ルドラの秘宝RTA動画のプレイ内容の分析3(シオン4~7日目)

Gayaline

 前回の記事に続き、ルドラRTA動画の検証をやっていきましょう。今回の内容はシオンの章4日目夜から、7日目昼までです。結構進みましたね。


 今回も、ルドラの秘宝の解説つきRTA動画のプレイ内容の検討と解説をやっていきます。

ルドラの秘宝 補助なしRTA シオンの章 2:36:34 Part3 - ニコニコ動画

縛り内容 ウラルドラ・ダヨンなどシステム否定系は禁止 ステータスUPおよびDOWN・属性半減言霊使用禁止…

これまでよりもストーリーの解説に力を入れてあるようで、だいぶわかりやすくなったかと思います。ただファミコンのRPGよりはかなりサクサク進むので無駄な時間が少なく、展開が忙しいことは間違いないでしょうが。

 では、以下に動画の流れを追っていきましょう。

シオン4日目夜 

 前回のラストは、武人の塔で優勝し、その頂上のダナンの玉座でどこかへ飛び立ったところでした。

 目覚めた場所は「ダナンの宮殿」というところで、4人目の仲間、ラミレスがここの主だということがわかりました。また、シオン達が今いるのは「天空」の大陸で、ここにはダナン神族や水棲族、ハ虫類族など、地上にはほとんど見られない人間以前の種族が多数住んでいます。

 彼らは、4000年周期で地上に出現し、繁栄していましたが、その周期の終わりに現れる「ルドラ」によってその都度滅ぼされてしまいました。その生き残りが天空に避難しているというわけです。

 動画ではスルーしましたが、ダナンの宮殿には過去の資料がたくさん置いてあり、世界観の理解の助けになります。重要なのは、天空でジェイドを宿した人を待っている「ダナン4神」と、冥界に封印されし4体の魔物の情報です。

 また、ラミレスは「ダナンの予言」に基づいて行動していると言っていましたが、その内容はジェイドを持っている者、つまり4人の主人公に関わるものです。その内容についてはその後明らかになります。

 動画ではムーンリングを拾っています。必要なのが1つだけなら、言霊山で拾う方が速いでしょう。

シオン5日目

 ダナンの宮殿にはレンの都という町が隣接しており、そこから外に出ると、同じ大陸には「ジグムンド氷山」がありました。ここにはダナン4神のディヤウス様と、彼が封印した魔物ヨーギ、伝説の武器が眠っているとされています。

 ダナン4神が待っているという人物はシオンではないかと思われるので、パーティーは天空の大陸をめぐってダナン4神に会うことにします。一方ラミレスは、方舟を追うと言って別れました。

 レンの都に戻ると、シオンが追いかけているスルトが宮殿に戻っていることがわかります。戦いを挑もうとするシオンですが、スルトは傷が癒えていないので全力が出せず、地上へ戻る方法を教えるから見逃してほしいと言います。「話がすんだらえんりょなくたたっ斬るぜ!」とかのシオンの過激なセリフがイイ。シオンが同意すると、地上に戻るためにはダナン4神に会いグラムの遺跡で剣を手に入れる必要があると伝えられます。結局ラミレスが知ってることなんだけど。

 列車に乗ろうと進むと、地上で異変が起こります。さっき触れた封印されし4体の魔物が蘇ったようです。なぜそうなったかは、サーレントの章でわかります。

 夜には天空をめぐるための反重力列車ファクシに乗ることになります。ここではしゃぐフォクシーはめっちゃカワイイ。一方シオンはロスタムとヒューイ、師のターレスの夢を見ていました。「バカやろう!相手の強さなんて戦ってみないとわからねえんだよ」もいいセリフ。

 しかし列車は突然停止してしまいます。それはギャラルトンネル内に謎の怪物が現れたためで、その正体は先ほど蘇ったばかりの魔物「おおいわバドラ」だということがわかります。「せっかく封印がとけてこの世に出たんだろうが、俺と会ったのが運のつきだ!冥界に帰りやがれ!」とかまたも過激なセリフでバトルを挑むシオン。

おおいわバドラ戦(6:24~)

 しばらくぶりのボス戦です。ファクシ内で情報が聞けますが、こいつは地属性(厳密には属性ではないけど)の特技を使うボスで、FFのように回避のためには浮遊言霊が有効です。動画では「コペイヤウス」4発で撃破。

 この言霊についてですが、前々回で作っていたのを見落としていましたね。載せなかった分の効果を分析してみましょう。

言霊名 効果 威力 消費MP
コペテヌビト 火攻撃(単) 114 4
コペテヌミヌ 水攻撃(単) 114 4
コペイヤウス 雷攻撃(単) 110 3
コペイヤジン 風攻撃(単) 110 3
コペテヌキラ 陽攻撃(単) 114 4
コペエベムニ 陰攻撃(単) 148 8

コペエベムニ以外は、コペテヌカプなど消費1の言霊の根底語をティーオ級からティウム級にしたものです。コペエベムニだけ消費が大きいですが、コペテヌムニだと威力114消費4になるので、果たしてどちらがよいでしょうか。次回のマユラ戦で明らかになるはずです。

 ここで微妙なのがテヌとイヤの使い分けで、テヌは風・雷以外に使え、威力-16消費-5です。イヤは火と水以外に使え、威力-20消費-6です。なので上のような差が出るわけですが、コペテヌキラに対してはコペテヌキラ(威力110消費3)も作れます。どちらが有効か、実践で検証する必要があるでしょう。

 さて、動画ではバドラはコペイヤウス4発で撃破していますが、これは最速です。なぜそんなことが言えるのか、もっと強い言霊なら1ターンで終わるんじゃないかと思う人がいるかもしれませんが、ここには本作独自の仕様である「ダメージ限界」が関係しています。

 ダメージ限界とはほぼすべてのボスに設けられている、1度の攻撃で与えられるダメージの最大値で、これ以上のダメージは限界値までカットされます。またボスごとのダメージ限界値は攻略本に載っている敵レベル×16+192で算出されます。バドラはレベル14なのでダメージ限界は416であり、HPは1390なのでどうやっても4発必要になるというわけです。

 ダメージ限界は戦闘中の形態変化などをうまく進めるためにあるのでしょうが、効率よく進めるためには結構な障害になります。ダメージ限界を考慮に入れると、速く倒すために重要なのはダメージよりも攻撃回数ということになり、攻撃回数を増やすためには回復のロスを減らす必要があります。この点は念頭に置いておきましょう。


 バドラ撃破後は生物でもあるファクシがおびえてしまったということで、とりあえず近場にあるギャラルの時計塔にいるダナン4神の1人、モンジュに会いに行くことになります。動画からわかるように、カンタレラとギャラルキャットのセットは全体攻撃がヤバいので、イヤテラで確実に逃げるべきでしょう。

 ギャラルの時計塔ではライフリーフとマジックリーフの宝箱を回収していますが、この2つの宝箱だけはクリア後に入手不能です。ちなみに取ったかどうかによってデューンとのイベントが微妙に変化します。また、シオンとフォクシーの装備属性を雷にしています。時計塔の敵も雷防具がないと危険なので、ダンジョンに入ったら防具を変えるのは忘れづらくいいアイデアですね。ただし、格闘家戦後の火属性装備だと天空フィールドに出るバジャやギャラルトンネルの敵のダメージがでかいので、天空に着いたらすぐ装備を変える方が安定するはず。

 時計塔の頂上では、「清める者(リザのこと)」を待っているモンジュと戦闘になります。

モンジュ戦(10:21~)

 カッコイイ機械じかけのイスに座っているモンジュとの戦いです。動画ではコペイヤジン4回、コペイヤテヌ4回で撃破しています。

 検証してみましょう。モンジュのHPは2277、ダメージ限界は496なので、最小攻撃回数は5回です。イヤテヌのダメージは250程度、イヤジンは360くらいなので、もう少し余裕がありますね。2ターンで倒したいところですが、コペイヤジン6発では撃破に届きません。テュールのMPは結構あるので、もう少し強い言霊を使ってもいいでしょう。「コペフベムニ」なら消費9でダメージが490は出るので、これとコペイヤジン4発で倒せます。別に「コペフベジン」でもかまいませんが、前者はコペエベムニからコピーで作りやすいはずです。


 撃破後はモンジュにスイッチを入れるように言われますが、入れなくても進行には問題がありません。ただし、数十秒のロスで左の扉からマジックリーフが手に入るので、利用した方がいいかもしれません。帰りにはジェイキスメイルと650ラグを回収していますね。その他には火属性のパワーメイスがあります。

シオン6日目

 ファクシに帰ると元気になっているので、次の目的地の遺跡都市まで移動できます。遺跡都市から一旦外に出て街のバーに寄ると、関西弁を喋る顔色の悪いサーレント姿の何かがいます。善良なハ虫類族に乱暴し、シオンも「こんど会ったら、ギタギタにしてやるぜ!」と怒っていますが、8日後にサーレントに会った時はすっかり忘れています。よかった。

 動画ではスルーして南のグラムの遺跡へ。ここにはダナン4神はいませんが、地上に帰るための剣があると言われていたところです。装備はシオン火・風、フォクシーは陽に変えています。奥では剣を守っているハ虫類族、マーリーチャとの戦いです。

マーリーチャ戦(15:24~)

 こちらは結構な強敵。どの攻撃も結構威力が高いです。動画ではコペテヌスタで攻撃しつつテュール回復という戦法で、フォクシーが倒れたりして10ターンかかっています。

 敵が先手、レックスエアーとトトンネブが最大HPの半分以上のダメージかつすべてに耐性はつけられないので、倒れないためには毎ターン回復は必要でしょう。ここでの問題はコペベレフナの回復量が60しかないことで、全体攻撃のダメージ量を下回っているため、回復し続けたにもかかわらずフォクシーが倒れてしまったわけです。

 動画でも説明されていましたが、回復言霊に重要なのは隠しパラメータの「やさしさ」。このやさしさはヒューイリング装備で上げることができ、それだとテュールの回復量は66になります。

 攻撃面はボスのHPは2601、ダメージ限界544、最小攻撃回数は5ですが、魔防が高いので6撃で倒すには水属性の言霊威力が130いります。「コペシベムニ」なら条件を満たしています。消費が大きいのでシオンだと3発撃てませんが、ここでMP上限アップのマジックリーフを投入するのがいいでしょうシオンとテュールがコペシベムニ、ヒューイリング装備のフォクシーがコペベレフナで安定して3ターンで倒せます


 マーリーチャを撃破するとグラムソードを入手。これをダナンの聖域に持っていけばなんとかなるそうです。本当かな?

 動画では帰り道にグレゴリアーマー、イジアスシールド、オーガシールドを入手しています。無属性のグレゴリアーマーは微妙ですが、属性つき装備しかないと特定属性に整えづらいのでどこかで使うかもしれません。もう1つ、シオン用片手剣のハムレットがありますが取っていません。

シオン7日目

 7日目は再度ファクシに乗って、水棲族の住むロマの町へ。「Underwater City」の曲がいいですね。ファクシ内の行商人から水属性のスルタンヘルムを買っています。フィールドから出ると、北の汚染大陸のもっとも汚れた土地が突然浄化される光景を目にします。この出来事についてはリザの章で明らかになります。南にはダナン4神の1人、でかミミのオプシス(リザ8日目参照)が住むフレイの遺跡があります。動画でもそちらへ一直線。

 フレイの遺跡ではシオンの防具を水・風に、フォクシーの装備を風にしていますね。また遺跡内でオプシスブーツ(水属性)を拾ってフォクシーにつけています。そしてでかミミとの対決。

オプシス戦(21:14~)

 でかミミの攻撃属性は水と風で、凍結状態にしてくる言霊もあります。今回の場合、耐性のないテュールが食らったら回復手段がなく苦労したかも。

 動画では「コペテヌカプ」「コペテヌビト」で攻撃し、回復を挟みつつ8ターンで撃破。

 HPは2817、ダメージ限界は576、最小攻撃回数は5。魔防はかなり高く、必要な言霊威力は6回では231と現実的ではなく、8回で173、10回で138となります。「コペヒベムニ(ダメージ290ほど)」で10発。コペテヌビトだとダメージ230程度で約13発なので、消費とは釣り合わないですかね。攻撃は大したことないしマジックリーフを使っていればMPは十分なので、全員コペテヌビトで5ターンくらいで倒せるでしょう


 オプシスを倒すと「滅びと再生のプロセス」について語ってくれます。4000年ごとにルドラがやってきて現生種族を滅ぼすというやつです。ルドラは10神宝を身に付けて完全体になるが、今回は肝心なジェイドが欠けているとも言われました。また、ダナン以前に存在していたルドラを超える存在としてサイゾウ、ミトラ、ハウゼン、メイファの名前を教えてくれます。どんな人なんだろうなあ。

 その後ダナンの聖域に移動して動画は終了。次回もボス戦が盛りだくさんなので、期待しましょう。

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