キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲
多段・壁抜けテクニック伝授


ここでは、白夜の協奏曲の動画でおなじみの、
一瞬ですさまじいダメージを与える技(多段ヒット)と、
加速し壁を抜けて自在にワープする技について、調査して判明したことをお伝えします。
これらの技は主にTASによって行われていますが、練習すれば人力でも十分可能なことがわかったので、
ここにそのやり方を伝授します。
どちらのテクニックも、ゲーム進行に絶大な効果をもたらすので、チャレンジしてみる価値は豊富にあります。

なお、ここで紹介しているテクニックはすべて、国内外のTAS制作者などの方々が発見・解明したものです。
文章でまとまっているものがなかったので、まとめた上でちょっとしたコツを付け足しましたが、
称賛されるべきは発見者の方ですので、その点お忘れなきよう。
ちなみにここで紹介しているテクニックは、WiiUのVC版で確認したものです。
途中セーブもできて多段の練習にぴったりだし、マクシームで瞬間クリアもやりやすいので、VC版がおすすめ。

参考にした動画:
キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲 多段ヒット集
さあ、君も変態になろう!キシン流入門講座part2【ホァイとクリスマス】
【実況】『白夜の協奏曲』キシン流に入門してみた
TASVideos Submission #2124


多段ヒットバグ

発生条件と起こる現象:
  • 3種類の攻撃を順番にヒットさせる。
  • その際、1つめと2つめの攻撃の無敵時間内に3つ目がヒットすると成立。
  • 無敵時間の持続中のみ、3つ目の攻撃がものすごい勢いで連続ヒットする。

敵にガリガリダメージを与える多段ヒットバグは、このような条件がそろった時に起こる。
要するに、しかるべき攻撃を連続して3つ当てればいいわけである。
しかし、攻撃には敵の無敵時間と同じくらい硬直時間があるので、この硬直をキャンセルしなければならない。
そのやり方のうち、有名なものを以下に解説する。

やり方:ジュストの場合
キック3段
  1. 特定のサブウェポンを使う。
  2. すぐさまジャンプし、敵の足元を狙って急降下キックする。
  3. 急降下キックが当たった瞬間にBで空中ムチを当てる。
  4. 入力キーは、上B→右AA→右下A→すぐB、の順(右向き)。
ムチ3段
  1. 特定のサブウェポンを使う。
  2. すぐさまジャンプし、着地寸前にBで空中ムチを当てる。
  3. 着地した瞬間に後ろか前へダッシュし、即Bで地上ムチを当てる。
  4. 入力キーは、上B→右A→B→着地すぐL→すぐB、の順(右向き)。

ジュストであれば、この二種類の方法で多段ヒットが可能。
ここではそれぞれキック3段とムチ3段と呼ぶが、空中ムチと地上ムチは別物として扱われるためムチ3段は可能となっている。
キック3段のほうは空中の相手にも当たるが、キック直後にキーをニュートラルにしないと、敵に向かってジャンプしてしまいダメージを受ける危険がある。
ムチ3段は若干やりづらいものの、間合いがうまく取れれば成功しやすい。

ここで言う特定のサブウェポンだが、こちらが硬直せず、かつ無敵時間が長い、つまり連続で当たらないものを選ぶ必要がある。
よく使われているのはクロスだが、それ以外でもできるので、可能な組み合わせを調べてリストにしてみた。
多段ヒットが可能なサブウェポンの組み合わせ
武器魔道書消費キック3段ムチ3段備考
なしハート4×かなり難しい
斧+ヘブンズリングハート6非常にやりやすく、
ヒット数も多い
十字架なしハート5そこそこやりやすい
十字架+ノヴァリングハート8時間に余裕ができる分やりやすい
十字架MP50若干やりづらい
十字架疾風MP50×長時間出るので余裕がある
聖水MP40必中のためやりやすい
聖書召喚MP60×ハンマーの当たる瞬間に合わせる
ヒット数多い
聖拳MP50×当てやすく、やりやすい

○がついているのがそれぞれの方法で成功する組み合わせである。
ナイフと雷は残念ながら出番なし。MPでもハートでも出せる十字架がスタンダードだが、
成功率では聖水+氷も負けていないし、斧+ヘブンズリングの組み合わせのヒット数はすさまじいので、ぜひ試してみよう。
敵はラスボス第2形態が一番やりやすいが、他のボスでもできるし、パイクアーマーなど復活する敵でも可能。
ボスラッシュでは十字架を選ばざるをえない。ゴーレムのようなやりやすいボスとやりづらいボスがいるので試してみよう。
とにかくタイミングが命であって習得には練習が必要だが、できたときの爽快感といったら素晴らしいものなので、
ひたすらチャレンジあるのみだ!

やり方:マクシームの場合
キック3段
  1. サブウェポンを使う。
  2. すぐさまジャンプし、敵の足元を狙って急降下キックする。
  3. 急降下キックが当たった瞬間にBで空中ソードを当てる。
  4. 入力キーは、上B→右AA→右下A→すぐB、の順(右向き)。
その他
  1. 調査中・・・

マクシームの場合もジュストと同じ、手裏剣的なサブウェポンを投げて、急降下キックからの剣で出せる。
この場合は無敵時間の関係からか、サブウェポンが多段ヒットする。
飛ぶのが早く、ジャンプもクセがあるため難しい。先にジュストで練習するといいだろう。
他のやり方もあるようだが、目下調査中。

やり方:シモンの場合
こちらもサブウェポン(おそらく十字架のみ)→空中ムチ→地上ムチで可能らしいが、うまくいった試しがないので、
人力でできる方法を調査中。


加速・壁抜け・ワープバグ

次に、自在にワープすることであっという間にクリアすることが可能となる、加速からワープをするテクニック、通称ホァイのやり方をまとめてみよう。
こちらも発生条件さえ理解すれば、練習によって十分可能なレベルである。

発生条件と起こる現象:
  • 足場の端で、端とは反対方向に歩き、
    立ち止まった瞬間に足場の外へ向かってダッシュする。
  • その一瞬のみ強烈な加速度が生まれる。
    この状態でタイミングよく攻撃すると、加速度が保存される。
  • 壁か床に接触するまで加速は続き、
    十分な速度の時に壁に当たると、めりこんで壁を上昇する。
  • 画面上端に到達すると、本来繋がっていない決まった場所にワープする。


やり方:マクシームの場合
右方向
  1. 足場の右端に立ち、左キーを入力。
  2. 左キーを離した瞬間にRで右にダッシュする。
  3. その後(多少遅れて)Bか上Bを押して攻撃する。
  4. 入力キーは、左→左離しすぐR→Bまたは上Bの順。
  5. 右に半画面ほどスペースがあれば、壁にはまり上昇する。
左方向
  1. 足場の左端に立ち、右キーを入力。
  2. 右キーを離した瞬間にLで左にダッシュする。
  3. その後(多少遅れて)Bか上Bを押して攻撃する。
  4. 入力キーは、右→右離しすぐL→Bまたは上Bの順。
  5. 左に半画面ほどスペースがあれば、壁にはまり上昇する。

この手順である。最も大事なのは、方向キーを離してからダッシュするということ。
左をちょんと押し、素早くRBとやろうとすると、うまくいかない。
左キーを押し、離したのを認識してからRBくらいがちょうどいい。
なお、見てわかる通り左方向も右方向もやることは同じである。
参考にした動画には左右で違うと書いてあったが、実際やってみたらそうではなかった。
攻撃する時のBか上Bかの違いは、どうも加速力に影響するようだ。これについては下で詳しく説明するが、マクシームの場合、だいたいが簡単なBで十分である。
練習する場所は段差があればどこでもいいが、セーブルームがわかりやすい。うまくいけばそのままワープできる。
スタート地点右上のアーマーナイトがいる部屋も行きやすくておすすめ。


やり方としてはこれだけであるが、最初はなかなか成功しないだろう。
そこで今回は、加速ワープテクニックを確実に習得できるように、2段階に分けて練習する方法を考案した。
以下のステップを順番にこなせば、成功率はぐっと上がるはずだ。

加速ワープ習得のためのレッスン
ステップ1
  • まずはBは押さず、キー入力とダッシュのみを行う。
  • 2つのタイミングが合うと、
    普通に足場からダッシュした時の2倍近く飛び出すことができる。
  • これが成功の証。まずはここまでを繰り返して、
    キーを離す→ダッシュのタイミングをつかむ。
ステップ2
  • 安定して遠くまで飛びだせるようになったら、
    その後にBボタンを合わせる。
  • うまくいけば加速する。
    加速の度合いにも成功と失敗があるので、何度もやってみる。
  • ホァイ習得!

というわけである。Bを押すタイミングは多少遅めでもいい。
とにかく3つを連続で押そうとしないこと。順番に押すくらいの意識でやろう。

ワープに成功したら、表裏取り混ぜたいろいろな場所に出るはずだ。
単純な法則はなさそうなので、ラスボスまで行きたかったらひたすら試して繋がりを覚えるしかない。
上に挙げた動画を真似すれば、比較的簡単に辿りつくことができる。
最後の部屋に外から入った場合、下に落ちないように上昇する足場の真下あたりにキックすればワープしてラスボスのもとへ行ける。
ラスボスについては楽勝なので、あえて言うまでもないだろう。

やり方:ジュストの場合
さて、マクシームで成功したのだから、ジュストでもやってみたいと考えるのは当然である。
しかしジュストは加速が足りないため、よほどいい場所を選ぶか、多少工夫をしないとワープに至ることができない。
その工夫というのが、ダッシュ後にBの代わりに上Bを押して、サブウェポンを投げることである。
こうするとなぜか加速が若干増して、壁にはまりやすくなる。投げるものはナイフがベスト。
とはいえ操作はややこしくなり、横キーを離した直後に上を押さなければならない。
それでもなかなかワープせず、珍しく成功したのが、悪魔城に入って真上の縦長の部屋の、下から5番目のすり抜け足場から左に飛んだした場合と、
表の骸骨魔窟のボス部屋の真上の部屋で、一番上の箱から左にテイクオフした場合のみである。こちらはムチでいけた。
微妙なタイミングと場所選びが重要っぽいので、いろいろやってみるしかないだろう。
これは、まだまだ上が目指せるということである。

その他のワープテクニック
加速ワープの方法としては、この他に前向きで飛び出すものと、マクシームで何かを蹴って加速するものがある。
前者は条件は不明で、後者は大まかに言って急降下キックの当たった直後に剣を振ればいいが、細かな条件が必要で現時点では安定して出すのは難しい。
いい方法が見つかり次第追加したいと思う。




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この次は、こうはいかんぞ〜