第2回 魔法の名前に見るゲームのタイプ


今回は魔法の話。というワケで魔法の出てこないMMは出番がない。残念(本題に関係ない話)。
魔法の名前の付け方は、大きく分けて2つある。それは英語系とそれ以外である。
・・・あんまりな分け方のような気がするが、つまりは名前に意味があるかないか、ということ。で、その例をあげると
上からきおったな! かえれ!!
こんな感じだろうか。左のほうにはヒーリングとか英語で意味のあるものが並び、右のほうはギラとか感覚的なものがある。
英語系は全体的にTRPG的な雰囲気があり、世界観を崩さないようにしている。わりとシリアスだとも言えよう。
感覚系はファンタジー的な雰囲気をもっている。
魔法の名付けの種類を見るだけでこのようにゲームがどんなジャンルを目指しているかわかってしまうのである。

例外もあって、その代表例がウィザードリィ。これはまったく意味がわからないので適当に言葉を並べているだけに見えるが、じつは真言葉というものに基づいており、ALなら「倍の」、BAなら「逆の」といったように意味のある言葉を組み合わせてできている。

もうひとつ・・・例外といっちゃ何だが、ヘラクレスの栄光はとんでもない。
なんか日本語なのである。例をあげると、

パウ、パウテス、パウテスマ→回復
バーン、バンガー、バンガルム→火の魔法
ライザー、ライザル、ライザルム→雷の魔法
ダクー→毒、エムトール→MPを吸い取る、ヒデール→天気を晴れにする
ラクシオン→敵の出現率を下げる、クロシオン→敵の出現率を上げる、タクストン→自分のステータスを仲間に渡す

最初のほうはまともだが、「ライザー」辺りからおかしくなって(ライザーのライは雷。思いっきり日本語)、
「ヒデール」、「タクストン」になるともう暴走である。センスがあるとしか言いようがない。


FFは、なんか中途半端な位置にあるがこれにも意味がある。
Tをやっていて、「昔は英語系だった」ということに気づいた。
つまり、昔は「ファイアー」「ブリザード」「ダークネス」「ストライキング」のような魔法にしたかった。
しかし、4文字までしか入らなかったので、無理につめて「ファイア」「ブリザド」「ダクネス」「ストライ」にした
「ファイア」の強力なものを「ファイラ」にした(というかTではあらゆるものの強化系にラがついている)のも、Wizを参考にした苦し紛れの策で、本当なら「エルファイアー」とかにしたかったに違いない。

そして、Wになって容量に余裕が出てきても、もう魔法が4文字までだということはFFシリーズの特徴として定着してしまっているので直せなくなってしまった。
だからいつの間にか魔法が感覚系のものに近づいていった。と推測する。



結論

「自作のゲームで魔法の名前をつけるときは、そのゲームの雰囲気を考えてタイプを決めよう」
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