こちらの
おすすめソフト紹介からは外してあるスクウェア(現スクウェア・エニックス)作品ですが、
もちろんどれも魅力たっぷりのソフトばかりなので、以下に一挙紹介します。
このページにはファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコンの作品を収録。以後も追加する予定です。
バーチャルコンソールでの配信状況も記載したので、
ファミコンやスーファミがない人も、これを利用してぜひ過去のスクウェアの傑作の数々をプレイしてみましょう。
なお、
WiiのバーチャルコンソールはWiiUからでも利用できるので、
WiiUがあればここに紹介したほとんどのソフトが遊べます。
並びは発売日順で、GBとSFCに関してはすべてそろっています。
ファミコン
キングスナイト
発売:
1986/9/18
配信:
[Wii][WiiU][3DS]
RPGっぽい発想が採り入れられた異色のシューティング。自称は「フォーメーションRPG」。
四人のキャラクターがパワーアップしながら進んでいき、最後には合流してラスボスへ。
フィールドには段差があったり海があったりと個性的で、アイテムの場所を把握するのが重要。
ラストのパーティープレイはなかなか難しい。
ファイナルファンタジー
発売:
1987/12/18
配信:
[Wii][WiiU][3DS]
記念すべきFFシリーズ出発点。この時点ではドラクエほどの話題性はなかったものの、
多彩な魔法が使えるジョブの組み合わせによってさまざまなプレイができるなど、
今やってもバランスのとれた作りで、RPGとしての面白さは十分。
シナリオも王道ファンタジーと見せかけてSF要素が見え隠れするうえ、オープニングとエンディングは特に印象深い。
音楽も後々まで使われる曲がすでに出ているし、天野氏による怪しげなモンスターたちも魅力がある。
さらにファミコン版のIは妙なノリの店員、アイテム説明文が個性的。
本作は何度もリメイクされているが、ワンダースワン版はグラフィックと音楽の追加以外はほぼオリジナルと同じ。
GBAとPSPではシステムに大きな変更が加えられ、難易度がだいぶ下がったほか、追加ダンジョンも搭載。
オリジナルの厳しさを楽しみたいならスワン版、たっぷり遊びたいならGBA以降のものがおすすめ。
半熟英雄
発売:
1988/12/2
配信:
[Wii][WiiU][3DS]
後にシリーズ化された、独特のシステムをもったシミュレーション。
ファンタジー世界で天下統一を目指すストーリーだが、やたらとコミカルな雰囲気が特徴的。
目玉は助っ人として召喚できる「エッグモンスター」で、パロディから真面目なのからいろいろいる。
システムとしては伝説のオウガバトルに近いリアルタイム形式で、
月ごとの区切りに内政ができたりイベントが起きたりと、シミュレーションとしても意外と練り込まれている。
説明書の解説が面白いのでぜひ読むように。
ファイナルファンタジーII
発売:
1988/12/17
配信:
[Wii][WiiU][3DS]
経験値がなく、武器や魔法は使えば使うほどスキルが上昇し、ステータスも行動に従って成長していくという、独自のシステムが導入された第2作。
この大胆なチャレンジ精神こそがFFの神髄である。
ストーリーは悪の帝国に立ち向かう戦争もので、シンプルながらもハードな展開は後期シリーズに劣らない。
魔法やモンスターもだいたい固まり、音楽も一曲一曲に気合が入っている。
自由な成長システムは後の作品にも劣らないデキで、育て方によってキャラの性能も大きく変わるため、幅広いプレイができる。
進め方にも幅があるので、序盤から強敵に挑んで貴重なアイテムをゲットしたりもできる。
内容自体はファミコン版で十分完成されているが、テンポ的な問題が解消されているGBAやPSPのリメイク版もおすすめ。
スクウェアのトムソーヤ
発売:
1989/11/30
タイトルからは微塵もそんな気配が感じられないのに、その実態はFFII外伝といえるRPG。音楽も植松氏。
名前通りマーク・トウェインの小説が元になっている。
経験値なしの成長システムが導入されており、オリジナル必殺技が作れたりするなどなかなかに野心的。
ストーリーも原作の世界観を最大限に活かした上でアレンジが加えられており、特にラストはよく考えると深いものがある。
隠れた名作としておすすめの一本。
ファイナルファンタジーIII
発売:
1990/4/27
配信:
[Wii][WiiU][3DS]
ファミコン版のFF3、これはFFのひとつの完成形である。
飛躍的に壮大になったストーリーに、初登場のジョブチェンジシステム。
豊富なアイテム、魔法、乗り物、モンスター、召喚獣の数々。そしてファミコン音源が冴えわたったミュージックと効果音。
ここにしかない魅力がたっぷり詰まっているのがこの作品である。
ラストダンジョンのキツさも伝説として語り継がれているが、なんとかクリアできた際には大きな喜びが待っているだろう。
ゲームボーイ
魔界塔士SA・GA
発売:
1989/12/15
時期は多少前後するものの、スーファミ中期以降はもう出ていないのでGB作品はこの位置に。
魔界塔士はサガシリーズの出発点。比較的自由に行動できる点と、なんだかやたらと荒っぽいセリフが目立つ。
世界観もSF+ファンタジーという独特なもので、時代を超えたさまざまな世界を冒険していく。
武器の耐久制や肉を食べての変身などRPGのシステム面でもいろいろな挑戦が見られ、極めつけは衝撃のラスボスである。でも電動ノコギリは禁止。
SA・GA2 秘宝伝説
発売:
1990/12/14
前作のシステムを継承し、細かい点が親切設計になった2作目。
メカが追加されて種族ごとに異なる成長システムも確立され、武器や魔法の使い方もそれぞれ。
秘宝を求めて砂漠や水中、大江戸などさまざまな世界を冒険するストーリーも楽しい。
その上音楽は、植松氏とイトケンの最強タッグで名曲ぞろい。
サガ3作の中でも抜群の完成度を誇っているのがこの秘宝伝説だ。
聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝
発売:
1991/6/28
アクションRPG形式のFFとして出ていた聖剣シリーズ1作目で、従来のRPGのフィールド画面でそのまま戦闘できるようなシステム。
装備、魔法、レベルアップなどRPG的要素も十分に盛り込まれており、ストーリーもオリジナルのもの。
マーシーの最期は一度見たら忘れられない。
時空の覇者 SA・GA3 完結編
発売:
1991/12/13
サガじゃない、と言われ続けてはや二十数年。それもそのはず、制作がこれまでとは違うスクウェア大阪(元クリスタルソフト)。
今までの2作に比べて普通のRPGといった感じなものの、実に安定した作りになっている。
時間を越えるストーリーや頼れるメカのステスロス、さらに地味に熱いセリフ回しにも注目してほしい・・・グヘッ!
スーパーファミコン
ファイナルファンタジーIV
発売:
1991/7/19
配信:
[Wii][WiiU][N3DS]
アクティブタイムバトルを初採用した作品。それ以降と違って他に特別なシステムがないので、
単なるVやVIの劣化版と見られがちだが、そんなことはない。
IVの魅力は、そのATBを用いた戦闘が練りに練られているところ。
時間を操る手段が登場し、敵のほうも形態変化やカウンターを使って手ごわく攻めてくる。
それぞれの敵に有効な対策があり、工夫すれば楽になる。逆に言えば、安直なごり押しは通用しない。
そういった点で、スタンダードなRPGとしてはきわめて完成されているのがFF4なのだ。
加えてストーリーもシンプルに見えて、キャラクターの心理がなかなか深く掘り下げられている。
幾度にもわたるリメイクにも納得がいくほど、あらゆる面で模範にすべき作品である。
ファイナルファンタジーIV イージータイプ
発売:
1991/10/29
ゲームが初めての人のために文章をわかりやすくし、難易度も多少下げたという珍しい形のリメイク作品。
かといって初心者以外には無用かというとそうでもなく、
「きょだいばいきん」や「あかおに」など敵の名前が妙にゆるかったりしてFF4のバージョン違いとしても楽しめる。
「まけんマサムネ」が手に入るのはこの作品だけ。
ロマンシングサ・ガ
発売:
1992/1/28
配信:
[Wii][WiiU][N3DS]
ロマサガシリーズ第1作。時間が経過すると勝手に終了するイベントや、何もしなくてもラスボスまで行けることなど、今考えるととんでもないフリーシナリオシステム搭載。
プレイヤーは好きな順番でイベントをこなしていくことができ、とれる選択肢が実に多いおかげで、「何度もプレイしたくなる」。これがロマサガシリーズの魅力である。
本作は特に発生条件が厳しいイベントが多いので、プランを練ってそれらを制覇してみるのもチャレンジしがいがある。
さらに独特の術法や必殺技は多彩&カッコイイので、パーティーメンバーの選出と合わせて毎回組み合わせを考えるのが楽しい。
敵がやたらうじゃうじゃいたり、一部の敵が全力で殺りにかかってくるなどの点が問題視されているものの、地域ごとの風俗や宗教まで設定されているなど随一の世界設定の細かさもあり、後の2作に決して劣らない傑作だ。
ファイナルファンタジーV
発売:
1992/12/6
配信:
[Wii][WiiU][N3DS]
どの方向から見ても悪い点が見つからない作品。
再度登場のジョブシステムはアビリティの付け替えが可能になり、これにより多彩な戦略が生まれる。
ストーリーもこれまで以上にボリュームたっぷりでキャラも印象的。ギルガメッシュやトンベリは本作が初登場だ。
さらに広がった世界を楽しむのもよし、アイテムを収集するのもよし、制限をつけてプレイするのもよしと、初心者から上級者まで不満なく楽しめるというのが結論。
半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ・・・!!
発売:
1992/12/19
ファミコン版の続編のようなそうでないような、全編ギャグ調のシミュレーション。
ストーリー面が強化されたほか、前作にも増して出てくるエッグモンスターがふざけており、敵ボスもまた色物ばかり。
何かにつけ出てくるすぎやまこういちや、物語自体が舞台の上の出来事であるという演出も印象的。
聖剣伝説2
発売:
1993/8/6
配信:
[Wii][WiiU]
アクションRPG路線のシリーズ二作目。本作が初登場の菊田氏による圧倒的なサウンドとポップなグラフィックでプレイする楽しみは倍増。
今作から仲間が増え、攻撃や回復の役割分担ができるように。さらに武器の必殺技も多彩。
ナーシャ・ジベリ最後の超絶プログラムが炸裂する戦闘はまったく待ち時間がなく、味方のAIも賢い。
スクウェア作品では珍しく多人数協力プレイができるのも魅力。ただし、ボス戦でセレクトは押さないように。
ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト
発売:
1993/9/10
配信:
[Wii][WiiU]
アメリカで先行発売されたSA・GA3の続編的な作品。ただしシステムは前作よりシンプルになっている。
バトル面に重点を置いたとのことでゲームとしては一本道だが、笹井氏によるドラムバリバリの音楽は聴き逃せない。
効果音もインパクト抜群で、この点はあらゆるゲームの中でも5本の指に入ると考えている。
ロマンシングサ・ガ2
発売:
1993/12/10
配信:
[Wii][WiiU][N3DS]
歴史を自分で作れる、ロマサガシリーズ二作目。
本作が初登場のひらめきシステムの他、陣形やダッシュなど新要素も多い。
フリーシナリオのおかげで攻略する手順を考える楽しみがあり、他にも技集めやレアアイテム探索などできることは盛りだくさん。
ロマサガ特有の辛辣なメッセージも目立ってきて、独特の雰囲気を醸し出している。
アルカエスト
発売:
1993/12/17
スクウェア発売であることを忘れ去られているソードアクション。制作はHAL研究所で、音楽もカービィの人。
作りとしてはしっかりしていて、敵も味方もなかなかキャラが濃く、剣の使い分けや味方の援護、ガーディアン召喚などアクションも多彩。
ボスもそれぞれ手ごわく、もうちょっと注目されたらいいのにと思うのが正直なところ。
アピール企画として作った
紹介ページと、
ガースティンの攻略講座あります。
ファイナルファンタジーVI
発売:
1994/4/2
配信:
[Wii][WiiU][N3DS]
スーファミ最後のFF。スーファミ3作はどれも文句のつけようのない傑作だ。
登場キャラ全員が主人公という発想で、それゆえ好きなようにパーティーをカスタマイズできる。
SFC中期とは思えないほどのグラフィック、オペラもあるサウンド、世界中に散りばめられたイベントと、RPGとしては圧倒的なボリューム。
魔石システムはシンプルなものの、ある方法でとんでもない性能のキャラを作ることも可能に。
あなたの知らないFF6の新たな遊び方を紹介するページを作ったので、これを参考にレッツプレイ。
ライブ・ア・ライブ
発売:
1994/9/2
配信:
[WiiU][N3DS]
ただでさえすごいスクウェア作品の中でも、秘めたものが尋常じゃないのがこの一作。
サンデーの漫画家がそれぞれキャラデザインした原始時代から未来までの各章をクリアすると、噂の中世編へ。
そこではこんなストーリーあり?と思うくらい衝撃の展開が待っている。
音楽もそれぞれの世界の雰囲気が出ており、戦闘もシンプルかつ奥の深いチェッカーバトルでキャラの技も多彩。
これだけの要素があって、まだまだ遊びつくされないのがこの作品である。
結構なレアソフトだったが、この度奇跡的にWiiUで配信されたので、
WiiUを買ってでもやるべき。それほど本作は伝説級なのだ。
フロントミッション
発売:
1995/2/24
これまでのスクウェアになかった、本格ロボット戦争シミュレーション。天野氏の現代絵も初めて。
舞台であるハフマン島の紛争を背景づけるにあたって、歴史から地理からとにかく細かく設定が設けられている。
システム面では自機の細かなカスタマイズとキャラの個性の差が中心で、比較的シンプルといったところ。
重厚な世界観とミリタリー色により、新シリーズの一歩を踏み出した点は大きいだろう。
クロノトリガー
発売:
1995/3/11
配信:
[Wii]
当時はライバルだったエニックススタッフとの提携で話題を呼んだ作品。中身としては王道系のRPG。
準FFといった感じで、戦闘は凝っているし、シナリオやキャラは保証済み。音楽も光田氏の気合がこもりにこもっている。
バトルシステムとしては従来のATBに連携を加えたものでそこまで真新しさはないが、多部位がやたら多いボス戦は熱い。
至る所で高い評価を得ている、非常に完成度の高い作品だ。
聖剣伝説3
発売:
1995/9/30
キャラ人気がとにかく爆発したことが印象的な、アクションRPGシリーズの三作目。
6人の主人公から3人を選べるが、それぞれ対立する国家の出身で、その旅立ちや故郷とのかかわりが描かれる。
しかし本作はキャラクターだけではもちろんなく、パーティーの組み合わせで戦術やストーリーまで変わる多層性が前作との大きな差。
そしてグラフィックも音楽も相変わらずとんでもない迫力で展開される。
ロマンシングサ・ガ3
発売:
1995/11/11
配信:
[Wii][WiiU]
だいぶまとまってきた感のあるロマサガ三作目。
前2作にあった細かい難点をほぼ解消し、実に遊びやすくかつ自由となった。
ひらめきシステムもさらに多彩になり、マスコンバットとトレードのミニゲームもあり。
キャラクターも子供から老人からカニからゾウからやたらと幅広く、もちろん好きにパーティーを組める。
ロマサガシリーズはどれも優劣を決めがたいけれど、RPGの到達した頂点の一つがこの作品であると言って差し支えない。
攻略のヒントを教えるページあります。
バハムートラグーン
発売:
1996/2/9
配信:
[Wii][WiiU]
従来のスクウェアRPGをシミュレーション方面に展開した、といった感じの作品。
天空に浮かぶ島々でドラゴンを駆って戦う戦記ものといったところで、
こうした幻想的かつ軍事的リアルさもあるファンタジー世界というのは、以後の作品にも受け継がれている気がする。
シミュレーションとしての特徴は、自由に操作できないけど強力きわまりないドラゴンを使えるところ。
エサのやりかたによって姿も能力も多彩に変化する。
そしてもう一つの目玉は、濃密すぎるキャラクター群である。
いろいろと話題のヨヨばかり注目されやすいが、
その周囲の人物誰もが、単なる一兵士にいたるまで個性があり、物語を通して成長していく。
軍の中で展開されるさまざまな人間関係を垣間見れることこそ、
バハラグ最大のウリであるといいたい。
フロントミッションシリーズ ガンハザード
発売:
1996/2/23
配信:
[Wii]
前作「フロントミッション」と違い、本作はアクションRPGとなっている。
今回は、イラストに天野喜孝氏、音楽に植松+光田+浜渦+仲野氏と超豪華メンバーを起用し、制作にはロボットアクションの雄、大宮ソフトが参加。
アクションとしても面白い他、天野絵を最も贅沢に楽しめるスーファミ作品でもある。
ストーリーは本格的な近未来戦争ものなのに人物は個性的を通り越して変な奴が多く、数々の名ゼリフが飛び出している。
詳しくは
セリフ集を参照。
スーパーマリオRPG
発売:
1996/3/9
配信:
[Wii][WiiU]
忘れちゃいけないマリオRPG。これは紛れもなくスクウェア作品。
マリオの世界観でRPGを作るにあたって、違和感がないようにうまく考えられている。
3Dクオータービューのフィールドアクションと、多少のアクションを盛り込んだ戦闘で構成されており、どちらも十分な出来映えのため飽きることはない。
妙な存在感のある敵キャラや、下村氏による音楽もバッチリで、変則的なRPGとしての方向性を示せている。
ルドラの秘宝
発売:
1996/4/5
配信:
[Wii][WiiU]
このサイト立ち上げのきっかけでもある、言霊システムがウリのRPG。
終末を迎える世界を描いていることもあり全体的に地味で暗ーい感じだが、
二万年の歴史の上にある世界観とキャラ、謎に満ちた言霊システム、そしてスーファミ最高のウネウネドットが持っている奥深さは測り知れない。
ルドラに関する盛りだくさんのコンテンツは
こちら。
トレジャーハンターG
発売:
1996/5/24
配信:
[Wii]
スクウェア、スーファミ最後の作品。とはいっても制作はスティングである。
シミュレーション風味のRPGとなっており、自由に動き回って攻撃できる戦闘はやたらとテンポがよく、サクサク進める。
全体的にパワー不足と思われがちだが、岩田&崎元コンビ他による音楽はスーファミ作品でも随一といえるほどの内容で、ボリュームもたっぷり。
ストーリー面もよくある展開かと思いきや、2人?の策士による驚きのラストが待っている。