や戦略性がそこまでないのが惜しいところではある。
難易度は最初は一周クリアも大変だが、キャラ強化が進めば十分余裕が出てくるだろう。それでもラスボス本気モードはかなり手強いので、道中での念入りな育成が必要となる。

オリュンポスの神々に贈り物をして仲良くなろう。
いい感じの組み合わせが見つかれば強敵相手もなんとかなる。

第6位 Caveblazers

ランダム性★★★★☆
ボリューム★★★☆☆
戦略性★★☆☆☆
アクション性★★★☆☆
難易度(一周)★★★★☆
難易度(完遂)★★★★★★★★★★

攻略ぺージ

逆にグラフィックやストーリーは貧弱なのに面白いゲーム。
Spelunkyをベースにしているが、より戦闘重視であり、加護での能力強化と装備の付け外しができる。
それにより戦略性はかなり高まり、いかにキャラやアイテムを強化していくかが重要となっている。
また敵の挙動も相当嫌らしく、やるかやられるかの激しいバトルが味わえる。 そして特筆すべきなのがその難易度である。通常クリアだけでもそこそこ難しいが、隠しボスと戦うためにはチャレンジ要素である「レリック」を全部オンにする必要がある。
そうなると、ザコの攻撃力2倍、ボスは4倍、時間制限あり、アイテムドロップなし(購入のみ)という地獄のような難易度に。おまけに最終段階で加護が全部奪われるので、もはや途方に暮れるレベル。
とにかく激烈な難しさなので、腕に覚えのある人はぜひ挑戦してみてほしい。

洞窟内部には敵がうじゃうじゃ。
無数のアイテムから最適なものを見つけ出そう。


今回は前半ということでここまで。
次回はいよいよ5位から1位までを発表しよう。
Nintendo Switchのローグライクアクション ベスト10(後編)

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